3/08/2010

Online Bookclub: Guiding Readers and Writers Intro & Chap.1



Iren C. Fountas & Gay Su Pinnel (2001) Guiding Readers and Writers, Heinemann.

いよいよ4冊目に突入です。

☆Introduction

○readingとwriting の一体化を非常に明確に打ち出していると思いました。今年度、自分自身の授業や山田高校での授業を通じて、外国語として行う Reading Workshopはwritingとの関係づけが重要になるのではないかという感想をもつようになっていたのですが、この部分を読んで、少し意を強くしました。

これはおそらく、母語でのreadingと異なり、外国語としての言語処理という部分と関連があるのではないかと思います。もちろん、readingであるからには、作品としての解釈や味わいという部分は大切にしたいのですが、外国語としての英語の力が十分整っていない段階では、writingとうまく組み合わせることで、英語力(linguisiticな部分)を補強できる可能性があるのではないかと感じたからです。

もちろん、これには反論もあることと思います。いかがでしょうか?

ただ、p.11の関連付けの表は少しこじつけのような印象をもちました。

○Carol の教室の詳細な描写。日々の実践の試行錯誤の中からいろいろな工夫が生まれてきていることがよく分かります。入室時の、sign-in も、これからの授業への心構えをつくるでしょうし、その後の宿題の点検なども、自立した学習に導く工夫がなされている。"Carol's classroom is orderly and inviting; it has a workshop quality, typical of a laboratory for learning"(p.xii) という言葉が印象に残ります。Atwellの綿密に設計された教室とはやや異なる印象も受けます。単なる書きぶりの違いなのでしょうか。僕にとっては共感しやすい。

○p.xiii から始まる、Ericaの様子とCarolの A professional teacher in action のコラムを並行して掲載する方法はとても分かりやすく良いと思いました。Workshop型授業のことがとても良く理解できる。

特に、p.xiiの5項目は繰り返しでてきた考え方ですが、あらためて確認できました。
 1)教室だけではない学びの場
 2)自分の学習に責任を
 3)学びの場
 4)書くテーマを自ら生み出せるように
 5)選択できること

☆Chapter 1

○ p.xxiiのfoundationのところの箇条書きの各項目。Markさんから指摘のあった"Looking yourself"とともに、この授業を考えるうえで重要な視点を提供してくれていると思います。

○Carolの教室のaccessibilityの記述のところで、"the instructional support Carl provides enable her students success every day."とあります。successを経験させるには、実際に読む、書くという活動をしてもらうしかないわけで、その意味で、毎日successに導くという記述は大きな意味があると思いました。次ページには”to balance direct teaching and experiential learning"とあります。

○p.p.1-2のbecoming readers & writersの部分の箇条書きも、先ほどのfoundationの部分と合わせて、整理しておきたいと思いました。これらのリストは授業を構想するうえで、とても役に立つと思いました。

○p.p.3-4 発達段階に応じた興味やニーズの部分も考えさせられます。"Reading and writing are part of that growth."と結ばれていますが、私たちはどのようにとらえれば良いのでしょうか。

☆考えてみたいこと

p.9 Expanding appreciation for readingの図はとても分かりやすいし、納得できるものですが、これがL2でのRWの場合、何か他のstageを加える必要があるのでしょうか。それとも、基本的にL1での読みと同じように考えておけば、自然に発達していくのでしょうか。中高大の学生の場合、個人差はあれ、L1ですでにある程度うえのステージにまで来ているはずです。私たちは何か新しいモデルを考えるべきなのでしょうか。

☆コメント

この章を読んだことで、前の3冊の内容がより明確になってきたように思います。Lifelong readers , lifelong writersとは何か、あらためて明確なビジョンをもてました。

"In general, those who read more, and with more purpose and satisfaction, succeed more all the way around."(p.2-3)

"Satisfaction and enjoyment must be present at every point along the continuum."(p.9)

教え込む授業から、ワークショップへ。それでは、またしばらく楽しい旅を続けましょう。

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