11/14/2009
GOIKEN(語彙研究会)第1回
語彙指導に関するコラボレーションの第1回の研究会を開催。これから、高知県の中学校卒業時点に身につけてほしい語彙のリスト作成、及び、それらを身につけるための活動の開発を進めていきます。今回は、輪読と既存の語彙リストの検討。
望月正道他(2003)『英語語彙の指導マニュアル』(大修館)の第1章「単語とは何か」,2章「単語を知っているとはどういうことか」を輪読しました。セクションごとにレポータが報告、それをもとにフリーのディスカションを行いました。その後、JACET 8000の上位2000語とPlus250語の検討。次回までに、リストの語を詳細にみてくることになりました。われわれのリストに含めるべきかどうかという観点で、語彙を精査します。
今回のディスカッションで興味深かったことは:
1)今回の最重要なポイントは、もっとも使用頻度の高い2000語で日常会話の94%をカバーできるという点(500語で80%以上)でしょう。改めて語彙の選定の重要性を確認しました。
2)注視(eye fixation)の研究で母語話者でも結構、すべての語に注意を払って読んでいること。bottom upで大まかに読んでいるのではなく、語彙を見た時の認識速度が高いという点。自動化の問題。
3)単語の様々な側面(認識語彙、発表語彙という区別など)のうち、何をどこまで教えるか、習得させるかを計画しておく必要がぁるということ。
4)中学校で扱う語彙のモーレツな少なさ、それにより、英語にexposeされる量のモーレツな少ないこと。
今後、作成する語彙リストについて、以下のような議論がありました。
・JACET 8000を全員がながめてくる。視点は、
1)われわれのリストに含める語、除外する語
高校は分担、中学校は全体をながめてくる
2)認識語彙、発表語彙という分類も念頭に入れておく。
・語彙リストの全容
1)基本は1000~1200語になる。基本的に発表語彙。
2)全体としては2000語のリストとし、基本を超える800語から1000語
は、選択して希望者が学べるような形にする。これらは認識語彙の範囲。
3)選択リストは、語をいくつかのカテゴリーに分けるなどの工夫をする。
・語彙習得のための活動案
1)ちょっといい話を読めるような読解の活動も含める。
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