いずれも素晴らしいプレゼンでした。優れたプレゼンになったと思えた最大の要因は、Facts(あるいは調べたこと)の羅列型プレゼンにならなかったという点。
これは、高校生に限らず、大学生でも、大人でも陥りがちなことです。プレゼン・ソフト(KeynoteやPowerPoint)という、魅惑的なアプリがあるばっかりに、事実やデータを並べただけでも様になってしまうのがプレゼンの落とし穴。今年のファイナリスト諸君は、調べたことに自分の意見や解釈を加え、それらがオーディエンスにどのような意味、どのような価値をもたらすかという観点でプレゼンをつくっていました。すばらしい。
この他に成長が見られた点として、
1 導入部分が、簡潔かつパワフルになった(以前は冗長で弱かったということ)
2 スライドの質が格段に上がった
3 デリバリーという点ではファイナリストはほぼ言うことなし
4 オーディエンスにとってのメリットや経験を提示できた
5 質疑応答が活発
共通した課題はクロージング。ここができていたHさんがBest Presenterとなった。内容を話していて、突然That's all.みたいな終わり方が多い。クロージングでどう心に訴えるかで成否が決まる。プレゼンは「終わり」ではなく、オーディエンスにとっての新しい経験の「始まり」と考えよう!
本当に、2年間で大きく成長した生徒諸君でした。
PS. この生徒たちの成長を支えたのはSouthern Projectを担当した高知南高校の英語科メンバーであることは疑いのないところだ。プロジェクトがスタートした時点(もう10年以上前)で、共に学ぶブッククラブをオンラインでスタート。Carmine GalloのThe Presentation Secrets of Steve Jobs.などを一緒に読んだ。本年度、ブッククラブを再開。同じくGalloの『伝え方大全』を読んだ。
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