2/18/2010

今月のことば 2月


Successful and unsuccessful people do not vary greatly in their abilities. They vary in their desires to reach their potential." - John Maxwell

2/09/2010

第4回GOIKEN(報告)


 第4回のGOIKEN研究会が、2月6日(土)14:00~ 高知大附属中学校で行われました。内容は、1)専門書の輪読(英語語彙の指導マニュアル第5、6章) 
2)語彙の選定、検討です。

1)輪読 今回は、5章を上田先生、6章を上岡先生が担当してくださいました。(今回で最後)

5章 語彙指導にコーパスを利用する
* 身近になった理由
 ①コーパスを用いた英語辞書作成が盛んになる (COBUILD, LDOCE, OALD, CIDE 等)
 ②コーパスの一般利用が容易になる
 ③コーパスの言語学・・・言語使用のデータを詳しく分析する意義

(コーパス情報)
ICAME corpus Collection CD-ROM, British National Corpus (BNC), Web での検索サービス
* 検索ツールを準備する
1 商用コンコーダンサー
2 フリーウエア
* 検索の実際
・ オンライン・コーパス編
・ デスクトップ編

* コーパスデータをどのように利用するのか
 ①学習語彙の選択・重み付け
 ②発表語彙の選定
 ③英作文指導と評価の資料

6章 語彙はどうテストするのか
 語彙力とは?①サイズ ②知識の深さ ③認知速度  
 3つの観点をすべて満たす語彙の測定方法は確立されていない。

1 受容語彙サイズはどうテストするのか
 ・ レベルズ・テスト(Nation,1990;2001)
 ・ チェックリスト・テスト(Meara and Buxton, 1987; Meara, 1992)
 ・ 語彙サイズテスト(望月,1998)

2 発表語彙サイズはどうテストするのか
 ・ 統制的発表語彙サイズテスト( Laufer and Nation, 1999)
 ・ 語彙頻度プロフィール(Laufer and Nation, 1995)
 ・ Lex 30(Meara and Fitzpatrick, 2000)

3 語知識の深さはどうテストするのか
 ・ 語知識スケール(Paribakht and Wesche, 1993)
 ・ 語連想テスト (Read, 1993; 1998)

4 認知速度はどう作成するのか
 ・ 語彙判断課題

5 語彙テストはどう作成するのか
 ・ 目標の設定 ・形式の決定 ・テスト項目の選定 ・目標語の提示 ・選択肢の作成 ・結果の解釈 

2)語彙の選定、検討
 発表語彙の観点から、今回は、中学校の教員が選出した語彙を報告し、検討しました。個々に、メールで拾いたいものを報告するようになりました。中学校の教科書には、色や服など生活に身近なものがあまり出てこない、という話になりました。生徒が実際に話したり書いたりする場面で、使いたい語彙を網羅していく必要があると感じました。また、学力の推移をみるのに、同じ生徒を対象に、同じテストで伸びを図っていくことが大切だと思いました。 
以上報告でした。  (リポーター) 森 佳奈子(城東中学校)

*第5回のGOIKENのご案内
 日時:3月7日(日)10:00~15:00   場所:附属中学校 2F会議室