10/29/2008

Kochi英語No.98(2008.10.28)高知南セルハイ最終研究発表会

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2008.10.15.(Wed)配信元:高知英語Connection!
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英語教育の広場
-Kochi英語 No.97-
        
   Blog: http://kochi-e-project.blogspot.com/
・・こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!・・

  <第8回高知県英語ディベート大会(10/26)の結果速報>
    優勝:高知西高校  準優勝:土佐高校
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<もくじ>
1.高知県秋季英語教育研究大会(11/2)
2.英語教育達人セミナー(11/3)
3.高知南中学高校セルハイ最終発表会(11/19)

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    高知県秋季英語教育研究大会

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日時:11月2日(日)
場所:高知県教育センター本館
日程:
 9:30- 9:50 受付
10:00-10:00 開会式
10:00-10:40 ビデオ授業研究Ⅰ
             高知市立大津中学校
10:40-11:10 研究協議Ⅰ
11:10-11:20 休憩
11:20-12:00 ビデオ授業研究Ⅱ
             高知県立中村高校
12:00-12:30 研究協議Ⅱ
12:30-14:00 昼食
14:00-16:00 講演
 演題「英語教育展望-小・中・高の実践を踏まえて-」
 講師 東京家政大学 小泉 仁 教授
16:00-16:10 閉会式
 
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     英語教育達人セミナー

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・日  時:  11月3日(月)  10時~15時30分  
・場  所:  県立高知西高等学校 
<詳しくは http://www.kochinet.ed.jp/nishi-h/ を参照>
・参加費:  3000円 (大学生 1000円 大学院生 2000円)
・内 容:
10:00-11:00  講座1 「これが瀧沢ワールドだ!」
          瀧沢広人 (埼玉県・町立小鹿野中学校)
11:15-12:30   講座2 「楽しいチャットで、楽しくコミュニケーション活動!」
          樫葉みつ子 (徳島市立富田中学校)
12:30-14:00  ランチ(皆で食べに行きましょう)
14:00-15:00 講座3 授業のバージョンアップ~高知コラボレーション」
          谷口幸夫 (都立戸山高等学校)
          山田憲昭 (高知県教育委員会)
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  高知南中学・高校セルハイ最終発表会

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高知南中学・高校は、平成18年度に文部科学省からスーパー・イン
グリッシュ・ランゲージハイスクールの指定を受けました。以来3年
間「到達目標を明確にした中高一貫シラバスの開発と英語の基礎学力
を確実に身につけさせるための指導方法の研究」という研究開発課題
に基づいて、中・高の垣根を越えた学校を挙げた現場型実践リサーチ
を進めてきました。今回の研究発表は、その3年間の最終研究発表会
です。是非、ご参加下さい。

日時:11月19日(水) 9:00~16:30
場所:高知県立高知南中学校・高等学校

*参加ご希望の方は、添付した開催要項の申込書をプリントアウト
 してご利用下さい。

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547
noriaki_yamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp
noriaki_yamadajp@yahoo.co.jp

高知県教育委員会事務局高等学校課:
 http://www.kochinet.ed.jp/koukou/
高知英語Connection:
http://kochi-e-project.blogspot.com/
Kochi Toastmaster Club:
http://kochitoastmasters.blogspot.com/

10/28/2008

Science Reading 1ラウンド終了後の授業評価

第3quarterが始まり、最初のユニットが終了したところで、授業へのフィードバックをもらった。あらためて、授業について、学生の声をきくことの意義を実感している。自分自身の授業に対する確信を得られるという点と、改善すべき点が明らかになるという点があるからだ。

授業評価(10/23)

・全体としては、概ね現状の授業は支持されているようだ。英語力の変化が実感できているといううれしい声もあった。意見の中に、「集中力がないときはしんどい」というものがあった。「効いている」のだなという手応えとともに、トレーニング・タイプの活動を続けすぎると、効果が下がってくるということも想像できる。授業の活動の配列を工夫しなければならない。

・一人だけだったが、文の構造をもう少し分析的に理解したいという意見があった。少数派ではあるが、必要性はあると思う。次のユニットからは、数カ所少し詳しい解説を加えるようにしている。

・場面によっては、授業についていけていない学生がいるということを、指摘してくれた意見があった。貴重な意見だ。一見、スムーズに流れているように見えるので、見落としてしまうところだった。全体のペースはなるべく落とさず、クラス全体がフォローできるように、目配せが必要だ。

・英語を使うのは難しいようだ。授業中の指示も分からない時があるという声もある。れについては、要望を却下(?)した。基本的に、到達してもらいたいレベルだからだ。言い換えを増やすなど、分かりやすくする配慮はするが、英語を聞くこと、使うこと、このレベルは質、量ともに現状で行きたい。

・テストについても、意見があった。これも、基本的に今の形式でしばらくいくつもりだ。これまでにないテスト形式なので、慣れも必要だと思う。ただ、このテストは、ほぼ完全に授業での活動と一体化したものなので、授業で活動に参加し、きちんと準備をすれば、難しいものではない。「自分に問題がありました。」という正直な告白もあった。本学の学生の気質がうかがえる回答で、思わずほほえんでしまった。引き続き努力を続けてほしい。


このような、学生とのインタラクションは、今後も続けていきたいと思っている。

10/27/2008

高知トーストマスターズクラブ 第33回 例会




27日(月)は、第33回の例会だった。今回は、非常に充実した例会で、メンバー一同、大いに楽しい夕刻を過ごした。今日の例会が充実していた要因は主に3つあったと思う(General Evaluatorとしてもコメントした)。第1に、preparationということ。Table topic speechもformal speechも、とても良い準備をしてくれていて、目を見張った。第2に、findingsがあったということ。今回のスピーチには、「なるほど」「へー」「そんなことがあるの!」という発見や新鮮な驚きがたくさんあった。第3に、Talk about what you love.ということ。自分自身が本当に、楽しんでいること、好きなことを語るとき、speakerの表情も明るく、元気で、その空気は集まり全体に広がっていく。General Evaluatorとして、客観的に例会を見ることは、自分自身にっとって、学ぶことが多いと思った。

次回の例会は、11月17日(月)19:00から高知大学にて。興味のある方は、ぜひお越しください。
高知トーストマスターズクラブ

10/26/2008

Good Job! 高校生debators (第8回 高知県高校生英語ディベート大会)



10月25日(日)、第8回高知県高校生英語ディベート大会の審査をした。Japan should lower the age of adulthood to 18. という難しい論題だったけれど、今年のファイナルもとても質の高いディベートになった。(決勝は、高知西高校vs土佐高校。結果は、昨年に引き続いて高知西高校の二連覇達成だ。)

継続は力なり。毎年、ディベート大会のたびに思うことだ。続けてきたからこそ、今の大会があるし、今のレベルがある。初期の頃は、「立論」勝負のディベートだった。準備してきた立論原稿の善し悪しが勝負で、激しい議論の応酬は見られなかった。3,4回目ころ、最後の講評で「リバトルが課題。リバトルが勝負。」という話をしたことを記憶している。その後、高教研英語部会の地道な努力、各校コーチ陣の努力のかいあって、しっかりと反駁できるようになってきた。今年優勝した高知西高チームは、Cross-Examinationで、しっかりと相手の立論に切り込むような質問をした。昨年までは、確認と繰り返しを求めるものばかりと言ってもよかった。それをsummaryで効果的に使うことはまだ難しかったようだが、ここでも新しい段階に入ったことを実感した。

というよりも、高知県高校生英語ディベートの次なる課題は、Summary Speechということだろう。幸い、ゲスト審査委員長としてお呼びした、矢野義郎先生(中央大学)からも、サマリーについて貴重な示唆をいただいたので、次年度の向けて、各校とも強化が図れそうだ。

今年も、全体講評で「継続は力なり」という話をした。それも、「新訳」版で。ながらく、「継続は力なり」は、Practice makes perfect.が一般的な訳とされてきた。しかし、これでは、もともとの意味の半分程度しか伝えていないのではないかと、ずっと思ってきた。それが、講評の直前になって、新しい英文が急に頭に浮かんだ。あれこれ考えたのではなく、ストンと頭の中に落ちてきたという感じだ。

"Determination and persistence is everything."

どうだろうか。

第8回高知県英語ディベート大会


本日、高知大学で第8回のディベート大会が開催された。今年の論題は "Japan should lower the age of adulthood to 18" と難しいものであった。授業では決して出会わない多くの語彙や自分たちが収集し分析した情報を駆使して生徒たちは一生懸命に議論をしていた。すごいと感じたのはこのような難しい論題でも相手の英語を聞き取り、ちゃんと反論していることもそうであるが、自分のことばで話している姿が多くのディベーターに見られたことだ。生徒の可能性は本当に無限だなあと改めて思わされた。
今回は、特別ゲストジャッジとして矢野善郎先生(中央大)にも加わっていただいた。矢野先生は試合が終了すると、それぞれのチームのところに足を運び、丁寧に良かった点や改善すべき点を述べられていたのだが、それを聞いていた生徒たちの目はまさに輝いていた。スポンジのようにどんどん吸収しさらに伸びていくんだろうなあと思いながら私はその光景を見ていた。
さて今回も生徒の純粋な姿が多く見られた。勝って喜ぶ姿、負けて悔しがる姿、堂々としている姿・・・。中には悔しくて涙を流した生徒もいたと聞いた。一生懸命やってきたからこそ感じられることで、これをバネにしてさらに伸びるんだろうなあと感慨深く思ったことだった。
こんなことを感じながら今日、ディベートの運営に携わっていた。さて、来年はどんなチームが出てくるのだろう。楽しみである。

結果(毎日.jp)

10/22/2008

第5回高知小津高校SSH「科学英語研究部会」

学校設定科目「科学英語」の大まかなシラバスが固まった。前半が、自然科学の基礎的内容について、英語で学ぶcontent-basedな授業。後半は、英語のプレゼンテーション。新ALTのRichから、導入部分"What is science?"の授業内容について提案があり、議論。12月に理科、英語科の教員を対象として模擬授業、2月に生徒対象のScience Englishの授業で実施する方向で準備に入った。1レッスンは、4時間構成で、「導入」「実験」「まとめ」「プレゼン」で構成する予定。

10/20/2008

高知南中高セルハイの授業研究ー「授業デザイン」ということ


10月20日(月)、11月に実施するセルハイ公開授業の1年生の授業についての授業研究会をもっった。同校セルハイの1つの柱である、基礎学力定着のための指導方法の研究。同高校ではこれまで、音読に重点をおいて研究を続けてきた。公開授業では、音読指導を自己表現活動に発展させる授業を公開する予定。

この日は、授業の大まかな流れを検討した後、授業で行うタスクについて議論した。ポイントなったのは、授業の到達点とそれに向かうまでの活動の関連性。教師の「性(さが)」とでも言えるのだと思うけど、どうしても、盛りだくさんにしてしまいがち。いろいろな内容を、カバーしたい気持ちは分かるんだけど、それを全部やってしまうと、この日の授業に設定した一番大切な目標が達成できなくなってしまう。いつかまたどこかで出会うという割り切りも必要だし、当該の目標が効果的に達成できれば、下位項目は達成されるはずであるという見通しも大事だろう。例えば、本文の熟語の空所補充の活動があったが、この授業のゴールとしている、本文のリテリングが達成されれば、熟語も入るはずだという見通しだ。結局、途中にあった練習問題的な活動は、すべて、メインの活動が終わった後に、reviewとして行わせることになった。

このように「授業デザイン」という観点から授業を考えるという発想が、これまでなかったのではないかと思う。文法の導入どうする?語彙の導入は?などなど、個々の活動については、あれこれ工夫してきたのだけれど。

10/17/2008

初任者研修-テスティングと評価




16日(木)は、初任者研修教科研修に参加。初任者の授業研修を中心にメンタリングの研究をやってきている。午前中は、高知南中高で先輩の授業を参観。中学校と高校の授業をみて、授業者に話を聞いた。午後は、センターに戻って、テスティングと評価についてワークショップを行った。

外国語のテストは、まだまだ課題山積で、これがベストといったものはない。特に、高校入試や大学入試というダブルスタンダードがある(と多くの人が思っている)日本では、テストについてのコンセンサスがなかなかつくれない。とはいえ、ここ数年テスティングについての関心が高まってきているのも事実だ。中学校に絶対評価(目標準拠評価)が導入されたことも、評価やテストの見直しにつながっている。

この日のワークショップで伝えたったことは一つ。

授業の活動を熱心にやったから、この問題が解けた。

これを、テストづくりの当面の目標としてほいいということだ。

当日のレジメ

10/16/2008

「アクション・リサーチ交流会2008」 in 松山



アクション・リサーチを実践している仲間が集って、交流を深めるイベントです。英語教育の世界でアクション・リサーチを冠したこのような試みは初めてかもしれません。アクション・リサ-チの意義や醍醐味ばかりでなく、苦労話なども、楽しく語り合いたいと考えています。授業に悩みを抱えている先生、プロとしての力量を磨きたいと思っている先生、多くの人と授業実践を交流したいと思っている先生。気の合った仲間と一緒にぜひ参加してみてください。


日 時: 2008年11月29日(土)13:00~17:00

会 場: 松山大学学生会館カルフール会議室1.2
       JR松山駅から、路面電車循環線で約15分。清水町下車。
       徒歩2分。大学西門から入りすぐ右手。

主 催: アクション・リサーチ・ゼミ@松山大学(ARS@MU)
共 催: アクション・リサーチの会@yokohama(ARCY)アクション・リサーチ支援ネットワーク

内 容:                       

13:00 開 会        愛媛県教育委員会 鈴鹿基廣
13:05 歓迎のことば    松山大学 金森 強

13:15-13:45 基調講演「なぜアクション・リサーチなのか」
                 松山大学 佐野正之

13:45-14:00 発表者紹介(自己紹介と発表内容の概要)

14:00-14:30 AR実践研究発表1 (進行:教室A=高橋 教室B=長崎)

 教室A 「単語集を利用した意図的語彙学習に関するアクション・リサーチ」
                神奈川県立大和西高等学校  小金丸 倫
 教室B 「語彙指導に重点を置いたリーディング能力を伸ばすアクションリサーチ」
                神奈川県立川和高等学校 栗原 清

14:30-15:00 AR実践研究発表2

 教室A 「テレビ会議を通してスピーキングの力を伸ばすアクション・リサーチ」
                藤沢市教育委員会 東 麻子
 教室B 「パラグラフ・ライティングの力を伸ばすためのアクション・リサーチ」
                神奈川県立大和西高等学校 村越 亮治

  (休憩)

15:10-15:40  AR実践研究発表3

 教室A 「基礎・基本の定着で英語を学ぶ楽しさを実感させるAR」
               西条市立西条南中学校 武田志津
 教室B 「教科書の指導とからめたタスク活動によって英語の苦手意識の克服を目指すAR」
               愛媛県立松山工業高校 宮内朋子

15:40-16:05 報 告「アクション・リサーチは英語教員のどこに効いたか」
                高知工科大学 長崎政浩

16:05-16:30 講 演「これからの教師教育と教員研修」
                神奈川大学  高橋一幸

16:30-16:55 ミニ・シンポジウム「参加者の交流とリフレクション」(進行:金森)

    気取らない座談会形式で、佐野先生のコメントを交えながら、発表者の皆さんと
    今日1日の交流会を振り返ります。

16:55    閉 会       愛媛県教育委員会 池田哲也

  ☆懇親会  17:30~ ホテル・サンルート松山(JR松山駅から徒歩2分)
会費 5,000円

参加申込: 申込みの必要はありません。ARに興味のある方はどなたでも歓迎です。参加費は無料です。


☆開催案内ダウンロードはこちらから(pdf)。

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「英語教員のためのアクション・リサーチ支援ネットワーク 」
【主宰】佐野正之(松山大学)

☆お問い合わせ【事務局】長崎政浩(高知工科大学)
masahiro@nagasaki21.com または 0887-57-2105まで

10/15/2008

Kochi英語No.97(2008.10.15)秋季大会、達人セミナーなど

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2008.10.15.(Wed) 配信元:高知英語Connection!
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   英語教育の広場
   -Kochi英語 No.97-
        
     Blog: http://kochi-e-project.blogspot.com/

・・・こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!・・・
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<もくじ>
1.第6回授業研究会 @附属中学校
2.第33回高知トーストマスターズクラブ @高知大学
3.第23回英語教育セミナー21(英語ディベートのジャッジング)
4.第8回高知県英語ディベート大会
5.高知県秋季英語教育研究大会
6.英語教育達人セミナー
7.高知南中学高校セルハイ最終発表会

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           第6回授業研究会

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高知県内の中高英語教員による英語授業研究会です。どうぞ、お気
軽にお仲間にお入り下さい。

日時:2008年10月18日(土)15:00~17:00
場所:高知大学附属中学校


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第33回高知トーストマスターズクラブ例会
         Kochi Toastmaster Club WEB site
      http://kochitoastmasters.blogspot.com/
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高知トーストマスターズクラブは、英語スピーチとリーダーシップのスキル
を高めたい方のための集まりです。現在の会員数は、20名程度です。
是非一度、お気軽にクラブ例会を体験してみてください。

【Date】 19:00 - 21:00, Monday, October 27, 2008
【Venue】Conference Room, 2nd floor, Sogo Kenkyu
【Contact us for further information】
 President: TANIGUCHI Masaki
tamasaki@kochi-u.ac.jp
 Vice-President of Education: NAGASAKI Masahiro
masahiro@nagasaki21.com
 Vice-president of Public Relation: YAMADA Noriaki
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp

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    第23回英語教育セミナー21

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今回はこの8月に開催された第22回に引き続きディベート特集です。
短い時間ですが、中央大学の矢野善郎先生を囲んで英語ディベート
のジャッジングについて学びます。

日 時: 2008年10月25日(土)15:00~17:00
場 所: 未定
参加費: 1,000円(大会ジャッジの方は無料です)

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    第8回高知県英語ディベート大会
The 8th Kochi English Debate Tournament

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第3回全国大会(12月20日-21日岐阜県)をかけての県大会です。
年々、参加する高校生の英語レベルが高くなっているのを感じます。
興味関心のある方なら誰でもオーディエンスとして参加できます。保護
者の方や学校の教員やお友達からの熱い応援をお願いします。なお、
今年は全国大会審査委員長の矢野善郎先生(中央大学)をゲスト
ジャッジとして迎えます。高校生の熱い戦いに、乞うご期待!

日時: 2008年10月26日(日) 9:00~(受付は8:30~)
場所: 高知大学 共通教育棟3・4号館
論題: Japan should lower the age of adulthood to 18.
    「日本は、法的な成人年齢を18歳に引き下げるべきである」

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    高知県秋季英語教育研究大会

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日時:11月2日(日)
場所:高知県教育センター本館
9:30- 9:50 受付
9:50-10:00 開会式

10:00-10:40 ビデオ授業研  10:00-11:10 ビデオ授業研究Ⅰ 大津中学校 

     11:10-11:20 休憩・11:20-12:30 ビデオ授業研究Ⅱ 中村高校

12:30-14:00 昼食

14:00-16:00 講演

 『英語教育展望 -小・中・高の実践を踏まえて-』

講師 東京家政大学 小泉 仁 教授
16:00-16:10 閉会式

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     英語教育達人セミナー

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《樫葉先生、出版記念セミナー!!》
◎高松
・日  時:  11月1日(土)  13時30分~17時   
・場  所:  香川県教育会館 (高松市西宝町・駐車場あり)
<詳しくは http://www.takamatsu.or.jp/convention/con_t16.htmを参照>
・参加費:  2000円 (大学生 1000円 大学院生 2000円)
・内 容:
13:30-14:45  講座1 「授業のバージョンアップ」
          谷口幸夫 (東京都・都立戸山高等学校)
15:00-16:30   講座2 「楽しいチャットで、楽しくコミュニケーション活動!」
          樫葉みつ子 (徳島市立富田中学校)
*****
◎徳島
・日  時:  11月2日(日)  10時~16時30分  
・場  所:  徳島県教育会館 (徳島市北田宮・駐車場有り)
<詳しくは http://www.tk2.nmt.ne.jp/~kyouikukai/ を参照>
・参加費:  3000円 (大学生 1000円 大学院生 2000円)
・内 容:
10:00-11:00  講座1 「これが栄司の授業だ!」
          岡田栄司  (徳島市立阿南第一中学校)
11:15-12:30   講座2 「楽しいチャットで、楽しくコミュニケーション活動!」
          樫葉みつ子 (徳島市立富田中学校)
12:30-13:30 ランチ(皆で食べに行きましょう)
13:30-14:00  講座3 「授業のバージョンアップ」
          谷口幸夫 (都立戸山高等学校)
14:15-16:15  講座4 「これが瀧沢ワールドだ!」
          瀧沢広人 (埼玉県・町立小鹿野中学校)  

*****
◎高知

・日  時:  11月3日(月)  10時~15時30分  
・場  所:  県立高知西高等学校 
<詳しくは http://www.kochinet.ed.jp/nishi-h/ を参照>
・参加費:  3000円 (大学生 1000円 大学院生 2000円)
・内 容:
10:00-11:00  講座1 「これが瀧沢ワールドだ!」
          瀧沢広人 (埼玉県・町立小鹿野中学校)
11:15-12:30   講座2 「楽しいチャットで、楽しくコミュニケーション活動!」
          樫葉みつ子 (徳島市立富田中学校)
12:30-14:00  ランチ(皆で食べに行きましょう)
14:00-15:00 講座3 授業のバージョンアップ~高知コラボレーション」
          谷口幸夫 (都立戸山高等学校)
          山田憲昭 (高知県教育委員会)
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  高知南中学・高校セルハイ最終発表会

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平成18年度に文部科学省から、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ
ハイスクールの指定を受け、「到達目標を明確にした中高一貫シラバス
の開発と英語の基礎学力を確実に身につけさせるための指導方法の研
究」という研究開発課題で、3年間研究を進めてきた高知南中学・高校
の最終研究発表会です。是非、ご参加下さい。

日時:11月19日(水) 9:00~16:30
場所:高知県立高知南中学校・高等学校

*参加申し込みの方は、添付書類をご覧下さい。


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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547
noriaki_yamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp
noriaki_yamadajp@yahoo.co.jp

高知県教育委員会事務局高等学校課:
 http://www.kochinet.ed.jp/koukou/
高知英語Connection:
http://kochi-e-project.blogspot.com/
Kochi Toastmaster Club:
http://kochitoastmasters.blogspot.com/

Blog Action Day 2008 英語教師よ、立ち上がろう!



僕は英語教師である。日々、どうすれば、効果的に学生に英語を身につけさせることができるか、試行錯誤することを生業としている。最大の関心事はそこにある。しかし、つねに自分自身の「在り方」として、心じ充満させていることがある。それは、「歌って、語る、社会派英語教師」というものだ。授業開きの自己紹介でも必ずこの話をする。そして、必ず次のビデオを見せる。

季節はずれの Happy Christmas (John Lennon)である。見せる理由は、ただ一つ。英語を学ぶ「志」を高く、大きくもってほしいからだ。今、この瞬間にも、戦争で命を落としている子どもがいる。貧困にあえぐ子どもがいる。宗教や思想の違いで、殺しあう人々がいる。それが、世界の現実だ。そのようなときに、偏差値を3あげるとか、TOEICを30点あげるとか、そのような理由のみにゴールをおいてほしくないということだ。



もちろん、このようなpersonal goalを置くことの重要性は疑う余地はないのだけれど、英語を学んだことで、何か実現すること、少しでも世界に貢献できることを、もっていてほしい。そのような思いを伝えるためだ。

確かに、世界の現状を見たときに、悲観的にならざるを得ない要因は多い。しかし、僕たちは解決できる力(capacity)をもっていると思う。僕のメッセージを受け取る若者たちの視線はいつも驚くほど真摯だ。そこに、僕は可能性をみる。

まずは、学校で子どもたちの前に立つ我々が、問題意識をもとう。可能性を信じよう。世界中の教師たちよ、立ち上がろう。解決策は未来にしかない。

10/14/2008

Blog Action Day 2008 異なる価値観


10年くらい前のこと。ニュージーランドから高知に来たばかりのALTが質問をしてきた。

ALT「なぜ、生徒が学校の掃除をするのか?」

長崎「そりゃあ、自分たちが使う校舎をきれい、大切にすることを学ばせるためさ。」

彼女からの答えは意外なものだった。

ALT「こんなことをしたら、清掃作業員の雇用を奪うじゃないの。」

なるほど、そういう見方もあるのか。

僕は、「こいつ、掃除をしたくないから言ってるんじゃないか。。。」と少し疑惑の目を向けていた自分を恥じた。

たしかに、学校は教科を中心に学ぶところと規定すれば、生徒たちがそれに専念できる環境をつくってあげる意味でも、また、ワークシェアとは少し異なるけれど、見方を変えてみると、意外と世の中のいろいろなところに、雇用の機会はころがっているのかもしれないと思った。もちろん、我々のもっている一つの価値観を捨てなければならないが。

このことから思うことは、子どもたちにもこのような体験をしてほしいということだ。異なる価値観にじかにふれる体験だ。貧困や格差の問題は、簡単に解決できるものではない。実に、様々な考え方が存在する。それを、自分たちの価値観だけで判断するのではなく、異なる価値観があることを知ってほしいのだ。そのうえで、今必要なアクションを選択できるようになってほしい。

これも、学校教育でできることだろう。


10/11/2008

「授業以外はほどほどに」でいいのかも



今週は、睡眠不足にたたられた。理由がある。

ある夜、真夜中の12:00ころ、寝る前に次の日の授業の資料を見直していて、急に「ダメだ。」と思い始めた。あまりに無駄が多すぎたのだ。前の学期にうまくいかなかったところが、修正されていなかったし、欲張りすぎて本当に達成したいねらいが、ぼやけてしまっていたのだ。「ボツ」にする決断をした。それから、眠気と戦いながら、猛然と授業を組み立てなおした。結果として、授業はとてもすっきりしたものになったと思う。活気のある授業になった。

準備をし直しながら思い出したことがある。高校教師になってしばらくたったころ、僕は「授業以外はほどほどにしよう。」と決意したことがあったのだ。きっかけは忘れてしまったのだが、その瞬間のことは良く覚えている。もちろん、他の仕事も逃げたりはするつもりはなかった。ホーム運営も、校務分掌もそれなりに熱心にやったつもりだ。しかし、ずっとねっこのところで、「授業以外はほどほどに」と思い続けてきたと思うのだ。

当然のことだが、教育委員会や学校が、このような「ふざけた」行動規範を掲げるわけにはいかないだろう。役所というのは、徹頭徹尾「本質論」を言わなければならないところだからだ(それに、本質論は誰かが言い続ける必要がある)まして、意欲あふれる若手の先生方にこのような言葉を送ることは、やはりはばかられる。授業も、ホーム運営も、校務分掌も、全力で!と激励すべきだろう。

では、なぜあえて「授業以外はほどほどに」などという、少し後ろ向きなことを言うのかということだ。「部活が忙しすぎて、教材研究の時間がない。」「授業以前の問題が多すぎて。。。」「生徒指導が大変で、授業なんて、後回し。」という声をしばしば耳にするからだ。先生方はみんな真面目だし、どのような業務にも懸命に取り組んでいる。だから、それを軽々に「ダメだ」と言うわけにはいかない。

しかし、このままでは、学校教育の本質的な問題は永遠に解決できないと思うのだ。やはり、授業で解決するしかない。だから、他の様々な活動をやめろというのではなく、せめて「授業のプライオリティーをあげよう!」という提案をしたいのだ。

僕にとっては、問題を起こして生徒指導されている子どもも大切だし、人生に悩み授業をエスケープしている生徒も大切だ。でも、いかに、どのようなことが起こっていようとも、目の前で真剣に授業を受けようとしている生徒を放置して、他の問題に当たることはできない。それが、僕にとっての授業のプライオリティーということだ。

何度も言うけれど、生徒指導も、部活も、クラス運営も大切だ。しかし、最大のプライオリティーは「授業」にある。これは、絶対にゆずれない。

10/09/2008

メンタリング研究(5) 初任者授業研修



初任者研修の中で、効果的なメンタリングの在り方を探っている共同研究。今日(10月8日)は、教育センターの指導主事と、須崎市の中学校に授業研修に行った。今回の授業研修は、これまで考えてきたことの実践の場だ。1回目の授業研修や模擬授業をもとに、自分自身の授業についての振り返りを行い、課題を整理させてきている。その解決を目指してのぞんだ授業研修であったのだが、実際のところ、この振り返りのサイクルはうまく機能しているとは言い難かった。やはり、「授業」は実に多様な側面をもっている。議論して、深く省察したとしても、それがすぐに次の授業で生かせるわけではないということだろうか。継続が必要だ。いくつかのケースを見ていかなければならない。

10/08/2008

模擬授業から(3) Think "I am happy when.."



授業は思いのほか simple なものじゃないだろうか。と、最近思い始めている。人によって、おもしろさや、達成感というものは異なるのは当然だが、僕の場合は、活動は自体は単純で、それにかかる負荷が、「ぼっちり」くらいの方が、やる気がでる。

たとえば、shadowing。単に聞こえてくる音を、そのまま発するだけの単純な活動だが、自分の実力の、少し上の英語で、それにトライすることの方が楽しい。逆に、英文の中にたくさん空所があったり、選択肢があったり、文がぐちゃぐちゃに並べ替えられたりしていると、その時点で思考停止する。ものすごく簡単な(と言われる)空所補充なんかも、答えが全く思いつかない時もある。

授業で設定するタスク(「生徒がする活動のすべて」という意味でのtask)を、どのように組むかが、決定的に重要になると思う。そして、それは生徒の立場にたって、やってみないと分からない。おもしろいのか、つまらないのか。意味があるのか、ないのか。チャレンジングなのか、退屈なのか。自分で実際にやってみて、「おもしろい」と思えるかどうかだ。もちろん、それが的をはずすこともあるので簡単ではないのだが、少なくとも、自分自身が確信をもてたものでなければ、授業ではまず成功しない。

決め手は「意図」だと思っている。どのような意図でその活動をさせるのか。ねらいは何か。それが明確であることが、意味のある活動につながるように思う。「誰かがやっていて、よさそうな活動なので、自分授業にもとりいれてみよう。」というふうに、はじめに活動ありきだと、まずうまくいかない。その授業で達成したいことがあって、それを達成するには、この場面ではこの活動が必要だ、という明確な意図だ。

授業のシンプルさというのは、この意図の明確さかもしれないと思う。

10/07/2008

模擬授業から(2) Avoid "Do you know..?"



発問で、実に多いのが「知っているかどうか?」をたずねるものだ。いわゆる、display questionである。教員が必ず正解をしっていて、生徒にそれを知っているかどうかを求める。要するに知識の有無を確かめる発問だ。「それのどこが悪い。」と思われるかもしれない。もちろん、別に悪いことではない。授業で学んだことが身についているかどうかを、確認するのは当然のことだし、必要な発問である。

問題なのは、display questionばかりであるということだ。どのような場面でも、どのような内容においてもだ。「これは何ですか?」「この単語の名詞形は何ですか?」「このhave +過去分詞は何用法ですか?」。。。。延々と続く。正解を知らない生徒は、その瞬間に「参画」することをあきらめている。知っている者だけが対象になっていると直感する。

もっと、全生徒を引き込み、考えさせる発問を盛り込みたい。いわゆる、referential questionの類だ。必要な事実は、教員が与え、そこから考えさせて解答を導く、そのような手順を踏みたい。正解を知っているかどうかだけではなく、どう考えたかというプロセスに目を向けたたい。そして、生徒たちには自分で答えを出せたという達成感を味わってほしい。

知識の量を競う教育のまっただ中にいた世代が我々だ。だから、どうしても、考えさせたり、新しいものを生み出させたりする指導は苦手だ。しかし、そのような発問が、生徒の心を閉ざすことがあるということを知っておきたい。発問は、時に「知っている」と「知らない」という2グループに、クラスを分断する。そして、「知らない」グループは、授業を自分に関係ないことだと思ってしまうのだ。

生徒が授業に参加しないのには理由がある。

10/06/2008

模擬授業から(1) Start strong. Start Positive.




過日の初任者研修の模擬授業、いくつかの課題が見られた。しかも、それらは初任者に限らず、我々全員がつねに心がけておきたことがらだったので、簡単にまとめておきたい。

まず、第1点は、"Start strong. Start Positive."ということ。初任者の皆さんは、どこかしら逡巡しているような空気が感じられた。なんだか、もじもじして授業に入るのだ。ある程度経験のある教員でも、授業の入り(はいり)は難しいものだ。気分が乗らない日もある。教室に入った瞬間に、いつもと違う「けだるい」空気にとまどうこともある。高校教員の場合は、そもそも授業の入り(はいり)などという意識のない人も多いのかも知れない。該当のページ数を告げて、淡々とその日の授業に入っていったりする。逆に、「導入」と称して、授業とは何ら関係のない「余談」を延々と話す人もいる。授業の導入の重要性をもう一度確認しておきたい。

作家は、書き出しに渾身の力を込めるだろう。劇作家も、出だしを工夫するはずだ。ビジネスプレゼンテーションでは、イントロ部分が成否を決める。最後まで読んでもらいたい、最後まで見てもらいたいからだ。最後までつきあってもらえなければ、期待する成果が得られないからだ。「何か、おもしろいことがありそうだ。」「聞いておかんと損だ。」と思わせたい。

授業も同じだ。導入部分で、聞き手の関心や気持ちを、ぐっとこちらに引き寄せたい。先生のもっている tensionやpassionがある。授業での第1声でもって、それらを瞬時に生徒たちの心に送り込みたい。まるで、教室中のキャンドルが一斉にポッと点るように。

僕は、毎日そんなイメージで授業を開く。もちろん、言うほどうまくいったことはない。

四国大会高校授業研究 始動

6日(月)来年の、四国英語教育研究大会の高校の授業者横山志保先生(高知南高校)と初めて本格的な議論をした。横山先生は、11月のセルハイの最終報告会でも公開授業をする。まずは、そこで来年の授業に向けての課題発見をしたい。そして、来年の研究授業の柱を決めていく予定だ。今のところ、英語の基礎学力を定着させるための高校英語授業でのデザインといったテーマになりそうだ。

10/05/2008

高円宮杯全日本中学校英語弁論大会高知大会



10月5日(日)、久しぶりに中学生のスピーチコンテスト(会場 教育センター分館)の審査をして、驚いた。スピーチのレベルがとても上がっているのだ。英語の発音も、いくつか気になる点はあったが、全体に非常にうまい(うまいから出てきているのだろうけど)。平均的に確実にレベルアップしていると思う。生の英語に触れる機会が増えてきたこともあるだろう、しかし、やはり日常的な音声重視の指導が効を奏してきているのだろう。中学校の先生方の地道な努力に敬意を表したい。

スピーチ自体も、とても良く構成されていて、驚くばかりだ。ただ一つ気になったのは、スピーチの質の向上が、本当に中学生のスピーキング力の向上によると単純に考えて良いかどうかだ。外国人講師や英語の先生方のご尽力が相当に入っていることが明らかに分かるのだ。僕なんかは、内容的には少し弱くても、中学生の身の丈にあったスピーチが良いと思うのだが、実際はかなり作り込んできている印象だ。もちろん、一概に悪いこととも言えない。指導の過程で、指導された生徒たちにワンランク上の英語力が身についていくことは間違いのないことだからだ。

それでもなお、やはり僕は、中学生の身の丈にあったスピーチを、より多くの学校で取り組んでもらいたいと思う。このようなコンテストには、一部の英語の得意な生徒に声をかけて、出場させることが多い。本当は、日頃の授業の中で、全員がスピーチに取り組み、お互いのスピーチを評価しあいながら、学校全体として質を高めていく取り組みをやってほしいと思う。その上で、学校代表の生徒が出てくるというふうになるといい。Jリーグもユースが育って全体のレベルが上がったではないか。「競争」のためのスピーチを、「学び」のためのスピーチにしてほしいのだ。

「指導している時間がない」とおっしゃるだろう。それはつくり出すしかない。教科書を全ページ教えきることが、必ずしも英語力を保証するわけではないからだ。そして、何といっても、実際に指導して、力をつけている実践例が全国にはたくさんあるのだから、最終的には指導する先生が「できる」と確信するかどうかにかかっていると思う。「うちではできない」と先生が思った瞬間に、こどもたちの可能性はゼロになる。

10/04/2008

放送教育研究大会-研究授業 Global Education I



10月3日(金)高知西高校で、放送教育研究大会が開催された。英語科2年生のGlobal Education Iの研究授業の助言者としてお手伝いをさせていただいた。とても楽しく、僕自身にとっても勉強になる有意義な時間だった。これまでに数回、授業づくりを一緒にやってきて、いよいよ本番を迎えた。講座は3分割されていて、3名の先生方(今村、国則、川口)がそれぞれ10数人の少人数講座で、地球環境問題にとり組んだ。

授業は、洞爺湖サミットに関するニュースの2言語放送を素材として、G8各国とゲスト参加した発展途上国の立場の違いに焦点を当てて、その意見の違いを把握すること。意見の違いについて考えること。そして、最終的にはロールプレーで、異なる意見を英語で述べ合うことがゴールに設定されていた。記者会見の場面を使って、異なる国の立場や特徴ある英語の発音にも注目させるという導入は、効果的だった。

助言者ということで、授業の研究協議の最後にコメントを述べさせてもらった。ポイントは3つ。

第1に、授業のゴール設定のこと。放送教育という枠組みの中で言えば、取り上げた番組からどのようなメッセージを読み取り、それをどのように提示し、最終的に授業後、生徒のどのような力を身につけさせたいかを、具体的にイメージしておくことの重要性。特に、Global issuesなどを扱う、唯一の正解のないような授業ではゴール設定が成否を分ける。

第2に、授業デザインのこと。到達点が決まったら、それを達成するための道筋をどう描くか。外国語の授業は、「道なり」になってしまいがちだ。英文を読み進めていくうちに、難解な部分を解説したり、重要語句を指摘したり、派生語や反意語を示したりと。そのような言語的なバリアがあるがために、それを取り除こうとするあまり、その授業で達成したいと描いていた大きな目標を忘れてしまいがちになるのだ。

第3に、練習と自信(confidence)ということ。各国首脳の意見を音読練習したあと、ロールプレーに入ったわけだが、少しここのところを急ぎすぎてしまった。少し活動内容を欲張り過ぎてしまったからなのだが、十分な練習ができなかったために、自信をもって、意見を述べることができなかった。近年、「発信力」が重要視されて、生徒に何とか英語を話させよう、自己表現させようとする授業が増えてきた。しかし、多くの場合、そこにいくまでの十分な土台作りをしないものだから、「自己表現」は不満足な結果になってしまうことが多い。日頃の授業における様々な活動を通して、力をつけていきつつ、具体的なゴールがある場合は、それに応じた準備作業をして、自信をもって発話できる状態にまで高めてあげることが大切だろう。

高知西高校のGlobal Educationは、同校にしかない学校設定科目だ。3年次には、小論文執筆、英語でのプレゼンテーションも控えている。非常に魅力的で、様々な可能性をもった授業だと思う。研究を続けて、すぐれた授業に育てていってほしい。

企画研修部、理科、そして、英語科の皆様、お世話になりました。ありがとうございました。 

10/03/2008

メンタリング研究-初任者研修模擬授業



高知県教育センターの指導主事ととり組んでいるメンタリング研究の一環として、10月2日(木)の初任者研修教科研修に行ってきました。この日は、2学期に実施する研究授業の模擬授業。予定してい授業の中から20分間を取りだして授業をしました。

今日のメインのねらいは「授業の課題発見」。

これまで、我々は、「研究授業後の研究協議」の分析も行ってきました。その中で、分かったことの一つが「指導助言のオンパレード」であるということ。管理職、指導主事、同僚教員などから、矢継ぎ早にコメントやアドバイスが寄せられます。それらは、決して意味のないものではなく、概ね、一致した見解が見られ、重要なポイントを指摘しています。しかし、あまりにも数多くの指摘があり、それらの貴重な助言が、具体的な授業改善の行動につながりにくいのです。

このような項目の中から、授業者の現状、力量、適性などを見て、どのような優先順位をつけるかということが、重要であると私たちは考えました。そこに、メンターの関与が必要になるのではないかと。さらに、それだけではなく、授業者自身が課題を自分のものとして、本気でとり組むようにリードしていくかという点も重要だと。

今年、2回目となる研究授業のテーマは、正にその部分です。お互いの授業についてのリフレクションを促すために、付箋紙を使った課題分析を取り入れるなど(写真)、今回の教科研修にはこれまでの研究の成果を織り交ぜた工夫が随所に見られました。課題を確実に認識させ、その解決策に主体的にとりくんでいけるようにするには、どのようなメンターのマネジメントが必要か、少しずつ明らかにしていきたいと考えています。

10/02/2008

2学期の授業スタート



いよいよ2学期(3rd, 4th Quarter)がスタートしました。2年生のScience Readingは別クラスで再スタート。新たに、Techincal Reading(学部3・4年生)が入ります。テキストは、Ian Bowring & Chris Coey,Our Home the Earth(Seibido)。教科書選定にものすごく時間がかかってしまいました。英文が平易なものは、授業で様々な活動をするうえでは、良いのですが、読み物としては本当に物足りない。ボッチリのところが難しい。ある程度、読み応えがあって、英文も格調高く、そして、何といっても工学部の学生にとって意味のあるものにしたかった。この講座は、大きく二つのねらいをもって実施する予定。インテイクをねらいとしたUnitを4つだけにしぼる。このUnitは、徹底的に読み込む。残りのUnitは速読とリーディングスキルのトレーニングに使う。かなりのスピードでこなして行く予定。二つのタイプのUnitは、極端なくらい変えるつもり。この方法がどの程度、リーディング力に寄与するか、みていきたいと思っている。

10/01/2008

10月のことば



Do not be afraid of defeat. You are never so near to victory when defeated in a good cause.

-Henry W. Beecher