10/08/2008

模擬授業から(3) Think "I am happy when.."



授業は思いのほか simple なものじゃないだろうか。と、最近思い始めている。人によって、おもしろさや、達成感というものは異なるのは当然だが、僕の場合は、活動は自体は単純で、それにかかる負荷が、「ぼっちり」くらいの方が、やる気がでる。

たとえば、shadowing。単に聞こえてくる音を、そのまま発するだけの単純な活動だが、自分の実力の、少し上の英語で、それにトライすることの方が楽しい。逆に、英文の中にたくさん空所があったり、選択肢があったり、文がぐちゃぐちゃに並べ替えられたりしていると、その時点で思考停止する。ものすごく簡単な(と言われる)空所補充なんかも、答えが全く思いつかない時もある。

授業で設定するタスク(「生徒がする活動のすべて」という意味でのtask)を、どのように組むかが、決定的に重要になると思う。そして、それは生徒の立場にたって、やってみないと分からない。おもしろいのか、つまらないのか。意味があるのか、ないのか。チャレンジングなのか、退屈なのか。自分で実際にやってみて、「おもしろい」と思えるかどうかだ。もちろん、それが的をはずすこともあるので簡単ではないのだが、少なくとも、自分自身が確信をもてたものでなければ、授業ではまず成功しない。

決め手は「意図」だと思っている。どのような意図でその活動をさせるのか。ねらいは何か。それが明確であることが、意味のある活動につながるように思う。「誰かがやっていて、よさそうな活動なので、自分授業にもとりいれてみよう。」というふうに、はじめに活動ありきだと、まずうまくいかない。その授業で達成したいことがあって、それを達成するには、この場面ではこの活動が必要だ、という明確な意図だ。

授業のシンプルさというのは、この意図の明確さかもしれないと思う。

No comments: