10/20/2008

高知南中高セルハイの授業研究ー「授業デザイン」ということ


10月20日(月)、11月に実施するセルハイ公開授業の1年生の授業についての授業研究会をもっった。同校セルハイの1つの柱である、基礎学力定着のための指導方法の研究。同高校ではこれまで、音読に重点をおいて研究を続けてきた。公開授業では、音読指導を自己表現活動に発展させる授業を公開する予定。

この日は、授業の大まかな流れを検討した後、授業で行うタスクについて議論した。ポイントなったのは、授業の到達点とそれに向かうまでの活動の関連性。教師の「性(さが)」とでも言えるのだと思うけど、どうしても、盛りだくさんにしてしまいがち。いろいろな内容を、カバーしたい気持ちは分かるんだけど、それを全部やってしまうと、この日の授業に設定した一番大切な目標が達成できなくなってしまう。いつかまたどこかで出会うという割り切りも必要だし、当該の目標が効果的に達成できれば、下位項目は達成されるはずであるという見通しも大事だろう。例えば、本文の熟語の空所補充の活動があったが、この授業のゴールとしている、本文のリテリングが達成されれば、熟語も入るはずだという見通しだ。結局、途中にあった練習問題的な活動は、すべて、メインの活動が終わった後に、reviewとして行わせることになった。

このように「授業デザイン」という観点から授業を考えるという発想が、これまでなかったのではないかと思う。文法の導入どうする?語彙の導入は?などなど、個々の活動については、あれこれ工夫してきたのだけれど。

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