10/14/2008

Blog Action Day 2008 異なる価値観


10年くらい前のこと。ニュージーランドから高知に来たばかりのALTが質問をしてきた。

ALT「なぜ、生徒が学校の掃除をするのか?」

長崎「そりゃあ、自分たちが使う校舎をきれい、大切にすることを学ばせるためさ。」

彼女からの答えは意外なものだった。

ALT「こんなことをしたら、清掃作業員の雇用を奪うじゃないの。」

なるほど、そういう見方もあるのか。

僕は、「こいつ、掃除をしたくないから言ってるんじゃないか。。。」と少し疑惑の目を向けていた自分を恥じた。

たしかに、学校は教科を中心に学ぶところと規定すれば、生徒たちがそれに専念できる環境をつくってあげる意味でも、また、ワークシェアとは少し異なるけれど、見方を変えてみると、意外と世の中のいろいろなところに、雇用の機会はころがっているのかもしれないと思った。もちろん、我々のもっている一つの価値観を捨てなければならないが。

このことから思うことは、子どもたちにもこのような体験をしてほしいということだ。異なる価値観にじかにふれる体験だ。貧困や格差の問題は、簡単に解決できるものではない。実に、様々な考え方が存在する。それを、自分たちの価値観だけで判断するのではなく、異なる価値観があることを知ってほしいのだ。そのうえで、今必要なアクションを選択できるようになってほしい。

これも、学校教育でできることだろう。


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