4/18/2021

藤野英人さんのパッション



ぜひ、このプレゼンを見て欲しい。藤野英人さんという人の「投資の力で日本を根っこから元気に」というプレゼンだ。

藤野さんは有名なファンド・マネージャーらしい。プレゼンの中身はタイトル通り、皆で投資しましょうと呼びかけているのだが、我々が持っている「投資」のイメージを打ち破るだけではない。生き方を問うているのだ。

日本人の労働感について語るところもおもしろい。藤野さん曰く『働くことを「ストレスと時間をお金に換えることと」考えている。』と。Steve Jobsも同じこと言ってたじゃないか!と思い起こさせてくれる。


別のところで、日本の企業がGARFAMに勝てないのは、「哲学」の問題とまで言っている。「買う」ということに対する哲学的な考察がないからだと。良い商品をそろえる。高い技術のものを並べれば売れるのではないという。「買う」ということについて考え抜いているというのだ。


実に興味深い。








4/11/2021

高知United FCのホームゲーム ソニー仙台F Cの試合に行ってきました


仕事とは関係ないですけど、個人的に応援している高知United FCというサッカーチームの試合に行ってきました。見ての通り、気持ちの良い青空。JFLというJリーグの一歩手前のリーグです。「高知からJリーグを」という趣旨に賛同してサポーターになっています。

サッカーを応援する理由はいくつかあるけど、闘争心むき出しになりがちな接触プレーの多いスポーツで、また、「マリーシア」(ポルトガル語「ずる賢さ」)がある程度肯定されてしまうようなスポーツで、人間の本能を飼い慣らしながら、人と人とをつなげていこうとする、愛おしいほどの熱意が好きかな。

次のような考え方です:

4/09/2021

楠目小学校学校運営協議会に出席しました

高知工科大学の近隣にある香美市立楠目小学校はコミュニティー・スクール(実は香美市の学校は全てそうなっている)。ここ数年、その運営協議会の委員をやっています。

今日は本年度の立ち上げ。現状や調査結果、運営方針などについて、学校側からの報告がありました。


地域の学校を支えようとする人たちの姿勢には本当に頭が下がる思い。日常的なサポートは難しいが、コミュニティーの人たちとは違った観点から、貢献できればと思っている。



4/07/2021

高知国際高等学校開校式・入学式に出席しました


準備段階で準備室メンバーとブッククラブをしたり、高知県グローバル教育推進委員として、構想段階から関わってきた高知国際高校が開校しました。高知南中高、高知西高校が統合し、新しく生まれた高校です。

旧来の高等学校のイメージをくつがえず、革新的な innovativeな学校をつくってほしいですね。これまで、高校がもってきた、つまらない価値観やルールを捨てて、新しい高校のビジョンを描いてほしいと思います。


式典後、O高校教員時代に3年間受け持ったTくんが声をかけてくれました。保護者だそうです!そしたら、国際中学校で英語教員のOさんも寄ってきた。彼女も同じ教室で3年間過ごしたクラスメートです。懐かしい顔と、このような場所で再会できたことは大きなよろこびでした。


入学式では校歌斉唱がありました。(高知西高校の校歌が引き継がれたのかな?いろいろと意見はあったようですが)。高知西高校の校歌は、生徒(2期生)が作曲し、歌詞には一度も学校名が登場しません。勇ましいマーチにのって学校名を連呼する校歌は多いですが、まったく異なるとてもうるわしき校歌だと思います。母校なので思い入れはありますけど、久しぶりに聞いてジーンときました。

4/06/2021

オードリー・タンに学ぶ「強い対立」と「しなやかな対応」

ネット上の言論規制について、日経ビジネスに興味深い記事がありました。

それによると、立憲民主党の辻元清美副代表には、 「北朝鮮の工作員だ」「辻元さんに、日本赤軍のメンバーだった内縁の夫がいる」といったネット上のデマが絶えないそうです。辻元さんに限らず、ネット上のデマや誹謗中傷は止みません。

そこで、辻元さんが、台湾のデジタル担当相オードリー・タンさんとの交流から学んだという、このようなデマや誹謗中傷へのしなやかな対応を仕方が紹介されています:


「辻元氏:デマに対してユーモアを交えて反論することの大切さは、つい先日オンラインでお話しした台湾デジタル担当相のオードリー・タンさんから学びました。デマを強く否定すると反発を招きかねないので、台湾当局はデマを見つけたら、人々の心に届くようにユーモアを交えて正しい情報を発信しているそうです。」


自分の感情を納得させるだけか、相手を納得させるかの違いでしょうか。結局、意図した結果が得られているのは、しなやかな対応の方なのですよね。




「辻元議員vs米歌手、トランプ氏も黙らせるネット言論規制の賛否」

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00261/040500005/?n_cid=nbpnb_mled_mpu


4/05/2021

ジャーナリング研究と実践 2021

もう10年近く、仲間3人とブログ上でお互いの授業の振り返りを公開し合い、語り合うジャーナリングの実践を続けている(非公開です)。新年度の実践をスタートするにあたり、昨年度のジャーナルを読み返してみた。宝物ですね。新しい実践への指針がたくさんある。書くことの力を実感します。

そこで、今年のテーマの一つに据えたのがジャーナリング。そのメカニズムを探りたい。

ジャーナリングのことを Expressive Writingと呼ぶこともあるらしい。「筆記による自己開示」みたいな意味だろうか。自分が今思っていること、感じていることをただ書き出すだけで、幸福感も高まり、ネガティブな感情が減る効果があるとのこと。★

同書によるとジャーナリングの長期的(持続的)な効果として次のような項目が研究により明らかになっているとのこと。

◇健康に関する効果
・ストレスに関連する病院通いの減少
・免疫システム機能の改善
・血圧の低下
・肺機能の改善
・肝機能の改善
・入院日数の減少
・気分や感情の改善
・より大きな精神的幸福の感覚
・試験前のうつ症状の減少
・トラウマ(心理的外傷)の緩和

◇社会的、行動的な変化
・仕事での常習欠勤の減少
・失業後のより早い再就職
・作業記憶の向上
・スポーツパフォーマンスの改善
・生徒の学業成績の向上
・社会的、言語学的行動の変化(著者注:他者との交流・コミュニケーションが望ましい方向に変わること)


特に、社会的、行動的な変化の中に、昨年度自分自身が経験した変化と同じような効果が見られる。

さて、ジャーナリングは、教員の自己成長のツールとして、どのように効くのだろうか。どのような方法で実施するのが効果的なのだろうか。探っていきたい。

★吉田典生. (2017)『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門 』(Japanese Edition) (Kindle の位置No.196-198). Kindle 版, 文響社.


4/04/2021

PLC便り 2021年4月4日 ソーシャルメディア(SNS)は学校にとって脅威か福音か

文部科学省が「#教師のバトンプロジェクト」なるものを始めた。タイトルの最初にある#(ハッシュタグ)を見れば(分かる人には)分かる通り、Twitter上で進行するプロジェクトだ。★1

Twitterのページには、「現場で日々奮闘する現職の教師、教職を目指す方々の皆さんで、学校の働き方改革や新しい教育実践の事例、学校にまつわる日常を遠く離れた教師、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す方々に、学校の未来に向けてのバトンを繋ぐためのプロジェクトです。」とある。

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PLC便り https://projectbetterschool.blogspot.com
PLCは、Professional Learning Community(プロの教師集団として学び続けるコミュニティとしての学校)の略です。それこそが、授業改善や学校改善のカギということで名づけました。「学校・授業改善」や「教師こそが学び続ける学校づくり」をテーマにした情報をこのブログ(=メルマガ)で提供しています。


2021年度 授業の展望:今年試みようとしていることなど

先日から、2020年のジャーナルをざっと読み直していました。昨年は、スランプからの大脱出があり、ジャーナルのエントリーも増え、それなりに大きな転機になりました。

他者にとってはあまり価値はないことかもしれませんが、自分にとっては大きな意味のなるストーリーが展開されていた。やっぱり、ジャーナルとして残っていることはありがたいと改めて思ったことです。


加えて、所々に成し遂げられなかったこと、課題と感じられていることが率直に記録されている。これらは確実に次年度への出発点になります。


ジャーナルを振り返った上で、出てきた今年の実践のフォーカス:


1.     Cloud Documentと対面授業の融合


 昨年度、オンライン授業で活用し始めたGoogle Documents。Discussion前の意見の整理、話し合った内容の記録、Writingの提出(あくまで仮想的提出)など、多くの方法を試した。


Discussion前の意見の整理は、その日の提案者のプレゼンに対して、各自の意見の整理がリアルタイムに進行していく様子はとても面白いと思った。


とても大きな可能性を感じ、オンライン授業終了後も、教室にタブレットを持ち込み、続けた。


これをさらに発展させようと思う。今年は、年度当初から対面授業を予定(健康観察期間2週間のみオンライン)。



今年度は

 (1) Peer feedback. スピーチやプレゼンに対するコメント、フィードバックの交換、蓄積


 (2) Book club これまで対面(昨年はメール)でやってきたものをオンライン・ドキュメントで。


で活用してみようと考えている。


2.  フィードバックのサイクルの確立


これはここ数年の重要なテーマ。評価(教員や仲間からフィードバック)を、どのような仕組みで、どうやって、学習者の成長や学びにつなげるか。


形にはなってきているが、学生の成長のサイクルが着実に実行されているかどうかは、まだ十分とは思えない。


言いっぱなしのフィードバックはフィードバックとは言わないのだろう。こんなところに気づいたぞ!という自己満足に過ぎないかもしれない。フィードバック→気づき→実行→成長のサイクルをより確実に実行していく。そのための手立てを確立したい。


3.   ジャーナリングの影響、効果的な仕組みの探究


昨年、スランプからの脱出につながったのは、ジャーナリングが大きな要因だと思っている。実践を計画し、実践し、振り返り、実践を書き留める。このプロセスのどこに、何が、どう作用しているのか、少し意識して、残していきたいと思っている。



さあ、2021年度。スタートです。


4/03/2021

Quotes of the Month: April, 2021

 “Nothing ever seems impossible in spring, you know.”

― L.M. Montgomery, Anne of Ingleside