12/21/2009

第3回高校生英語スピーチコンテスト四国ブロック大会(報告)

 12月20日(日)、第3回高校生英語スピーチコンテスト(四国ブロック大会)が高知西高校で開催されました。今までは映像審査によって行われていましたが、今回より実際にコンテスト形式によって実施することになりました。各県より代表2名の出場、計8名の出場者がさまざまなテーマでスピーチを行い、四国ブロック代表は高知の土佐高校、安芸高校の2名に決定しました。

 今大会の総括としてチーフジャッジより以下の助言がありました。

 1)I want to hear your own opinion.

 2)Catch your audience attention in opening

 3)Emotion

 4)How you reach audience   (詳しくは英語教育21を参照)

 上記はよいスピーチである条件ですが、スピーカーが練習するうえでいちばん難しい点であると思います。「いちばん難しい点」としたのは、練習を始めてから十分なレベルになると安心感と自信がつき、見えなくなるというよりは「見なくなる」からです。つまり、スピーチ原稿を覚え、発音やアイコンタクトなど技術的に十分になったところで終わっているのではないかと思うのです。私自身もこのような経験をしたことが実はあって、当時指導してくださった恩師から「まったく伝わらない」と言い捨てられたことがありました。「なんで?」とずっと考えましたが、意識は読み方やデリバリーのことばかりにいっていました。そこで助言をいただき、原稿内容を変えたり、英文を深く読むことに意識が変わったことを記憶しています。大会用のスピーチとなるか、真のスピーチとなるかは上記の点をどこまで深められるかで決まるということです。スピーチの本質を再認識させられた講評でした。
 また、副会長の最後の挨拶でも「よいスピーチであるためには」に関する5つのキーワードを紹介されました。

よいスピーチであるためには
 Intelligible   Informative   Interesting     Impressive   Intellctual

が備わっていることです。

 全国大会に出場する 土佐高校、安芸高校の生徒には今大会で得たものを生かして、自分の思いを述べてきてもらいたいと思います。

*第3回全国高校生英語スピーチコンテスト
  2010年 2月7日(日) 国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催されます。

12/20/2009

高校生のスピーチコンテスト

12月20日(日)第3回全国高等学校英語スピーチコンテスト四国ブロック代表選考会(会場 高知西高校)を審査してきました。四国各県の代表2名ずつのスピーチ。四国ブロック代表は高知の土佐高校、安芸高校の二人に決まりました。

最後に審査員を代表してコメント。入賞者とそうでない生徒のスピーチではどこが異なっていたかという観点から、4点お話しました。

1)I want to hear your own opinion.

昨今、環境問題や高齢化、福祉などの社会的テーマを扱ったスピーチが多いのですが、多くのスピーチは、どこでも主張されていることの焼き直しです。どこかから借りてきたものばかり(それはそれで悪いことではないのですが)。非常に整った構成で、すでに確立された意見をきちんと述べている。皆同じです。「練習された」怒りや微笑で、見事にスピーチをする。なので、結論も予測可能。完全でなくてもいい、完璧な結論が出てなくてもいい、自分の頭で考えて、自分なりの意見を述べてほしいということを話しました。本当に怒りやよろこびを表現してほしいと。Speakers' Voiceが聞きたい。

2)Catch your audience attention in opening

タイトルのつけかたも合わせて、もっとlead部分を工夫していい。優勝作品のタイトルは"disposable?"でした。環境問題のことかと思ったら、petの話題。良い意味で期待を裏切るopening.抽象論でなく、聴衆に訴えかけるエピソードで。

3)Emotion

練習された「怒り」や「微笑」ではなく、本当の感情を自然に出してほしい。一つ目の自分の言葉でということと関連するが、audienceが聞きたいのは、うまいperformanceではない。高校生としての、個人としての考えや意見だ。

4)How you reach audience

あらゆるコミュニケーションの目的はaudienceに何らかの変容を起こすこと。audienceの記憶に残り、何か行動に移したいと思わせるように。


参加した高校生たちは、それぞれ熱心で、英語もうまい。がんばってやっている。すばらしいと思いました。しかし、指導する側がどう考えるかで、彼ら彼女らの将来は変わるだろうとなあと思ったことです。スピーチ大会に勝つために、整ったスピーチをつくり、練習を繰り返す。生徒が日本語で原稿を書いて、先生が翻訳、ALTが英文校閲という手順で完璧な原稿を準備するところも多いようです。何かが違うと思いませんか。大会に勝つことが目的化している。それともう一つ、このような大会の参加者は「一本釣り」です。英語の得意な生徒を募集したり、声をかけて、参加させることが多い。普段の授業の延長にこのような大会があることが望ましいとずっと思ってきました。そうすることで、大会をやる意味も出てくるし、波及効果も大きい。

イベントとしてのスピーチ大会でなく、授業の延長としてのスピーチ大会のあり方を考えてほしい。サッカーもユースチームがあって、裾野が広い方が強いじゃないですか。

Kochi Toastmasters Club 第46回例会



12月19日(土)高知トーストマスターズクラブの第46回例会と忘年会。楽しいひとときを過ごすことができました。今回のハイライトは、メンバーの林さん。今年還暦の林さん、ついにCompetent Communicatorに到達です。写真は、Certificate 授与後の林さんのスピーチです。First 10 projectsを成し遂げた喜びと満足感にあふれた表情が印象的でした。

12/16/2009

高知追手前高校校内ディベート大会を審査

高知追手前高校校内ディベート大会も数えること第8回。第1回からずっと審査を続けている。学校全体をあげて、英語ディベートに取り組んでいる高校は全国でもまれだと思います。この価値は大きい。「とにかく、進学実績を」という声にマケズ、この大会を継続してほしいと思います。そこにこそ、高知追手前高校の価値がある。存在感がある。今年もODA(Otemae Debate Association、大会を運営する生徒ボランティア)の活躍が光りました。ディベート途中に突然の地震。会場がざわつくなか、MCの女生徒の機転と判断で、何事もなくディベートが継続されました。このような中で、リーダーシップが育っていくのだろと思いました。

高知追手前高校

12/01/2009

今月のことば 12月


I have found that if you love life, life will love you back.
Arthur Rubinstein (1886 - 1982)

11/18/2009

メンタリング研究 初任者研修の授業研修に参加

昨年度から、高知県教育センターと続けている、メンタリングの研究。今年は、初任者の授業を見る機会がなく、初めての授業参加。高知工業高校の浜田先生の授業。非常にしっかり、落ち着いて授業運営ができていて、可能性を感じさせる授業でした。今回も、終了後の研究協議に参加し、ビデオ記録。昨年度から、事後研究協議の様子を分析しているが、共通している点は、この場で出された意見やコメントが、どこまで授業者の振り返り、ひいては、授業改善につながっているかという点。もちろん、指摘されたことをもとに、見直しが行われることもあるはずだが、言われっぱなしで終わることも多いように思える。もう少し、探っていきたい。

11/17/2009

Science Reading でのヒトこま 「だって、輝きたいもん」


今日は、学部2年生のScience Readingの日。各Unitは、本文をもとにしたmini presentationで締めることにしている。いつもは、プレゼン用につくったスライドを1枚の紙に写したものを、カードホルダに入れたものを使用し、それを示しながら、英語のプレゼンをするようにしている。英語が苦手という学生も多いが、思いのほか、楽しげに、しっかりとできる。感心だ。

今日の5時間目は5名という少人数。人数の多いクラスでは、4名くらいのグループで行うのだが、このクラスでは、カードを使わずに、パワーポイントのスライドでやろうと提案。すると、男子学生。「いやです。カードでいい。」間髪いれず、女子学生。「先生、私らあは、こっちでやる。だって輝きたいもん。」結局、全員が、指示棒をもって、スクリーンを指しながら、英語でプレゼンを実施。

なんとなく、おもしろい。

Kochi英語No.124(2009.11.16)高知大学講演会、中嶋洋一先生

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       Mon, Nov 16, 2009

Kochi 英語 Connection!
 
-Kochi 英語 No.124-
     
 こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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ブログ更新情報

以下のブログで、高知県内の授業研究会等の最新情報を
GETできます。

*英語授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会、
  英語語彙研究会などの情報

     http://kochi-e-project.blogspot.com/

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もくじ
1.高知大学国際化講演会のご案内(予約不要)
2.中嶋洋一先生講演会のご案内(要予約)
3.米倉綽先生の英語史のOne-day Lectureのご案内(要予約)

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  国際化講演ご案内
  
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場 所: 高知大学総合研究棟2階会議室
日 時: 11月26日(木)16:30~18:00
主 催: 高知大学総合教育センター修学・留学生援部門
参加費: 無料 *一般来聴者歓迎 (予約不要)
講 師: エルスペス ジョーンズ 教授(女史)
      Professor (Dr and Mrs) Elspeth Jones
      リーズメトロポリタン大学国際部長、高等教育国際化教授
      Professor of the Internationalization of Higher Education,
      International Dean of Leeds Metropolitan University

講 題: "Internationalizing Higher Education in Japan:
      What can be Done at a Regional University? "
      「日本の高等教育の国際化ーー地方大学に何ができるか」

問い合わせ先: 高知大学教育学部 谷口雅基研究室
電話/FAX: 088-844-8378
e-mail: tamasaki@kochi-u.ac.jp

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           中嶋洋一先生講演会
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日時: 12月7日(月)14:00~16:00
場所: 高知南中学校・高等学校 大会議室
テーマ: 「生徒の自律を促す英語学習のあり方」
講師: 中嶋洋一先生(関西外国語大学教授)
定員: 10名

参加ご希望の方は11月24日(火)までに、下記にメールにて
ご連絡下さい。件名に「中嶋洋一先生講演希望」とお書き下さい。
連絡先: 高知南高校 澤田 asako_sawada@kt2.kochinet.ed.jp  
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      米倉綽先生の英語史のOne-day Lecture
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日時: 12月19日(土) 9:00~16:45
場所: 高知大学朝倉キャンパス 共通教育棟222
参加費: 1,000円(受付にて徴収)
参加申込: メールまたはFAXで件名を「英語史レクチャー
       参加申込」として、氏名、所属連絡先(メールアド
       レス)を明記のうえ、下記メールアドレスまでまたは
       088-844-8374(FAX)へ返信してください。(定員あり)
問い合わせ:高知大学教育学部 多良静也(shizutara@yahoo.co.jp)

11/16/2009

教科ミドルリーダー育成事業 ワークショップ型授業研究の開発

本年度、5名のミドルリーダー候補の先生方と一緒に進めてきた、授業研究の最終会を迎えた。最後の授業は、県立高知南中学校の竹村祐子先生。セルハイの公開授業の時から、竹村先生の授業力には注目していたが、今日の授業も非常に充実したもでした。中1の授業で、ターゲットは whose。十分な教材開発と授業運営の力で、生徒も参観した我々も飽きさせない授業でした。シンプルで、ぶれない。生徒がターゲットの表現を何度も聞き、何度も口にする。パターン練習もバライティーに富み、少し簡素でしたが、information gapを使ったコミュニケーション活動で自由に使わせる。そして、最後はオリジナルプリントでまとめ。見事な授業でした。

授業後は、全員でワークショップ。これまで、改善を加えながら実施してきた、授業研究ワークショップ。最終回の今回は非常に充実した内容になったとの意見があいつぎました。やはり、参加者全員が参画して、貢献できる。自分自身の振り返りの機会を与えるなど、今後、各学校で積極的に推進していってもらいたいものになったと思えます。

皆様、お疲れ様でした。

ワークショップレジメ

ワークショップ型授業研究成果と課題のまとめ(暫定版)

第2回GOIKEN(語彙研究会)(報告)


 四国英語教育研究大会が終わってからの新研究が先月からスタート。その名はGOIKEN(語彙研究会)。高知県の中学生が、3年間で習得する語彙数や語彙指導全般に焦点をあてた研究を行います。2回目のGOIKENが14日(土)、高知大附属中学校で行われました。
さて今回の研究会の内容は:
 1)輪読(英語語彙の指導マニュアル第1章、2章)
 2)ディスカッション(JACET8000の上位2000語とPlus250語について)      3)次回までにやってくる内容の確認
 (1)輪読
 輪読は1章については、各セクションごとに読んだ内容を資料に基づいてリポートしました。
この章では、語彙のとらえ方や英語母語話者の語彙サイズ、語彙指導のために必要なことについて述べられています。重要なポイントは、英語母語話者が膨大な語彙数を持っているにもかかわらず、話すのに用いられている語彙は限定的なものということです。具体的には会話の80%以上は最高頻度の500語、約90%は1000語でカバーできるということです。教える語彙の選定や語数をどれだけにするのかといった明確な目標設定が必要です。
 第2章は私の担当。ここでは、「単語を知っているとはどういうことか」についての説明から始まり、英語母語話者の話す、聞いて認知する、読む速度、語の知識(意味、語形、使用域等を含む)が述べられています。また、この章では、実際に指導する際のポイントが示されています。この章で重要なことは、リーディング指導のためには早く認知できる視認語彙を増やすことです。英語母語話者の読解で、すべての語を注視して読んでいるということが研究でもわかっているようで、読解のトップダウンモデルのようには読んでいないということがわかります。またここで紹介されたさまざまな語の知識を生徒にどれくらい教えるかの具体的な目標、計画が必要であるということです。

 (2)JACET8000、Plus250語についてディスカッション
 上記の語彙リストを参考に2000語までを選定してリストを作成する方向です。次回までに、認識語彙、発表語彙を視点に各々が選定してくることとなっています。

 (3)今後の予定
  次回から、それぞれの研究会ごとにいろいろな人がリポートしてくれます。お楽しみに!
 今回が2回目のGOIKEN。いっしょに研究していける仲間が増えるといいなあと思います。それから輪読を通しての感想はやはり内容が深まるなあと思いました。読んできたことを報告し、それについていろいろな意見が聞ける。非常に有意義でした。

 さて、第3回目のGOIKENは・・・ 
平成22年1月9日(土) 14:00-16:00
 高知大学教育学部附属中学校(2F・会議室) で行います。

11/15/2009

外国人のための日本文化体験講座 ~料紙づくり~で通訳



土佐山内宝物資料館開催の外国人のための日本文化体験講座 ~料紙づくり~の通訳を努めました。料紙装飾についてのプレゼンの通訳に続いて、クリスマスカードや年賀状を作る活動をお手伝いしました。写真は参加者の作品。

11/14/2009

GOIKEN(語彙研究会)第1回


語彙指導に関するコラボレーションの第1回の研究会を開催。これから、高知県の中学校卒業時点に身につけてほしい語彙のリスト作成、及び、それらを身につけるための活動の開発を進めていきます。今回は、輪読と既存の語彙リストの検討。

望月正道他(2003)『英語語彙の指導マニュアル』(大修館)の第1章「単語とは何か」,2章「単語を知っているとはどういうことか」を輪読しました。セクションごとにレポータが報告、それをもとにフリーのディスカションを行いました。その後、JACET 8000の上位2000語とPlus250語の検討。次回までに、リストの語を詳細にみてくることになりました。われわれのリストに含めるべきかどうかという観点で、語彙を精査します。

今回のディスカッションで興味深かったことは:

1)今回の最重要なポイントは、もっとも使用頻度の高い2000語で日常会話の94%をカバーできるという点(500語で80%以上)でしょう。改めて語彙の選定の重要性を確認しました。

2)注視(eye fixation)の研究で母語話者でも結構、すべての語に注意を払って読んでいること。bottom upで大まかに読んでいるのではなく、語彙を見た時の認識速度が高いという点。自動化の問題。

3)単語の様々な側面(認識語彙、発表語彙という区別など)のうち、何をどこまで教えるか、習得させるかを計画しておく必要がぁるということ。
 
4)中学校で扱う語彙のモーレツな少なさ、それにより、英語にexposeされる量のモーレツな少ないこと。

今後、作成する語彙リストについて、以下のような議論がありました。

・JACET 8000を全員がながめてくる。視点は、

 1)われわれのリストに含める語、除外する語
    高校は分担、中学校は全体をながめてくる
 2)認識語彙、発表語彙という分類も念頭に入れておく。

・語彙リストの全容
 1)基本は1000~1200語になる。基本的に発表語彙。
 2)全体としては2000語のリストとし、基本を超える800語から1000語
  は、選択して希望者が学べるような形にする。これらは認識語彙の範囲。
 3)選択リストは、語をいくつかのカテゴリーに分けるなどの工夫をする。

・語彙習得のための活動案
 1)ちょっといい話を読めるような読解の活動も含める。

お知らせ「英語史 One-day Lecture」

 生徒が抱いた知的好奇心を大切にする授業を
してますか?

 今回はフジテレビ『トリビアの泉』でお馴染
みの米倉綽先生に来高いただき、英語の史的変
遷についてわかりやすく説明していただきます。
英語教師が知っておくべき(知ってると得する)
情報満載です。ぜひとも、ご参加下さい。

日 時:12月19日(土)9:00-17:00
場 所:高知大学(朝倉キャンパス)
    共通教育棟222号室
講 師:米倉 綽 先生(広島女学院大学教授)
参加費:1,000円(当日受付で徴収)

参加申込:件名を「英語史レクチャー参加申込」
として、氏名、学生・教員の区別、緊急連絡先
(メールアドレス)を明記の上、下記メールアド
レスまたはFAX番号088-844-8380へ送信願います。

主 催:高知県言語学言語教育研究会(KLLES)
問い合わせ:高知大学教育学部 多良静也
(shizutara@yahoo.co.jp)

詳しくは 英語史 One-day Lectureをご覧ください。

11/09/2009

土佐山内家宝物資料館外国人向け講座の通訳打ち合わせ

高知県国際交流協会(KIA)から依頼があり、土佐山内宝物資料館開催の外国人のための日本文化体験講座 ~料紙づくり~の通訳をすることになり、打ち合わせに行ってきました。普段あまり、馴染みのない語彙が少しあるので、ちょっぴり予習が必要になりそう。

11/08/2009

第62回高知県中学・高校英語弁論大会、第9回高知県高校生ディベート大会(報告)

 本日、第62回県中学・高校英語弁論大会と第9回県ディベート大会が開催されました。今年度は同時開催で、中学校の弁論大会は高知丸の内高校、高校の弁論大会は追手前芸術ホール、そしてディベート大会は追手前高校でそれぞれ行われました。各部門ごとに報告します。

(ディベート大会)
 今年で9回目となったディベート大会。6校13チームが集い、熱い討論を繰り広げました。今年度の論題は"The Japanese Government should prohibit worker dispatching(haken roudou)."
ディベーター、ジャッジにとっても非常に難しいトピックでしたが、現在の日本経済の状況や政権交代後の動向などを含めて、非常に議論の価値のある論題であると思います。
 試合の感想ですが、本当に生徒たちの論戦ぶりには驚かされました。論題が複雑で難しいにもかかわらず、議論をかみ合わせてやりとりをしていました。技術的にもチーフジャッジの長崎先生が言われたように立論、反駁、サマリーの質が高くなっています。もちろん課題もありますが、来年に向けてまた克服していくものと思われます。しかし、何よりも良かったことは、今年もそれぞれの教室で熱くて純粋な生徒の姿が見られたことです。来年ちょうど節目となる10回目。どんな議論をしてくれるのか、まだ1年もあるのに待ち遠しい。


(中学校英語弁論大会)
 今年度も102名という多数の参加者が、日ごろの練習の成果を競いました。2,3年生は暗唱部門と弁論部門の2つに分かれ、計5部門での審査が行われましたが、年々レベルが上がっており、審査員の方も結論を出すのが難しかったようです。これはALTのサポートもありますが、JTEのみなさんの熱意の結果ではないかと思います。
 中学校で経験したことを生かして、高校ではスピーチはもちろんディベートにも挑戦してほしいと願っています。

第9回高知県ディベート大会を審査

第9回県ディベート大会が開催されました(英語弁論大会と同時開催、会場追手前芸術ホール)6校13チームが熱い討論を繰り広げました。今年度の論題は"The Japanese Government should prohibit worker dispatching(haken roudou)."ディベーター、ジャッジにとっても非常に難しいトピックでした。第1回大会からずっとチーフジャッジをさせてもらっているのですが、やはり継続は力。論題の難しさにもかかわらず、立派な議論が展開されました。生徒たちのcapacityにはいつも驚かされます(それに対して、いかに先生方がexpectationsを低くもっているかが残念ではあります。)今年、気付いたことは、立論、反駁、サマリーの質が高くなったこと。競技ディベートとしての質があがったことは疑いのないことなのですが、その分、ポイント勝負という側面が強くなりすぎた気もする。公正なjudgingを行うには不可欠なことなのですがね。柔道で言えば、ポイント優勢で勝利みたいな感じがしないでもない。「一本勝ち」はあまりない。しかし、これはやはり戯言でしょうね。debateを通して、英語力や議論する力を育てるには、ルールにのっとった議論が欠かせない。いずれにしても、ディベート大会の質は確実に高まった。Let's celebrate!

11/06/2009

Kochi英語(2009.11.5)Events in Nov

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Kochi Eigo
Thu, 5th Nov, 2009
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           もくじ

1.高知県中学・高校英語弁論大会
2.第9回高知県英語ディベート大会
3.第2回英語・語彙研究会へのお誘い
4.第1回四国高校英語ディベート大会
5.英語史One-day Lectureへのお誘い

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第62回高知県中学・高校英語弁論大会

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日時:11月8日(土)12:00-16:00
場所:高知追手前高校・芸術ホール

*会場にはご観戦の皆様の駐車場はありません
 ので、公共交通機関にてご来場下さい。


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第9回高知県英語ディベート大会

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日時:11月8日(土)9:00-16:00
場所:高知追手前高校

*会場にはご観戦の皆様の駐車場はありません
 ので、公共交通機関にてご来場下さい。


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第2回英語語彙研究会(GOI-KEN)

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 高知大学の研究費を活用して、2年間、英語
語彙に関する研究を行います。英語語彙の指導
方法、学習教材の開発等に興味・関心のある高
知県内の中学・高校の先生方を研究メンバーと
して募ります。特に、ご自身の授業を通じて実
践研究を行いたいと思っている方は大歓迎です。
2年間の長丁場ですが、どしどしご参加下さい。
 なお、先日第1回研究会が開催され、2年間の
研究概要などについて検討しました。第2回研
究会には、参加者が必要な語彙リストを持参し、
具体的な語彙リストの選定を開始する予定です。

<第2回研究会日程>
日時:11月14日(土)14:00~17:00
場所:高知大学附属中学校

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第1回四国高校生英語ディベート大会
The 1st Shikoku High School Students'
English Debate Tournament

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 四国内の高校生が集い、初めての英語ディベ
ート大会を開催します。高知県から英語ディベ
ート指導を発信していこうという試みです。県
内からは、11月8日県大会の上位校が参加す
る予定です。興味・関心のある皆様のご来場を
心よりお待ちしております。
 なお、大会当日、大会運営の協力していただ
ける方を募集しています。下記事務局までご連
絡下さい。

日 時:11月22日(日)9:00-16:00
場 所:高知西高校
事務局:樫尾文雄(岡豊高校)


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英語史 One-day Lecture

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 生徒が抱いた知的好奇心を大切にする授業を
してますか?
 今回はフジテレビ『トリビアの泉』でお馴染
みの米倉綽先生に来高いただき、英語の史的変
遷についてわかりやすく説明していただきます。
英語教師が知っておくべき(知ってると得する)
情報満載です。ぜひとも、ご参加下さい。

日 時:12月19日(土)9:00-17:00
場 所:高知大学(朝倉キャンパス)
    共通教育棟222号室
講 師:米倉 綽 先生(広島女学院大学教授)
参加費:1,000円(当日受付で徴収)

参加申込:件名を「英語史レクチャー参加申込」
として、氏名、学生・教員の区別、緊急連絡先
(メールアドレス)を明記の上、下記メールアド
レスまたはFAX番号088-844-8380へ送信願います。

主 催:高知県言語学言語教育研究会(KLLES)
問い合わせ:高知大学教育学部 多良静也
(shizutara@yahoo.co.jp)

11/01/2009

今月のことば 11月


All blame is a waste of time. No matter how much fault you find with another, and regardless of how much you blame him, it will not change you.

- Wayne Dyer

10/31/2009

松山大学「アクションリサーチ研究会 研究大会」にてパネルディスカッション



松山大学言語コミュニケーション研究科主催「アクションリサーチ研究会 研究大会」のパネルディスカッション「授業改善のために教師が心がけておくこと-PDCAサイクルの盲点」でパネラーを努めました。コーディネータは金森強(松山大学)先生、パネリストは長﨑政浩 (高知工科大学)、鈴鹿基廣先生 (愛媛県教育委員会)でした。高知でのアクション・リサーチの結果に基づいて、教師の自己成長にとってのアクション・リサーチの意義や、実施していくうえでの課題について問題提起をしました。後半のディスカッションが十分にかみあわず、少し消化不良気味でしたが、参加者の皆さんにアクションリサーチの意義について理解いただけたのでは。

当日の発表レジメはこちら

10/18/2009

GOIKEN(語彙研究会 仮称)スタート

高知県の中学生が中学校を卒業段階で必ず身につけてほしい語彙のリストを作成し、単語学習たのための活動やワークシートを活用しようというプロジェクトがスタートした。JACET8000や参照しうる出現頻度別語彙リストをもとに、1200語程度を選定。コアミーニングの考え方などを活用して、語彙習得のための活動を開発する予定。とりあえず、語彙指導に関する輪読からスタート。将来的には県教委による語彙リストの認定をめざして、高校入試の動機付けにも活用。来月14日(土)から出発。

10/16/2009

授業研究会のご案内

 四国英語研究大会が終わり、2ヶ月となります。さて、前回の大会報告の文末でお知らせしたとおり、研究会を開催します。テーマは「語彙指導の研究」です。高知県の中学生に焦点をあて、中学校から高校に上がるまでの語彙について研究していきます。今回が第1回目で新たな研究会の立ち上げとなります。校種は問いませんので興味・関心のあるかたは是非参加してください。

日時: 平成21年10月17日(土) 15:00~

場所: 高知大学教育学部附属中学校 2F会議室

10/14/2009

Reading Workshop-山田高校との連携

本年度一学期から、山田高校とともに取り組んでいるReading Workshopの実践。今回は2学期2回目。今日のmini lessonは「自分に合った本の選び方」。ストーリーを楽しみながら、自分に会った本をできるだけたくさん読もうと提案。教科書を使い、全員が一斉に読む、「創られた」読解ではなく、本物の読解を実現すべく実践を続けている。1学期にもっとも読んだ生徒は100冊程度。非常に薄いgraded readerも含めてだが、従来のリーディング授業からすれば、圧倒的な読む量だ。

今学期、重要なテーマにしているのがconferenceの進め方。現在、共同研究をしている仲間とOnline Bookclubで輪読をしている Carl Anderson (2000) How's it Going?, Heinemann.を参照しながら、Conferenceの進め方を研究している。同書は "A practical guide to conferring with students writers"とうたわれているとおり、Writing Workshopについての本だが、基本的なconferenceの枠組みは同じだろう。Workshop型授業におけるconferenceは、"we are teaching the writer not the writing."(p.8)という言葉のとおり、目の前にある作品を向上させることが目的ではなく、良い書き手(作家)に育てることを目的としてconferenceを行う。これと同じように考えると、Reading Workshopでは、より良い読み手(読者)を育てることが目的となる。目の前の英文の解釈や文構造の分析を目的とするのではなく、生徒がいつか一人で読んでいけるようになることを目指すのだ。"If the piece of writing gets better but the writer has learned nothing that will help him or her another day on another piece, then the conference was a waste of everyone's time."ということだ。しかし、目の前に生徒の作品のあるwriting と違って、readingの場合は生徒の頭の中でのみ進行していることなので、指導する糸口がつかみにくい。まだまだ、試行錯誤の連続だ。

今回、少し手ごたえがあったのは、「じゃあ、今から読んで(黙読)してみて、分からなかったところで、止まってそこを指さしてみて。」と指示する方法だった。実際その場で読むという作業をperformしてもらう、やや "Think aloud"に近い方法と言えるだろう。しばらく、この方法で考えてみようと思う。次回からは、conferenceの録音を許可してもらうなど、少し記録を残す必要性を感じている。

また、sharingの時間には、今日読んだ本の中から、もっとも印象に残ったフレーズを紹介するということをやったのだが、結局、ほぼどのグループも全体のストーリーを振り返って話すというところからスタートしているようだった。なかなか部分だけでは伝えきれない、そのフレーズの意義を分かるには全体のストーリーが必要なのだろう。sharingはしばらくは本全体のストーリーを振り返らせるという作業が良いのかもしれない。

言語面での少しでも、蓄積をさせたいということで、次回からはお気に入りの表現を書きためさせる作業を入れることにした。

次回は11月4日。教育センターの指導主事が絵本の読みきかせにきてくれる予定だ。

10/11/2009

FDer(ファカルティ・ディベロッパー)養成講座に参加

SPOD(四国地区大学教職員能力開発ネットワーク)と愛媛大学が主催するFDer(ファカルティ・ディベロッパー)養成講座に参加してきました。今回の講座は、大学でのFDのプログラムつくりがテーマ。2日間かけて、参加者は個人またはグループでFD講座のプログラム案を作成しました。いろいろな教員研修のプログラムを企画し、研究もしてきたので、前半は特に目新しい情報はありませんでしたが、2日間のワークショップの運営方法では、多くの得るものがありました。特に、完成したプログラムを全員で改善していくポスターセッションの部分は参考になりました。各プログラム案をポスターとして掲載、それに付箋紙で全員がコメントをつけていきます。最後に、作成者はそれぞれのコメントを読み、自分なりの改善策を考えることがもとめられました。全体の中から2作品が選ばれ(僕の作品も選ばれました)、全員の前で簡単なプレゼン、それに対して全員でディスカッションをし、さまざまな意見をもらいました。簡単な飲み物、食べ物を準備しておくなど、FD運営のノウハウも知ることができ、貴重な情報を得ることができました。

10/08/2009

「反対!」とは-鳩山宣言についての大前研一氏の見解-

鳩山首相が、ニューヨーク国連演説で、CO2排出量の25%削減を宣言、世界中から喝さいをあびた。あの辛口の大前研一氏ですら「リーダーシップを発揮した鳩山首相」の中で高く評価したのである。

一方、国内では、産業界を中心に反発が相次いだ。経団連会長の御手洗氏についても、「それは産業界、経済界も同じだ。御手洗経団連会長もこれについてはいろいろ文句を言っているが、わたしは「黙りなさい」と言いたい。」とまで述べている。

大前氏の主張はこうだ。少し長いが引用する:

「このマスキー法は後になって日本でも適用された。当時、トヨタや日産をはじめ、日本の財界がこぞって廃案にしようとしたものだ。米国に自動車を輸出しているため、マスキー法をクリアしなければならなかったのだが、「技術的に無理」「産業への影響が大きい」と反対していたのだ。

 ところが、この実現不可能と言われた基準を、なんとホンダがクリアしてしまった。ホンダはそれまで二輪車を主に手がけていた。わずかに小さなスポーツカーを扱ってはいたが、主流は二輪車だった。そのホンダが、CVCCエンジンという新しいコンセプトのエンジンを開発して、マスキー法をクリアしてしまった。

 それは、ちょうどトヨタや日産が国会で「なぜこの基準が達成不可能か」ということを説明しているころだった。そんなときにホンダが「はい、私たちはその達成不可能な基準を達成しました」と名乗り出たのだから、トヨタや日産は大恥をかいてしまったのである。それでこの議論には決着がついた。」

痛快ではないか。

反対論は常にでるものだ。反対が強い場合、その案が根本的にだめであるか、先進的過ぎて理解されないかどちかの場合のいずれかに思える。リーダーたるもの、先見性も要るが、決断力も要る。難しいものだ。

教師になりたてのころ、生徒会の担当をしている時に、職員会で提案した事案を、徹底的に反論され、たたきのめされたことがあった。「これだけ反対されるということは、長崎くん、この案見込みがあるで。」と言ってくれた先輩がいた。この言葉はずっと心に残っていて、あらゆる場面で自分自身の行動を規定していると思う。

10/07/2009

会議漬けの一日

今日は朝から会議漬け。午前中は、県教委の連携教育担当の皆さんと、地域教育支援センターのメンバーで、今後の連携教育の在り方について議論しました。開学以来続けてきたBluebird事業。公立大学法人化を受けて、新しい局面へ進みたい。今後、双方のメンバーによるワークショップを行い、新たな協定の作成に着手します。午後は、香南市の小中連携英語教育研究の打ち合わせ、香南中学校の校長、教頭、英語担当の先生と打ち合わせをしました。文部科学省の指定をうけており、それに助言者のような形でかかわります。小学校の授業を継続的に見ることのできる貴重な機会になると思っています。その後、教授会、教職員懇談会。そこで、台風による5限目の休校の知らせ。台風接近。明日は警報しだいで休校になるかもしれないとのこと。

10/06/2009

中学校の授業におけるCreativityの問題

昨日のミドルリーダー育成授業での研究授業のゴールは、オリジナル・スキットを作成して実演するというものでした。この日の授業は、その準備作業。スクリプトつくりです。生徒達は、あいさつ、導入部分からとても積極的で、意欲的に聞き、意欲的に発言もしていて、日ごろの丁寧な指導を垣間見ることができました。次の日に、スキットの発表会を行ったようですが、非常に盛り上がったとの報告をいただきました。その後の、ワークショップも非常に貴重な議論ができ、参加者の皆さんにとっても実り多い研究授業になったと思います。

1点だけ、気になった点。それは、授業のゴールであるオリジナル・スキットつくり。別に、このゴール設定に問題があるわけではないし、生徒たちも大いに楽しんで取り組めたようです。

しかし、中1の10月の時期。まだまだ、手持ちのカード(身についている表現)も少ない時期。基礎基本を徹底的に身につけさせなければいけない時期。はたして、多くの時間を割いて、クリエイティブなスキットをつくることが、本当に妥当なのか。そのような思いは残りました。

当日も、最後にコメントしたのですが、完全なオリジナルを作らせなくても、当初のねらいは達成できるように思えます。例えば、せっかく本文の対話文を練習しているのだから、その対話をロールプレイとして練習するようにして、本文の後に、1つか2つのやりとりを、オリジナルでつける。この程度でも十分所期の目的は達成てきたはずです。むしろ、この課のtarget sentenceや必要な表現を確実に練習させるという意味でも。

楽しく、生徒の主体性やオリジナリティの生きる授業は大切ですが、こと外国語の授業では、それ以前に着実に定着させたいことがある。これは、中学校の授業全般に言えることのように思います。一度、原点に立ち返って全員が考えておくべき問題ではないでしょうか。キャッチボールや素振りだけでは、確かにつらいかもしれませんが、公式試合の前に、シートバッティングや紅白戦をやってもいいのでは。むしろ、その方が自信をもって、公式試合にのぞめ、達成感も高くなるのではないかと思いました。

10/05/2009

教科ミドルリーダー育成事業 授業研究(3)

今日は、教科ミドルリーダー育成事業(県教委)の英語部会3回目の授業研究会(授業者 大豊町中福留先生)でした。アドバイザーという形でかかわっていますが、毎回、実に学ぶことが多い集まりになっています。この事業の趣旨は、ミドルリーダーたる中堅の先生方を育てることですが、英語部会では、将来的にミドルリーダーの皆さんが、地域や学校での授業研究のリーダーとして、授業研究会をfacilitateできるようになるために、効果的な授業研究の方法を探るということを重要なテーマにしています。今回のこの事業では、ワークショップ型の授業研究の方法を探っています。

もちろん、お互いの授業力アップも大切なねらいです。今日、参加者の一人、嶺北中の豊永先生から次のようなメールがよせられました「授業研究は今回で3回目ですが、回を重ねるごとに、自分自身で毎日の授業をチェックする視点をもらっているような気がします。やはり、このような活動(勉強会を)継続して、実践していくことが、教員一人ひとりの授業力を高めることになるのだと思いました。」

毎回、メンバーで振り返り、改善を加えながらワークショップをやっていますが、このコメントをみると、概ね意味のあるワークショップの展開になっているようです。

今日は、非常の多くの貴重な考察、提案のあるよいワークショップになりました。今日の授業については稿を改めます。

10/04/2009

日本教師教育学会(2日目)で発表

 日本教師教育学会で研究発表。高知県の英語教員研修で行ったアクションリサーチの事後調査の結果から、授業改善の課題を探るという内容。発表自体への反響は結構あったが、準備不足。納得できない発表。もっと勉強せんと!直前の発表は授業評価についてのもので、高等学校課在職時代に書いた文章が引用されていた。奇遇。発表した部屋のテーマは「現職教員の成長と研修」。授業評価の取り組み、校内研修における若手教員の省察、国立附属学校における連携についての発表があった。全発表のあとに、30分間の総括討議があり、その中で発表者は、他の発表者について、2分間のコメントを義務つけられた。その後、フロアからの意見を聞いたのち、最後に1分間のまとめのコメント。出しっぱなしの議論に終わることが多い中で、なかなか見事な運営だと思った。最終的には、授業研究の具体的な方法(例えば、ワークショップ型のものなど)を開発し、提案するという活動も、学会としてももっと積極的に取り組んではどうかと提案した。こと教育研究においては、目の前の現象を「客観的に(あるいはそういう装いで」分析し、意義つけたり、批判することが多いのだが、もっと主体的に提案し、「生産」することがあっても良いのではないかと考えているからである。

10/03/2009

日本教師教育学会(1日目)

弘前大学日本教師教育学会出席。養成、採用、研修を中心にした分科会に出席。採用試験分析の発表が興味深かった。教員に必要な資質を測らず、需給関係で決まっているという指摘は衝撃だが、事実だろう。問題は大きい。要するに、いかに採用試験を工夫し、質の高い問題をつくり、選考をしたとしても、需要があれば、もとめたい資質をもたないものが採用されてしまうのだ。民主党政権で、免許更新講習を廃止し、6年間の修士課程まで求める教員養成制度を導入することをとなえている。教員の質的向上にとって歓迎すべき政策転換だ。発表の中でも、教師塾の主催(都道府県が独自に養成)、大学の推薦による採用など、都道府県の人材獲得合戦、様々な事項が議論されたが、現実問題として、この需給関係の問題が常に障害になりうるだろう。

10/02/2009

Long time no see

長らく更新をさぼってしまいました。ずっと、気にはかかっていたのですが、何かに「追われる」数ヶ月。この間も、実にいろいろなことがありました。政権も交代し、日本の教育界も新しい歩みを始めました。時間に余裕がないとだめなのか。時間は絞り出すものなのか。今一度、足跡をとどめていく覚悟。

10/01/2009

今月のことば 10月




One important key to success is self-confidence. An important key to self-confidence is preparation.
- Arthur Ashe

9/16/2009

Kochi英語No.121(2009.9.15)英語音声学勉強会, JALT

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Mon, Sep 15, 2009

Kochi 英語 Connection!
 
-Kochi 英語 No.121-
     
こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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ブログ更新情報

以下のブログで、高知県内の授業研究会等の最新情報を
GETできます。

*英語授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

     http://kochi-e-project.blogspot.com/

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もくじ

1.英語教員のための英語音声学勉強会へのお誘い
2.East Shikoku JALT meeting at Kochi Women's University

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英語教員(小・中・高)のための
発音・リズム・インネーション勉強会
               (お誘い)

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 高知大学教育学部の谷口雅基教授が高知県の英語教員
を対象にして、英語音声学の勉強会を月1回開かれます。
第1回は9月30日(水)ですが、現在、講座への参加者を
募集中です。毎回参加できないという方も、是非、ご連絡くだ
さい。

■内容■
英語教員(小・中・高)のための発音・リズム・インネーション等
の勉強・トレーニング

■場所■
高知大学 谷口雅基教授 研究室(教育学部2号棟3階303号)

■日時■
毎月1回【毎月第4または第5水曜日19:30~21:00】
*第1回は9月30日(水)19:30~

■申込先■
高知県教育センター指導主事 
        井上祐子 yuuko_inoue@ken2.pref.kochi.lg.jp

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East Shikoku JALT's Meeting

A Screening of the Documentary Film 'Obachan's Garden'
        
At Kochi Women's University

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Dear friends/teachers,

This message is to announce an upcoming event sponsored by East Shikoku JALT (Japan Association of Language Teachers). Apologies for such late notice but we would love to have you come and enjoy this unique film. It promises to be a very alternative style JALT meeting!

Speaker: Linda Ohama, Japanese-Canadian film director,
Date/Time/Place: 19th September, 7:00 p.m., LL room, Kochi Women's University
Presentation: A Screening of the Documentary Film 'Obachan's Garden'

Profile:
Today, Linda resides in Vancouver, Canada and continues to produce films, write, paint, design gardens, enjoy her family and explore her deep connection to Japan. She currently sits as a board member with Chibi Taiko Society, Vancouver and the
Canadian Independent Film and Video Fund in Ottawa, after recently sitting on the British Columbia Arts Council Board.

*For those of you with small children, we may be able to arrange a student baby sitter/story book reader in another classroom. Let me know if you would need this.

*JALT Members: free
*One-day members: 500 yen

Cheers,

Durren Lingley

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547

9/02/2009

第38回四国英語教育研究大会(高知大会)報告

 第38回四国英語教育研究大会(高知大会)が8月21日(金)、高知工科大学で開催されました。本大会のテーマは「今、求められる英語力とは -確かな英語力を目指して-」。小学校への英語教育導入や学習指導要領の改訂など、英語教育事情も目まぐるしく変化しているわけですが、そういった中で今、求められている英語力とはどのようなものかを共に考える大会であります。参加者数は275名で英語教員や学生など県内外からたいへん多くの参加をしていただき、盛大に開催することができました。
 さて、ついに大会の幕開けです。開会式も高知流、緊迫した中にもユーモアのあるどこか心地よい雰囲気でスタートしました。会長、県教育長の大会挨拶もすばらしいものでした。

(授業研究Ⅰ、Ⅱ)
 いずれもビデオ上映による実践発表です。中学校の発表者は橋尾 環先生(城東中学校)。読み手を意識したつながりのある文を書かせることを目標として、ライティングワークショップを取り入れた実践発表です。
 高等学校の発表者は前中 佳奈先生(高知南高校)。生徒が読んだ内容を自分のことばでリテリングできるようになることを目標とした実践発表です。



(分科会)
午後からは、5つのテーマに分かれての分科会です。
(第1分科会)
 この分科会のテーマは午前中に発表された授業研究についてです。発表者自身による実践の振り返りやコーディネーターとの対話によるリフレクションによって成果や課題、生徒の変容などについて述べられました。橋尾先生の授業からは本人のコメントでもあるように、「やらされて書いた」と「書きたくて書いた」の違いが生徒の様子からもうかがえます。 
 前中先生の授業においては、先生の人間性そのものが出ていて、それに生徒が引っ張られていくといった印象を強く受けました。質疑応答でもAudienceから多くの質問をいただき15分あった時間もあっという間になくなってしまうほどでした。
(第2分科会)
 この分科会のテーマは"How to develop communicative competence"。高校の部では本県から上田妙先生(教育委員会)、有澤雅子先生(高知西高)と樫尾文雄先生(岡豊高)がディベートについて高知県が今まで取り組んできた実践内容を発表されました。
発表時間が25分と短く、発表内容を作り上げるのにたいへんであったと思いますが説明や映像の内容も非常にわかりやすいものでした。また授業で実際に生徒が使用しているファイルの展示もされていました。


(第3分科会)
 この分科会のテーマは「ライティングの基礎力を育てる授業づくり」で、本県からは野村由美先生(西部中)が発表されました。野村先生は書くことについて課題を持つ生徒が多い現状に対して、日本語と英語の文構造の違いに着目させながら語順定着をさせ、音読やライティング活動をとおして生徒に書く活動への意欲や自信を持たせる取組みをされています。
 第4分科会は「効果的な評価のあり方」について、また第5分科会では「リーディング指導の工夫」については他県の中・高の先生方がそれぞれ実践発表されました。

(パネルディスカッション)
 本県の長﨑政浩先生(高知工科大)によるコーディネートで、伊東治己先生(鳴門教育大)、今井裕之先生(兵庫教育大)、根岸雅史先生(東京外大)と金森 強先生(松山大)の4名の先生をパネリストとしてお迎えし、「今、求められる英語力とは(確かな英語力を目指した授業づくり)」についてパネルディスカッションを行いました。テーマは大きく分けて3つ。(1)それぞれの先生が考える「求められる英語力」とは  (2)授業で目指してほしいこと  (3)中・高の先生に望むこと についてパネリストの先生がたに熱く語っていただきました。4名の先生方の個性があふれていてさまざまな考えを聞くことができ、本当に有意義な時間であったと思います。あっという間の100分が過ぎました。
 閉会式では山﨑悦子先生(土佐教育研究会外国語部会会長)による最後の閉めの挨拶。ここでもやはり高知流。和やか雰囲気の中にも最後はばっちりと締めていただきました。

 大会役員の先生方です。
 今大会の運営にあたり、県内の中・高から多数の先生方の協力をいただきました。暑い中、駐車場案内や受付等たいへんご苦労様でした。
 私自身、今大会に向けて研究部という場でコーディネーター、発表者に関わり準備を進めていく中でたいへん多くのことを得ることができました。今大会の準備についての反省はもちろんのことですが、
そのほかにも、授業づくりの視点や他者とのかかわり、自分のことなど本当にいろいろです。本当に感謝します。大きなイベントがここで1つ終わったわけですが、またこの熱を持ち続けていけるようがんばろうと思います。本当に今大会は高知らしい、すばらい大会でした。以上、大会報告でした。
* 次の研究テーマは①語彙と②小中の連携についてです。①については高知県の中学生に焦点をあて、中学校から高校に上がるまでの語彙について研究していく予定です。②は小学校への英語導入を受けて今後どのように連携していくかの研究です。日程はこのサイトと山田先生から発信されるメルマガでお知らせします。メルマガについて受信希望でまだ受信されていない方は中馬(須崎高)まで連絡ください。

9/01/2009

今月のことば 9月



"Success is not the key to happiness. Happiness is the key to success. If you love what you are doing, you will be successful."

- Albert Schweitzer

7/13/2009

授業ビデオ撮り(報告)

 本日、橋尾先生(城東中)の四国英語教育大会発表用授業のビデオ撮りを行いました。橋尾先生のテーマはパラグラフライティングの指導で、目標は読み手を意識したつながりのある文を書かせることです。今日の授業では、生徒たちは文の書き出しについて学び、自分の作文に生かすことと、友だちの作品を読みながら書くことへのモチベーションを高めることでした。
 授業が始まるまではにぎやかな生徒たち。しかしカメラが回りはじめると、休憩時間の顔とは異なり、一生懸命に考えている真剣な表情や先生のアドバイスに笑顔で耳を傾ける生徒、友だち同士で助け合っている生徒などさまざまな表情がみられました。今日、学んだ「読み手にもっと読ませたいと思わせるような書き出し」を生徒たちはどのように自分の中に取り入れて作品にいかすのだろう。今後の展開が楽しみな授業でした。

橋尾先生、今日はお疲れ様でした。

7/12/2009

祝!第1回新歓コンパ実施

 7月11日(土)18:00、ぎんなん はなれ において、ついに第1回新歓コンパを実施しました!学期末で多忙中にもかかわらず、総勢24名の先生方が参加し盛大に行うことができました。この企画は兼ねてから検討していた新企画なのですが、初回でこれだけ多くの参加で実施できたことは本当に喜ばしいことです。さて、この企画には目的があり、
1 高知県の英語教育をともに担うもの同士としての親睦を深める
2 協働のネットワークづくり

の2つです。今年、高知市で第38回四国英語教育研究大会があるのですがそれに向けて中・高で協働しています。また、大学、教育委員会等も含めた協働(高知英語Connection!)も設立されていますので、今回の親睦会がこの輪を広げるスタートを切ったわけです。決してこの1回で終わらないように、また様々な点においてつながっていられるように継続していきたいと考えています。

今回の感想を初任者の先生方からいただいていますので、以下に紹介します。

・色々な先生にお会いすることができてよかったです。ありがとうございました。
・久しぶりにお会いできた先生や、初めてお会いする先生方とお話できてよかったです。ありがとうございました。
・多くの方と初めてお会いすることができた良い機会でした。ありがとうございました。
・英語は言語!言語を通じてコミュニケーションをとってつながれる!その奥には必ず心がある。そんな心の通い合えるつながりができるといいなあと願っています。
・色々な先生方にお会いできてうれしかったです。私も英語の先生方の仲間入りできたと思うとちょっとうれしい気分です。ありがとうございました!

本当に参加していただき、ありがとうございました。四国英語教育研究大会にも来られるとのこと。この大会後にも中・高協働で語彙について研究していきますので、いっしょにやっていきましょう!

第13回英語授業研究会〈報告)

 7月11日(土)、城東中学校において第13回英語授業研究会が行われました。本日は、橋尾 環先生(城東中)の授業案について検討しました。目標、授業の流れの確認と修正を行いねらいや活動内容も明確なものとなってきました。このあと、流れを確認する意味でリハーサルを行って今回の研究会は終了しました。自分の授業ではないけれども、こうやってじっくり議論していく中で指導案、活動内容のねらいどれをとっても自分自身の授業に置き換えて反省する点が多く、本当に勉強になります。
 いよいよ来週月曜日にはビデオ撮りです。橋尾先生、がんばってください。

7/05/2009

第38回四国英語教育研究大会(高知大会) 案内

第38回四国英語教育研究大会(高知大会) 開 催 案 内

四国英語教育研究大会高知大会実行委員長
高知県高等学校教育研究会英語部会長
福永 幹郎
四国英語教育研究大会高知大会副実行委員長
土佐教育研究会外国語部会長
山崎 悦子

 入梅の候、皆様方には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、このたび下記により、第38回四国英語教育研究大会(高知大会)を開催することになりました。
 新しい学習指導要領の公示により、わが国の英語教育を取り巻く環境は大きく変わります。小学5・6年生には外国語活動が導入され、中学校の英語の授業数が週4時間に移行し、語彙数も900語から1200語に増加します。そして、高等学校では、授業は英語で行うことが基本となります。このような学習指導要領の改訂には、小・中・高における外国語教育の円滑な接続を実現し、児童・生徒が英語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成し、4技能を統合したコミュニケーションの能力の育成を、素地づくりから段階的に進めていくという大きなねらいがあります。

本研究大会におきましては、新しい学習指導要領に示されている目標を踏まえ、「今、求められる英語力とは-確かな英語力を目指して-」をテーマに、日ごろの先生方の実践や研究を発表し、協議することにより、今後の先生方の英語教育活動に生かすことができれば幸いに存じます。

つきましては、四国四県の中学校・中等教育学校・高等学校の英語担当の諸先生方は言うに及ばず、広く英語教育に関心をもたれる皆様方が多数ご参会くださいますよう、ご案内申し上げます。

          記

1 テーマ 今、求められる英語力とは ― 確かな英語力を目指して ―
2 主 催 高知県高等学校教育研究会英語部会,土佐教育研究会外国語部会
3 後 援 徳島・香川・愛媛・高知各県教育委員会   高知市教育委員会
       高知県市町村教育委員会連合会       高知県小中学校長会
      高知県高等学校長協会           NHK高知放送局
      四国英語教育学会
4 期 日 平成21年8月21日(金)9:30~16:40
5 会 場 〒782-8502 高知県香美市土佐山田町宮ノ口185
             高知工科大学

詳細は、以下をご覧ください。(pdf)

開催案内

宿泊案内

申込用紙

7/01/2009

Kochi英語No.118新歓コンパ(再案内)

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2009.8.21(Fri) は四国大会(高知大会)です

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Mon, July 1, 2009

Kochi 英語 Connection!
 
-Kochi 英語 No.118-
     
  こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!

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ブログ更新情報

以下のブログで、高知県内の授業研究会等の最新情報をGET
できますので、ぜひご一読をお願いします。

*英語授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

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       新歓コンパのご案内
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   添付したコンパ案内をご覧ください。

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547
noriaki_yamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp

高知県教育委員会事務局高等学校課:
 http://www.kochinet.ed.jp/koukou/
高知英語Connection:
http://kochi-e-project.blogspot.com/
Kochi Toastmaster Club:
http://kochitoastmasters.blogspot.com/

6/25/2009

授業ビデオ撮り(報告)

 本日、高知南高校へ四国英語教育大会の発表用授業のビデオ撮りに行ってきました。授業者の前中先生は授業前までは色々と不安を抱いていましたが、授業が始まると、いつもの明るさと元気よさで実践。
 さて、前中先生の授業目標はインプットしたことをリテリングすることです。語彙練習から始まりさまざまなインプット活動と音読活動を経て、最後のリテリング活動では全体で行いました。生徒たちは黒板に提示されたpicture cardsを見ながら、リテリングをしていました。
 前中先生からいただいたメールにこのようなことが書かれていました。
「やっぱり授業は教師一人ではできません。生徒あっての授業やなぁと、いつも実感させられます。今日も生徒みんなに感謝(涙)」
 当たり前なのかもしれないけれど、つい忘れたような授業をしてしまう。非常に深いことばです。昨日も、今日もそうでしたが、授業前、授業後の先生と生徒のやりとりを見ていると信頼関係が構築されているのだなあと感じさせられました。
 それにしても、前中先生のオーラルイントロダクションすごかったなあ。昨日なんかは、ワイワイガヤガヤとしていた生徒が、吸い込まれるように静まり返り、聞いていた光景を見てあまりのギャップに驚きました。今日の授業でも生徒はじっと黒板の絵を見ながら、先生の英語を聞いていましたよ。

6/20/2009

第9回英語ディベート研究プロジェクト会〈報告)

 本日、第9回英語ディベート研究プロジェクト会が岡豊高校で行われました。この会は県内巡業としてディベート教育を実践してきた学校を会場としてきましたが、高知中部では最後の巡業となります。
 さて、今日は前回の続き。3月に行われたセミナーの総括の洗い直し、発表内容のアウトラインについて議論しました。次回は集計されたアンケート結果も踏まえて議論されます。

次回の開催日程

日時: 7月18日(土)14:00

場所:高知南高校 視聴覚室(4F)

6/17/2009

Kochi英語No.116(2009.6.17)第9回ディベート研究プロジェクト

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2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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Thu, June 17, 2009

Kochi 英語 Connection!
 
-Kochi 英語 No.116-
     
  こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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■ブログ更新情報■
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*英語授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

     http://kochi-e-project.blogspot.com/

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第9回英語ディベート研究プロジェクト会

   (県内巡業第6弾: 岡豊高校の巻)
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 以下の日程・内容で開催しますので、ふるってご参加くだ
さい。

日時: 6月20日(土)15:00-17:00
場所: 岡豊高校
内容:
(1)3月28日ディベートセミナーを振り返る
(2)高知県英語ディベート大会の歴史、変遷を振り返る
(3)高知西高校生徒へのインタビュー
(4)県下アンケート

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547

6/14/2009

あなたはどのタイプ?

本日四国英語教育理事会が開催されました。非常に実りある会となりました。
ところでみんさんはどちらのタイプでしょうか。福永会長の奥深い名言です。
Pathos(パトス)派
Logos(ロゴス)派
Eros(エロス)派

5/31/2009

今月のことば 6月



Nothing’s better than the wind to your back, the sun in front of you, and your friends beside you.

  -Aaron Douglas Trimble

5/30/2009

第8回英語ディベート研究プロジェクト会、第12回英語授業研究会(報告)

 本日、第8回英語ディベート研究プロジェクト会、第12回英語授業研究会が高知西高校で行われました。

 第8回英語ディベート研究プロジェクト会(13:00-15:00)
 今日は発表に使用する映像素材を確認し、素材の質、内容構成について議論されました。概要はできており、いよいよ肉付けの段階に入りました。発表内容の構成を決定するまでに、今までの内容の振り返りと整理の必要性があるということで、次回は3月に行われた座談会で出された各校の意見を集約し議論します。


 第12回英語授業研究会(15:00-17:00)
 橋尾先生(城東中)と前中先生(南高)に前回の研究会後の進捗状況について報告していただきました。
 (橋尾先生)
 パラグラフライティングの指導について研究しています。先生が今まで実践されてきた成果として、多くの生徒がつながりを意識して英文を書けるようになったことをあげています。いっぽう、課題としては文の内容が広がらないことをあげており、ここから仮説を立ててアクションリサーチを利用した実践を始められていました。今日、議論となったのは、①目標と生徒の実態のギャップ  ②実践のねらいを生徒へはっきりと伝えること でした。

①目標と生徒の実態のギャップ
 橋尾先生の説明の中で、書くテーマが見つからない生徒や消極的な生徒についてどうすればいいかということがありました。それに対する意見として、たとえば、無記名として、誰が書いたかわからなくすることや主語を自分以外のもので書くこと、内容をフィクションにするなどがあげられました。橋尾先生が実施した書くことに対するアンケートで英語で上手に書けるようになりたいと思っている生徒が多いので効果が期待できます。ちなみに、先生が生徒に示した例が自分の猫のことに関する話で次回の授業では続編を示されるようです。

②実践のねらいを生徒へはっきりと伝えること
書くことへのモチベーションを上げるためにこの活動を行うねらいと評価の対象をはっきりと伝えることが必要ではないかという意見が出されました。

(前中先生)
 前回の研究会で議論された内容をもとに、進捗状況を報告していただきました。前回の会で、仮説内容の整理の必要性があげられていました。今回は、整理されており、ワークシートもすっきりした形となっていました。議論となったのはワークシートのTaskについて。特にTask3の過去完了形を理解させるにはどのような発問がいいかについては難しいところです。

 次回は7月11日(土) 13:00~ 高知大学附属中学校で行います。

大会まであと2ヶ月半。来月中には授業のビデオ撮影が行われます。




 


 




5/28/2009

Kochi英語No.115(2009.5.28)英語授業研究、ディベート研究

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2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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Thu, May 28, 2009

Kochi 英語 Connection!
  -Kochi 英語 No.115-
     
  こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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 以下のブログで、研究会の最新情報をGETできます。

*英語授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

     http://kochi-e-project.blogspot.com/

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第8回英語ディベート研究プロジェクト会
           第12回英語授業研究会

            (同時開催のご案内)
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以下の日程で開催しますので、ふるってご参加ください。

・第8回英語ディベート研究プロジェクト会(13:00-15:00)
・第12回英語授業研究会(15:00-17:00)

日時: 5月30日(土)
場所: 高知西高校

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547
noriaki_yamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp

高知県教育委員会事務局高等学校課:
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5/27/2009

第8回英語ディベート研究プロジェクト会、第12回英語授業研究会のご案内

第8回英語ディベート研究プロジェクト会、第12回英語授業研究会を以下の日程で開催します。

・第8回英語ディベート研究プロジェクト会

5月30日(土)13:00-15:00   高知西高校

・第12回英語授業研究会

5月30日(土)15:00-17:00  高知西高校

5/21/2009

Kochi英語No.114(2009.5.20)East Shikoku JALT、ゆかいな仲間たち

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  2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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      Wed, May 20, 2009

Kochi 英語 Connection!
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East Shikoku JALT

Hands-on Workshop: Excel for EFL teachers

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Speaker: Dr. Takahiro Ioroi, Kochi Women's University
Date: May 23, 2009
Venue: Kochi Women's University - Language Lab
Time: 3:00-5:00 p.m.
Members: free
One-day members: 500 yen

*For more information, please consult our website at:
http://eng.core.kochi-tech.ac.jp/eastshikoku/

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       英語教育「ゆかいな仲間たち」

高知大集合

―7月5日高知で何かが変わる?―

もれなく元気の素(みんな仲良し)進呈!        
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日時: 2009年7月5日(日) 10:00-16:50
場所: 高新文化ホール(高知新聞放送会館東館7階)
     〒780-8666 高知市本町3丁目2番15号
     HP:http://www.kochi-sk.co.jp/hall/index.htm
       TEL:088-825-4321

交通: 県交通バス:公園通りバス停より徒歩1分
     土佐電鉄:高知城前電停より徒歩1分

出演者:久保野雅史(神奈川・神奈川大学)
     田尻 悟郎(島根・関西大学)
     菅  正隆(岩手・大阪樟蔭女子大学)
     高橋 一幸(大阪・神奈川大学)
     中嶋 洋一(富山・関西外国語大学)

司会: 小畑  壽(和歌山・柏原市立玉手中学校)
     松永 淳子(大阪・大阪府教育センター) 

会費:  2,000円 (資料代として当日会場でお支払いください。)
   ※事前予約は必要ありません。当日、直接会場にお越し下さい。

問合せ:TEL090-3494-7664(菅) (会場) 088-825-4321

要項を下記のHPにてご覧ください。
http://www.yukainanakamatachi.com/kongonoyotei.html

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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
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5/01/2009

今月のことば 5月




Of course there is no formula for success except perhaps an unconditional acceptance of life and what it brings.


Arthur Rubinstein (1886 - 1982)

4/28/2009

高等学校授業研究2009 第2回

四国英語教育研究大会の高校の授業者(高知南高校前中先生)の授業参観とビデオ撮影。1年生の英語Iの授業で、本文の内容理解のパートだった。参観のコメントを返す予定。できるだけ早い機会に授業リフレクションの機会をもちたい。

4/27/2009

高知市松原教育長と大いに語る



今日は、高知市教育委員会松原和廣教育長にお忙しい中、時間を割いていただいた。高知工科大学の教職課程履修生徒が中学校で学校サポータを行う取組の協力をお願いし、ご快諾をいただいた。今後とも、学力向上対策や教員の研修などで、高知市との連携を進めていくことで合意。これから様々な機会で、一緒に高知の教育の問題を考えていきたいと思う。松原教育長の教育論、教師論を堪能させていただいた(私事だが、氏は息子の元校長であり、私の元上司、県立高校の校長時代は新大方高校の立ち上げ時期に一緒に仕事をさせていただいた)。相変わらず馬力があるし、話をしていると、こちらも元気になる!高知市に新しい風が吹き始めた

4/26/2009

第7回英語ディベート研究プロジェクト会、第11回英語授業研究会(報告)

 新年度がスタートして、はや1ヶ月。この夏はいよいよ四国英語教育研究大会(高知大会)です。さて、4月25日(土)高知追手前高校で第7回英語ディベート研究プロジェクト会と第11回英語授業研究会が行われました。

第7回英語ディベート研究プロジェクト会 (13:00-15:00)
 今日は、英語学習に関するアンケート(生徒用)とディベートに関するアンケートの内容について議論しました。次回のプロジェクト会までには実施し、集計する予定です。

第11回英語授業研究会 (15:00-17:00)
 
 橋尾先生(城東中)と前中先生(高知南中高)の授業内容について議論しました。橋尾先生については昨年度に授業の方向性が決まっているので、今日はさらに深める機会となりました。この活動を行うねらいの明確化とテーマの関連性、各ステップの活動内容や指導の順序などについてさまざまな意見が出されました。ゴールデンウィーク明けから実践されます。
 前中先生は本日が初めての研究会となります。まずは、生徒の実態や方針について説明していただきました。前中先生は、発展的な音読からリテリングに移行するための授業実践を研究され、アクションリサーチを用いて行います。議論では、リサーチクエスチョンと仮説の内容について意見が出されました。再度整理をしたうえで、実践し次回に経過を報告されます。

次回は5月30日(土)  

13:00-15:00 第8回英語ディベート研究プロジェクト会 
15:00-17:00 第12回英語授業研究会

場所については後日お知らせします。




第25回英語教育セミナー21(高知県の英語ディベート)

 2009年3月28日(土)、桜満開の高知工科大学にて第25回英語教育セミナー21を開催しました。午前の部は、1999年に始まった高知県の英語ディベートへの取組を振り返り、今後の方向性を探るために、高知工科大学長崎政浩准教授にファシリテーターをしていただき、県下8校の取組を振り返りました。また、午後の部は、埼玉県立鴻巣高等学校の江森和也先生に、埼玉県の英語ディベートの取組などを紹介していただきました。本報告では、主に午前中の部について報告します。

【午前の部】
1 これまでの取組の概要(小グループ:30分×2回)
  小グループに分かれた参加者に対して、県下8校で英語ディベート指導の実践を行なった教員が、これま での取組の概要、成果、課題について報告した。時間に余裕があるグループでは、発表内容について簡単な 質疑応答も行った。

2 これまでの成果・課題(小グループでのディスカッション:50分)
  発表者・参加者は4グループに分かれて、各校の取組による成果・課題について振り返りながら、ポスタ ーに書き出した。いくつか出た課題のうち、最重要と思われるものを3つ選び、さらにその課題の原因・解 決策などについてディスカッションを行った。

3 最重要課題を考える(振り返り:5分×4グループ:20分)
  2のディスカッションから出てきた最重要だと思う3つの課題を、各グループが報告した。

■成果■
生徒に関して
・英語力の4技能の向上
・学習のモチベーションの向上(やる気)
・達成感
・論理的に考える習慣
・読書量、音読量の増大への貢献

教員・学校に関して
・各校の実態に応じたスタイルの確立
・指導力の向上
・生徒との信頼関係

■課題■
指導者に関して
・指導者の力量養成が必要
・指導者のコラボ、コンセンサスの不足

教材に関して
・教材開発、教材選定教員の負担が大きい
 現状では、各校の実情により日本人指導者の独自教材、市販教材、ALT作成の教材等を使用している。

指導内容等に関して
・シラバス及び具体的な指導方法があいまい
 ゴール設定、指導手順、授業展開、基礎から発展への流れなどについての知識・理解が十分でなく、自転車 操業的になっている。
・時間のやりくりの難しさ
 

4/25/2009

第7回英語ディベート研究プロジェクト会、第11回英語授業研究会

高等学校のディベート指導研究会と中高合同の授業研究部会に参加。詳細は高知英語Connection Blogにて。

4/24/2009

Kochi英語No.113(2009.4.23)研究会

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2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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Fri, April 24, 2009

Kochi 英語 Connection!

   -Kochi 英語 No.113-
     
    こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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*中高授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

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    第7回英語ディベート研究プロジェクト
      -巡業 第4弾 高知追手前高校-
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日時: 2009年4月25日(土) 13:00-15:00
場所: 高知追手前高校・会議室
(1)3月28日英語教育セミナーの総括(報告)
(2)県下ディベートアンケート(最終案の検討)
(3)高知西高校生徒の英語力データ(分析会)
(4)その他

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        中高合同授業研究

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日時: 2009年4月25日(土) 15:00-17:00
場所: 高知追手前高校・会議室



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高知県教育委員会事務局高等学校課
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4/23/2009

高等学校授業研究2009 第1回

昨日(22日)四国英語教育研究大会の高等学校研究授業に関する本年度第1回めの研究会をもつ。昨年度まで別の学年で行ってきた授業研究だが、本年度新1年生に継続することになった。新学年のクラスの様子、指導案の概略、ワークシート、言語活動などについて意見交換。とりあえず、できるだけ早い機会に一度授業参観をさせてもらうことに決定。

4/22/2009

地域教育支援センターと県教育委員会で今後の連携に向けて協議

本年度、新たに設置された「地域教育支援センター」。昨年までのBluebird事業を引き継ぐ新しい組織だ。高知工科大のもつリソースを地域の教育に役立てる目的。公立大学法人化に合わせて、地域貢献というミッションをより明確にした形だ。県教委高等学校の高大連携を担当する皆さんが来学し、本年度の新規事業や訪問教育について協議した。新規事業は大学キャンパス訪問「ドリカムセミナー」というもので、高校生の大学進学意欲を刺激することが目的とのこと。単なるキャンパス訪問にせずに、事前事後にワークショップを行うなど、効果的なものにしようとする意気込みが感じられた。大学としても全面的に協力することになった。その後、これまでの訪問教育の課題などを話し合い、今後の連携の進め方について意見交換をした。やはり、大学から何かを提供するだけでなく、協働で(collaborative)研究や教材開発を進めていけるかどうかがカギになるだろう。学生がどんどん学校に出て行くという取り組みも、本学学生の育ちのためには意義があるはずだ。発想の転換。

4/21/2009

第7回英語ディベート研究プロジェクト会(ご案内)

第7回英語ディベート研究プロジェクト会(ご案内)

      -巡業・第4弾 高知追手前高校-

 第7回プロジェクト会を下記日程で開催します。巡業第4弾の
今回の会場は、高知追手前高校です。高知追手前高校の皆様、
お世話になります。よろしくお願いします。
 前回の第6回会は、工科大学でのセミナー形式でした。県下より
参加下さいました先生方、本当に有り難うございました。2000年に
始まった高知県の英語ディベートへの取組の総括ができたのではない
かと思います。総括の内容には第7回プロジェクトで触れさせていただ
きます。
 なお、県下英語ディベートアンケート(改訂案)を

               記

日時: 4月25日(土)13:00~15:00
場所: 高知追手前高校・1F会議室
内容:
(1)3月28日英語教育セミナーの総括(報告)
(2)県下ディベートアンケート(最終案の検討)
(3)高知西高校生徒の英語力データ(分析会)
(4)その他
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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
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4/20/2009

Workshop型授業について

“Workshop is a period of discussion or practical work on a particular subject in which a group of people learn about the subject by sharing their knowledge or experience. “

今年は、いくつかの授業でworkshopを取り入れている。以前から、強く関心をもっていたのだが、昨年から数名の先生方と共同研究を始めたのがきっかけとなった。なぜ、関心をもってきたかというと、教師から、知識を与えることが主目的の、従来型の一斉授業に限界を感じ続けてきたからだった。しかし、日本の教育にどっぷりつかってしまうと、有無も言わさず、わき目もふらさず、人を出し抜いてでも、より多くの知識を獲得させようと努めてしまうのだ。「自ら選んで学ばせる。クラスの仲間とともに学ぶ。」などという方法は、生ぬるい、悪しき自由主義と批判されるのが落ちだ。生徒の学びをコントールし、意欲を管理し、思考を単一にして(豊かな解釈よりも「正解」)、しっかりと結果を残すことが教師の力量なのだ。

だが、これが崩壊しはじめている。佐藤学氏の言う「学びからの逃走」だ。これに対する解決策の一つが、workshop型授業にあると考えている。それを探究するのが今の取組である。

アメリカで、workshop型の授業を実践しているNancie Atwell(1998)の"In the Middle"から、いくつか引用を掲載する。

・「教師の読み」の押し付けから「生徒自身の読み」へ
“They (Students) were passive recipients of literature I selected and interpretations I devised.” (p.33)

・学びにおける「選択」の意味
“Allowing readers to select their own books has a major impact on students’ fluency, reading rate, and comprehension.” (p.37)

・思春期の学び
“Surviving adolescence is no small matter; neither is surviving adolescents. It's a hard age to be and to teach. The worst things that ever happened to anybody happen every day. But some of the best things can happen, too, and they're more likely to happen when middle school teachers understand the nature of middle school kids and teach in ways that help them grow.”(p.p.53-54)

“We won’t get the best from middle school students until we stop blaming adolescents for their adolescent behavior and begin to invite their distinctive brand of middle school best. I think we make the best of adolescence when we recognize and act on three principles.
First, teachers have to accept the reality of middle school students,…(略)
Next, we have to recognize that adolescence is as special and important a time in students’ intellectual development….(略)
Finally, middle school teaching should be organized so that it helps kids begin to understand and participate in adult reality. This means more independent activity, more say in what happens in the classroom, and more responsibility for their learning. It also means teachers who communicate the importance and usefulness in our own lives of the subjects we teach, who demonstrate our processes as learners and our personal knowledge of our fields, and who invite students inside academia by showing them that inside is a worthwhile, interesting place to be.” (p.54)

・習熟度別学習の問題
“Tracking(=separating children into different classes according to their academic ability ) exists mostly for the benefit of teachers and the lecture/listen/busywork mode of instruction. It allows schools to blame students for failing to teach them well--all those low-tracked adolescents of whom less and less is asked or expected.” (p.70)

・ワークショップ型授業の意義
“A workshop approach accommodates adolescents' needs, invites their independence, challenges them to grow up, and transform the status quo.." (p.71)


教え込もうとしてきた我々。生徒たちが、自ら選択し、自ら grow upすることにチャレンジさせられるか。教師の役割も変わり始めている。しばらく実践を続けたい。

4/18/2009

Science Reading での Reading Workshopスタート




KUT Paperback Libraryを使ったReading Workshopをスタート。今のところ、週2回(各60分)の授業の、1回30分のみ。みんな静かに、夢中になって読んでいる。英語の授業と言えば、皆で同じ本を一斉に読むのが通例。全員が違う本を、自分で選び、それぞれのペースで読む。リーディングの本質に迫った読みの授業だ。詳細はまた報告します。

4/17/2009

山田高校でのReading Workshopも来週スタート

本年度、1年間かけて山田高校で実施するリーディングの試みが来週スタートする。昨日、ワークショップ用の本を持参し、1年間の大まかな計画と第1回目の授業の打ち合わせをした。

4/16/2009

Oral Presentation 第2講




Writing Workshopの考え方を、Oral Presentation の授業に取り入れることを試みている授業の2回目。前回、オリエンテーションが終わり、今回からいよいよ本格実施。授業の流れにそって:

1 Mini Presentation "My favorite thing!"

4名一組のグループ内プレゼン。6グループ。それぞれに、「今日のリーダー」を決めてもらい、MCingをお願いした。 "Our next presenter is ...... Please welcome her."のような決まり文句をいくつか提示して、必ず presenterとhand shakingをして、迎えるというふうに、場面設定をした。(これはToastmastersの例会で学んだことです)

peer evaluation formをつくって、お互いに記入してもらった。その後、evaluation summary sheetにまとめ、ひとつにして綴じることにしている。結構、peer evaluationの記入に時間がかかってしまい、口頭の方が良かったのかとも思ったが、後から振り返ることを考えると、やはり記述で良いのかもしれない。presentationの場合、決して英語教師がbest evaluatorじゃない。audience こそがbest valuatorだ!だから、peer evaluationを大切にしようと、話した。

2 Mini lecture

テーマは How to start a presentation。Presentationのイントロ部分のみのビデオを3本みてもらい、どのような要素を入れているか、どのような工夫がなされているか考えてもらった。個人でメモして、ディスカッションという手順。

次に、presentationのイントロについて書かれたpassageを配り、自分自身の仮説(気付いたこと)と比較してもらった。そして、次回までに、"My Tips for starting presentation"を作成してくることを課題として出した。これは、最終的には My Oral Presentation Handbookの一項目になるのではないかと思う。

3 Individual Activities

1) evaluation summary
2) 次のmini presentationの準備
3)conferencing
4) mini lectureのビデオ撮り

この4つを並行して実施。

4 Sharing

リーダーに推薦してもらい、全員の前で2人がmini presentationを披露。その後、フリーディスカッション。しっかりと的を得た意見が出て、貴重な振返りの時間となった。


次回のmini presentationは、今回のものに イントロ部分をつけるというものにした。peer evaluationを生かして修正すること、mini lectureの内容を取り込むこと。この二つが課題。My Favorite thingをふくらませていく形で、3~4回くらいかけて、一通り形式的なことをやろうかと思っている。mini lectureでは、プレゼンの終わり方、bodyの部分の構成などを取り上げ、最初のmini presentationを完成へ。その後、deliveryについてのmini lectureをやって、一端、ミニ発表会をしようかなあと思っています。

4/14/2009

AirMac Expressを使ってみた



先日紹介したAirMac Expressを早速授業で試してみた。 AirMac Exreessをコンセントに差し込み、LANケーブルでネットに接続、オーディオケーブルを教室のスピーカーに接続。実に簡単。あっという間に、リンクも確立し、教卓のうえのPCから、インターネットにもアクセスでき、音も再生された。しかし、残念なことに、ビデオの音声が送れない。とはいえ、とても便利。英語の授業で使う機器も様変わり。すごい時代だなあと思う。

4/13/2009

KUT Paperback Library



今年の学部2年の授業の一部で多読を、3・4年生の授業では Reading Workshopを本格的に導入します。そのためのPaperback Libraryを整備中。Office Hour の時間にも Paperback Clubを開催予定。

4/11/2009

AirMac Expressのすごさ



英語の授業で使う機器は、カセットテープ、CDそして今ではバーコードリーダーなども使われている。近年は、iPodなどのMP3プレーヤーを使う人も増えてきた。実に選択肢が増えたし、できることも増えた。昨年から、おもにPCを使っている。音はPC用のスピーカーから出す。時には、プロジェクターをつなぐこともある。そこで、結構面倒なのは配線。教卓の周辺は、コードだらけ。何とか解消する方法はないものか。Bluetoothを使ったこともあるし、FMトランスミッターも試した。次世代の英語教室用機器のモデルを探ってみたいという思いもあった。そこで、発見したのが、AirMac Express。いわゆる無線LANルーターなのだが、なんとこれには音声出力がついている。これ自体にコンセントのプラグがついていて、コンセントに差し込み、LANケールをつなげば、無線ルーターとなり、スピーカーをつなげば、PCから無線で音声を飛ばせる。しかも音も結構いい。iPhoneとAirMac Expressを、Wi-Fiでつないで Remoteというソフトを使えば、iPhoneからPCの中のiTuneを操作できる。つまり、手にiPhoneを握って、教室を歩きながら、オーディオもビデオも自在に操作できるのだ。これはすごいことだ。まだレスポンスが少し悪く、ポーズに入るのが一瞬遅れるのが今のところ、課題だが、実に快適である。ちなみにこのルータにはUSBポートもありプリンタの共有もできる。

4/10/2009

Science Reading 2009開講



2009年度、Science Readingが開講した。昨年は、11年ぶりの授業で準備に追われたが、1年間やってきたので、楽になるだろうと思ったが、さもありなん。昨年の反省に基づき、手を加えたいところが山積。ベースのところは変わらないが、見直した点も多い。今年も和訳先渡し式で行うが、冗長だった部分もあったので、スリム化し、新しく組み込んだ部分も多い。基本的には、1)Reading for input(intake) 2)Reading skills 3) Reading Workshopの3部構成。変更点などはまた紹介します。


Science Reading 2009 シラバス

4/09/2009

Oral Presentation 2009開講



4月9日(木)4時限。2009年の第1講目は大学院の Oral Presentation。

今年は、Writing Workshopの考え方を導入したOral presentationの授業を実施する予定。定義は、"The Writing Workshop is a method of teaching writing using a workshop method. Students are given opportunities to write in a variety of genres and helps foster a love of writing. The Writing Workshop allows teachers to meet the needs of their students by differentiating their instruction and gearing instruction based on information gathered throughout the workshop." Busy Teacher's Cafe

初日はOrientation。プレゼン "Presentation changes your future"で、「プレゼンテーションていったい何?」「良いプレゼン、つまらないプレゼン、どこが違う?」などをテーマとしたグループディスカションをはさみながら、プレゼンを進め、presentationとは何かを考えてもらった。その後、シラバスの説明。一斉形式の講義ではないことを確認。最後に、プレゼンできそうなネタ探し。テーマ「伝えたいことがあるんだ」。まずは、個人で考え、その後、ペアで話しあい。熱を帯びて語っている学生、紙とにらめっこして一行も書けない学生、イメージマップを書いている学生と、様々でした。次回は、「お気に入り」の一品をもってきて、自己紹介をするshow and tellでmini-presentationの予定。

Oral Presentation 2009 シラバス

4/06/2009

山田高校との共同研究:Reading Workshopの試み



昨年12月からWorkshop 形式の授業形態を共同研究している。仲間は全国に(主に東京だが)いるので、基本的にメールのやりとりが中心。現在、Nacie Atwellの In the Middleをオンラインで「読み会」を実施中。アメリカのWorkshopを使った授業の実践者。Reading WorkshopとWriting Workshopの実践についての報告。私たちのグループは、この方法を英語教育に応用できないか研究中。

そのような中、地元香美市の県立山田高校が、文部科学省の研究指定に取り組むことになり、その中で、Reading Workshopの実践を共同で進めることになった。今日は、担当の先生との打ち合わせ。基本的な方向性を確認。それぞれの役割を分担。4月15日(水)が第1時間目になる予定。

4/04/2009

満開の桜 新しい船出



4日、満開の桜の中、入学式が行われた。公立大学法人高知工科大学第1期生の入学だ。私立型の入試で、入学後は公立大学。授業料も半額。空前の倍率となった入試。新しい一歩を踏み出したが、ここ数年が大事だ。望む、望まないにかかわらず、「国公立の偏差値競争」に組み入れられるのだ。高知工科大学に来て思うことは、いわゆる「受験偏差値」にとらわれず、理想の大学をつくろうという意識が浸透していることだ。「日本にない大学」というスローガンに象徴されるように、本当に授業(教育)を大事にして、学生を育てていこうとする空気が充満している。新しい枠組みの中で、これまで培ってきた高知工科大学の良さを維持しながら、光を放っていきたいと思った。

4/03/2009

Presenter's Desk



昨年、Oral Presentationの授業で気になっていたことの一つが、発表する時の原稿。CALL教室のため固定の大机であり、学生諸君は発表の時に紙切れを手に持っていた。technical presentationは speechと異なり、原稿を見るとは必須でもあるので、何か方法はないか考えていた。いわゆるMC用机を探したが、結構値が張る。そこで見つけたのが、木製譜面台。スチールのやつは味がないし。しかも、6000円くらい。即、購入。手前にポスターをはりつけて完成。結構、こういう環境づくりは大切だと思う。本物らしさを演出してあげたい。

4/02/2009

2年目スタート



大学での2年目がスタートした。1年間の授業を振り返ると、反省だらけ。いやあ、授業って難しい。実感している。指導主事などという肩書で、「評論家」的に授業を見ていたのだなあと思う。個人的には、授業に取り組んでいる先生の側に立って、一緒に授業を考えていると自負していたのですが、甘かった。10年近くも遠ざかると、やはり「当事者」としては考えられないものだ。

新しい季節、今年は試したいことが山ほどある。

4/01/2009

今月のことば:4月


The best part of human history lies in the future, not in the past.
- Bertrand Russell

3/30/2009

Kochi英語No.112(2009.3.30)JALT東四国支部招待講演会

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  2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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      Mon, Mar 30, 2009

Kochi 英語 Connection!

     -Kochi 英語 No.112-
     
    こんまいニッポンにあだたぬ若いしをつくろうやいか!
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■ブログ更新情報■
 以下のブログで、研究会の最新情報をGETできます。

*中高授業研究会、英語ディベート研究プロジェクト会など

     http://kochi-e-project.blogspot.com/

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    全国語学教育学会(JALT)東四国支部主催

           招待講演会

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全国語学教育学会(JALT)の東四国支部(高知・徳島・香川、
会長ダレン・リングリー)は、海外からの招待講演を下記のとおり
開催します。会員だけではなくて、非会員の方にもオープンにして
いますので、どうぞご参加下さい。

               記

Speaker: Dr. Eva Bernat (University of New South Wales, Australia)
Date/Time: Monday, April 13th, 7:00 – 8:00 p.m.

Place: Kochi Women's University, Meeting Room, 2nd floor

Implementing the Teaching-Learning Cycle effectively.
This seminar will provide teachers with a principled and theoretically motivated support for the development of teaching writing skills, using the Teaching-Learning Cycle (Hammond, Burns, Joyce, Brosnan, Gerot, 1992). The Teaching-Learning Cycle is based on the notion of scaffolding, which draws from Vygotsky’s (1978) view that higher thinking processes, including language, arise as a consequence of human interaction. Grounded in this social perspective, the seminar will outline in practical terms how this Cycle can be used effectively in the classroom with students of all levels of English language proficiency and teaching contexts.

Profile
Dr Eva Bernat is an Australian Learning and Teaching Council Research Fellow at Macquarie University, Sydney, and a Lecturer in TESOL at the University of New South Wales. Her research interests and publications cover metacognitive and affective learner contributions to language learning, and teacher education and development – particularly issues related to non-native speaker teachers.

Website: http://eng.core.kochi-tech.ac.jp/eastshikoku/


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高知県教育委員会事務局高等学校課
指導主事 山田 憲昭 YAMADA Noriaki
TEL 088-821-4850 FAX 088-821-4547
noriaki_yamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
noriaki_yamada@kt5.kochinet.ed.jp
noriaki_yamadajp@yahoo.co.jp

高知県教育委員会事務局高等学校課:
 http://www.kochinet.ed.jp/koukou/
高知英語Connection:
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Kochi Toastmaster Club:
http://kochitoastmasters.blogspot.com/

3/29/2009

第25回英語教育セミナー21 高知県の英語ディベート(報告)


 本日、高知工科大学で第25回英語教育セミナー 英語ディベート編が開催されました。今回は第6回英語ディベート研究プロジェクト会も兼ねています。午前の部では、高知県がディベートをはじめて以来指導に関わった先生方が一堂に会し、これまでの取り組みを振り返ることで、今後の指導の在り方を考えるセッションを行いました。 また、午後は、英語ディベート指導に先駆的に取り組んでいる埼玉県の江森和也先生をお迎えして特別講演を行いましたのでその概要を報告します。
              (午前の部)
 高知県が英語ディベート指導をはじめて9年。この間、指導された学校の取り組みをお互いに紹介し、その成果と課題について検証しました。学校によって環境や生徒の状況も異なる中で、各先生方が独自の教材を開発し指導されている様子がうかがえました。成果、課題ともさまざまに出されていましたが、グループ全体を通して共通しているものがありました。成果においては生徒の英語学習の意欲が向上したことや論理的思考力がついたこと、チームワークの重要性や社会や普段の出来事への関心が増したことなどです。いっぽう、課題も出されたもので共通したものがありました。指導時間の不足、教員間の共通認識(熱意)、指導内容の工夫。いずれも指導者の課題です。これまで取り組んだ結果、出された共通点を生かして今後どのように指導の質的改善を行っていくか、またどのように指導の普及を図っていくかにつながりそうです。

              (みんなでランチタイム)今日はあいにくの曇り空。しかし多くの人たちが広大なキャンパスで花見を楽しんでおりました。私たちもちょっと寒い風に吹かれながらのランチです。しかし、桜はきれいでした。




(午後の部)

 江森和也先生(埼玉県立鴻巣高等学校)を講師にお迎えし、全国大会全般についての解説と先生自身が行ってきたディベート指導と成果・課題について講演していただきました。まず、全国大会のフォーマットに至るまでの経緯と現在の問題点について述べられました。現在のフォーマットにおいては自分の主張の前に、必ず相手の主張が入るため、次の準備がしやすいことがあげられました。いっぽう、懸念される点としては、質疑応答の時間が長いため、質問のしかたによっては弱点を見せたり、ジャッジに悪い印象を抱かせるおそれがあること、立論が置き去りにされるおそれがあることがあげられました。そのほか、ジャッジングのポイントについても解説がありました。勝敗はAdvantageとDisadvantageの比較によって決定され、証拠資料の引用による証明が重視されるということです。
 次に江森先生自身の実践として前任校(伊奈学園)での取り組みや埼玉県全体の流れについて紹介されました。埼玉県は県大会を開催してわずか3回目ですが、全国大会で優秀な成績を収められています。県大会の回数が少ないうちから全国で戦える力はどこでつけているのか、本日の解説からいくつかの理由が考えられます。
①いなほディベートBoys & Girls
教員で組織する英語ディベート部が実際にディベートを生徒にやって見せ、原稿を用いて練習する。
教員がディベートを見せることによって生徒にディベートの流れをつかませ、フォームを練習することができます。高知県も教員のディベートBoys & Girls 結成できないでしょうか。やってみたいものです。

②大会までの練習会(7回)
県大会までに、練習(試合)が7回設けられており、参加できる生徒がきて練習をしているとのことです。授業で学ぶ以外に、ここで実践経験を積むことによって、フォーマットに慣れさせることができます。
③いなほウィンターカップ
埼玉県では、今年度より、冬季大会も実施されています。新チーム(1,2年生)に照準をあてた大会のようですが、3年生も出場したそうです。目的としては学習してきたことやモチベーションを途切れないようにすることで、次年度の大会までの指導も効率よくできるということです。
④大学生との交流試合
高大連携事業の一環としてディベートを大学生と行う機会があるそうです。
江森先生の授業の工夫はもちろんのこと、このように県のディベート指導のしくみとしても工夫されていることがわかります。生徒がディベートを多く経験できる機会があることがわかります。

江森先生が最後にディベートの魅力についてディベートをしているときに生徒が本当に英語を使っている実感が持てることとディベートで使った英語は忘れないことを述べられましたが、今日のグループディスカッションの発表でもこのことを実感された先生がおられました。そのときの表情がいきいきとしており印象的でした。ディベートは生徒のみならず、教員のモチベーションをも向上させるのだと強く感じました。
江森先生にはお忙しいところ来高していただきありがとうございました。
以上、報告でした。

3/27/2009

Kochi英語No.111(2009.3.26)第25回英語教育セミナー21(英語ディベート)

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  2009.8.21は四国大会(高知大会)です。
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     Thu, Mar 26, 2009-Kochi英語 Connection!

    -Kochi 英語 No.111-
     
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         第25回 英語教育セミナー21
 
           「高知県の英語ディベート」
  フリートーク:「ディベート指導は高校生に何をもたらしたか」

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 高知県の高校生による英語ディベート大会は、2000年プレ大会
で始まり、昨年10月で第8回大会になりました。この9年間の歴史の
中で、私たち高知県の教員は、高知県の高校生の力を信じ、指導法
や大会の改善に努めてきました。そこで、これまでにディベート指導に関
わった先生方が一堂に会し、これまでの取り組みを振り返ることで、今後
の在り方を考えるよい機会になるのではないかと考え、下記の予定でセッ
ションを開催します。
 また、午後は、英語ディベート指導に先駆的に取り組んでいる埼玉県
の江森和也先生をお迎えした特別講演を行います。
  
                  記

日時: 平成21年3月28日(土)10:00-16:00
場所: 高知工科大学 教育研究棟A 102教室
     (下記キャンパス地図参照)
昼食: 各自持参(キャンパスでお花見しながら食べましょう)
費用: 無料
概要:
10:00-12:00 フリートーク セッション
     (各校のディベート・スタッフによるポスターセッション)

13:30-15:30 特別講演 江森和也 先生
            (埼玉県立鴻巣高校教諭)

3/14/2009

英語教育セミナー21 高知英語Connection&高知工科大学Bluebird ジョイント・ワークショップ(報告)


 本日、高知市立城東中学校で英語教育セミナー21が開催されました。長﨑政浩先生(高知工科大学)によるワークショップで、本日のテーマはリーディングワークショップと多読指導の可能性 -生徒は本当に英語を読んでいるのか?-です。ワークショップの始まりはペアワークから。自分が読んだ本の中でいちばん印象に残っているものについての紹介。なかなか出てきません。読書量が少ないということと何を読んだか記憶を探るのに時間がかかりました。それはさておき・・・
次に以下の引用文を用いてある問題提起(現状の確認)をしてくれます。
"Most teachers do not teach. They 'cover' and do activities. Then when things go wrong, they dicipline." H.&R. Wong (1998) The First Days Of School: how to be an effective teacher
文法や読み方や色々なことをやらなければと必死に指導するのだけれども、うまくいかなければ最終的に押さえつけてやらせようとする。生徒の学習意欲が阻害されるわけですが、その学習の動機付け(意欲)を自然に維持し、または向上させ、学習内容を定着させるための1つの可能性として紹介されたのが今回のテーマなのです。本日は多数のさまざまなレベル、ジャンルの英書を使って概要を紹介されました。



 各グループごとにさまざまなレベルの英書が配られてのワークショップ。私たちのグループが読んだのは、絵が大きく1文で表されているものでした。特徴は、同じ文法事項が何度も出現し、最後に必ずオチがあるというものでした。このあと、授業としての利点について各グループで意見交換を行ったわけですが、単語を知らなくても、絵から想像できることや文法事項や表現の繰り返し使用による自然な定着化の促進など、どのグループからも共通した意見が出されました。英語の初期学習者や苦手な学習者でも読むことができます。
 さて、リーディングワークショップの指導形態は個別指導です。一例を示していただきました。
読みの方略の提示 → モデルの提示 → 個別に読書 → 個別指導 → 同レベルの生徒への指導 → 読んだ内容についてのやりとり → 授業の振り返りとフィードバック

生徒に実践をさせ、教員が発見したそれぞれの課題に対して個々に指導することによって生徒の学習の自立を促すためのひとつの形態です。これを多読指導として行う例を紹介されました。その前に、これまでの英語学習のステップについて今まで(現状)の問題提起をされました。
入門 → 基礎 → 応用 → 実用  「基礎力をつける前に応用を目指そうとしてたのではないか?」 全くそのとおりだと思いました。自分自身の授業を振り返ると「なんで定着しないんだろう」と思うことがよくありました。知識を与えても、それを使用させる機会が少ない、結局教えっぱなしになっているということなのです。今回の多読指導がこの基礎の定着に大きく貢献する可能性があります。「自分の好きな本を、好きな順番に、自分のペースで読むことで、英語を読む楽しさを味あわせ、楽しんで読書させることで、生徒の英語を自然に脳の深層に蓄積させていく。」
習った新しい知識を習得するための練習内容としてドリル形式の練習問題だけではモチベーションや量に限りがありますが、内容につながりのある英文を読む中で既習事項に何度も出会い量がこなせるというのは習得する条件としては整っています。実際の授業で多読指導を入れるには様々な課題があるとは思いますが、やはり強制されることなく自主的に読み、自然に定着を図ることができるという点で大きな可能性があると感じました。 長くなりましたが以上、報告です。