4/26/2009

第25回英語教育セミナー21(高知県の英語ディベート)

 2009年3月28日(土)、桜満開の高知工科大学にて第25回英語教育セミナー21を開催しました。午前の部は、1999年に始まった高知県の英語ディベートへの取組を振り返り、今後の方向性を探るために、高知工科大学長崎政浩准教授にファシリテーターをしていただき、県下8校の取組を振り返りました。また、午後の部は、埼玉県立鴻巣高等学校の江森和也先生に、埼玉県の英語ディベートの取組などを紹介していただきました。本報告では、主に午前中の部について報告します。

【午前の部】
1 これまでの取組の概要(小グループ:30分×2回)
  小グループに分かれた参加者に対して、県下8校で英語ディベート指導の実践を行なった教員が、これま での取組の概要、成果、課題について報告した。時間に余裕があるグループでは、発表内容について簡単な 質疑応答も行った。

2 これまでの成果・課題(小グループでのディスカッション:50分)
  発表者・参加者は4グループに分かれて、各校の取組による成果・課題について振り返りながら、ポスタ ーに書き出した。いくつか出た課題のうち、最重要と思われるものを3つ選び、さらにその課題の原因・解 決策などについてディスカッションを行った。

3 最重要課題を考える(振り返り:5分×4グループ:20分)
  2のディスカッションから出てきた最重要だと思う3つの課題を、各グループが報告した。

■成果■
生徒に関して
・英語力の4技能の向上
・学習のモチベーションの向上(やる気)
・達成感
・論理的に考える習慣
・読書量、音読量の増大への貢献

教員・学校に関して
・各校の実態に応じたスタイルの確立
・指導力の向上
・生徒との信頼関係

■課題■
指導者に関して
・指導者の力量養成が必要
・指導者のコラボ、コンセンサスの不足

教材に関して
・教材開発、教材選定教員の負担が大きい
 現状では、各校の実情により日本人指導者の独自教材、市販教材、ALT作成の教材等を使用している。

指導内容等に関して
・シラバス及び具体的な指導方法があいまい
 ゴール設定、指導手順、授業展開、基礎から発展への流れなどについての知識・理解が十分でなく、自転車 操業的になっている。
・時間のやりくりの難しさ
 

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