2/15/2009

第5回英語ディベート研究プロジェクト会(報告)


5回目の英語ディベート研究プロジェクト会が高知西高校で行われました。まず前回に引き続いて、英語ディベート全国大会の報告を有澤先生、国則先生に解説して頂きながら、各セクションごとに鑑賞しました。前回の報告で生徒、先生の感想を紹介しましたが、その中に共通して「全国のレベルの高さ」ということばがありました。ではそのレベルの高さとはどのような点だったのか、本日鑑賞した映像によって明確になりました。本日出された意見をまとめて表したいと思います。

・cross examがうまくできていない。

・相手の質問が聞き取れていない。

・聞き取れているが言いたいことがいえない。

・予想外の質問に対応できていない。

・データをうまく使えていない。

今後の課題としては有効なcross exam のしかた、リスニング力強化、データの使い方であることがわかります。また高知県の英語ディベート指導方法や全国大会までの流れについても議論され、指導時間の不足もあげられました。これらについても、今後の課題として共有できる情報であると思います。

次に今年度、全国大会のジャッジをされた樫尾先生(岡豊高校)は、全国大会のジャッジングにおいて特に重要視された点やフォーマットの特徴について報告されました。重要視された点は論点の重要性や最もらしさをどれだけevidenceに基づいて証明されるかということです。課題でも述べているように、evidenceの質、示し方の工夫が必要です。

最後に、四国大会の分科会についての打ち合わせを行いました。こちらのほうも動き出しました。


次回は3月28日(土)、江森和也先生(埼玉県立鴻巣高校)を講師にお招きして拡大版で行います。

2/09/2009

"Thank you" seems totally inadequate.



US Airwaysの1549便をHudson川に不時着させて、155名の命を救った Sullenberger機長が、CBS Newsの 60 MINUTESという番組で語ったことば。不時着後に、すぐに救助にかけつけてくれた地元のフェリーの乗員に向けての気持ちを語ったもの。非常事態にあって、沈着冷静だったことで知られたSullenberger機長。管制官との交信でもその冷静さに感動する。この番組では、機長のインタビュー、当日のクルーのインタビュー、そして、当日の乗客との再会などの場面を伝えている。ドラマ以上に dramatic。機長の一言一言に感動します。ぜひ、ご覧ください。

CBS 60 MINUTES

今月のことば 2月


In the world there are only two tragedies. One is not getting what one wants, and the other is getting it."

- Oscar Wilde

2/07/2009

第10回英語授業研究会(報告)


 第10回英語授業研究会が城東中学校で行われました。まずは授業者の橋尾先生の進捗状況から。前回、授業研究の骨子を発表され参加者の意見を参考に取り組みがスタートしています。現在は、つながりを意識して書く練習をさせているとのことで、このあとペア活動を行う予定です。今後は最終目標をどこに定めるかが焦点となってきそうです。
 次に月刊誌「英語教育2月号」のリポートです。インプットとアウトプットについて特集されており、全8部のうち、2つを私(中馬)と長崎先生がリポートしました。
 私のリポート内容はインプットとアウトプットのつながり、シャドーイングと音読の果たす役割についてです。インプット、アウトプットそれぞれの理論と活動例が紹介されていましたが、言語習得のためにはインプット、アウトプットの両方が必要であるというのが結論です。そしてインプットとアウトプットをつなぐ役割を果たしているのがシャドーイング、音読です。これらのトレーニングをすることによってアウトプットする前の意味理解が自動化されていき、文産出を可能にするメカニズムを構築していくということです。今後の課題として、この自動化をどう確立していくのか、また自動化確立のために音声言語素材中心の先験的知識の手続きの無意識を目指したドリルが必要であるということがあげられていました。
 長崎先生のリポートでは、教科書を使用してインプットとアウトプットをどうつなげるかということについて報告されました。授業の流れを解説し、先生自身が授業でされたことを実践して頂きました。先生の実践が認知プロセスの一連の流れに当てはまっており、実際に体験をして感覚として理解することができました。授業展開ではそれぞれポイントも報告されていました。(練習)においては飽きさせないための工夫がいること、インプット活動時にアウトプットにつながるという目的意識を示すこと、フィードバックの工夫などついつい見逃されることが多いところです。授業の流れを考える時に、認知プロセスは無視できないと思いました。
 最後に橋尾先生によるパラグラフライティングについてのリポート。現在、橋尾先生が取り組まれている内容です。今回は第1章と2章についての報告で、1章では書く活動の意義について述べられています。2章では英語のパラグラフの特徴について日本語と比較して述べられていました。1つ興味深かったことは、日本語のパラグラフ構成は理解において聞き手に責任があり、英語では書き手に責任があること。どういう意味かということでみなさんからも出たのですが、日本語の場合は文章から意味の推測をしなければならない部分が多くあり、読み手の解釈に委ねられているということで、英語の場合は結論が先にくるので、主張がはっきりしているぶん理解しやすいかそうでないかは書き手の内容によるということでしょうか。うまく説明できませんが・・・。英語と日本語の構造上の違いからくる理解のしかたは認識していましたが、このような表現は初めて聞きました。
これを一通り読んだ橋尾先生の感想が印象に残っていますので紹介します。

「生徒がやってよかったと思えるゴールをみつけてやりたい!」 がんばりましょう。
「授業の流れの一貫性、自分のポリシーを持つには理論を勉強する必要がある!」 同感です。

以上、報告でした。 今日もあっという間の2時間が過ぎ、オーバーしてしまいました。

さて、次回は・・・

日 時: 3月14日(土) 普段より少し拡大版 14:00~17:00 
会 場: 今のところ城東中学校
内 容: ワークショップ形式 (多読について)

です。

2/03/2009

第10回英語授業研究(高知)

第10回英語授業研究会を以下の日程で行います。興味・関心のある方のご参加をお待ちしています。

            記
日時:2月7日(土)15:00~17:00

場所:城東中学校