8/14/2012

英語教育達人セミナーin 高知 & 四万十

8月8日(水)、9日(木)と2日間英語教育達人セミナーが行われた。実に3年ぶりの開催である。
8日(水)は岡豊高校で、午後13:30から、9日(木)は幡多農業高校で午前10:00からの開催。
講師は谷口幸夫先生(都立国分寺高校)と松本涼一先生(埼玉県加須市立騎西中学校)である。
谷口先生の授業バージョンアップコーナーでは、「1分間のいい話」と題して、英語教師として知っておきたい、生徒に伝えたいネタをいくつか紹介された。
松本先生は今回が四国初上陸。 「効果的な語彙指導&音読指導」と題して、単語が言える→書けるまでの指導、様々な音読指導、家庭学習について実践紹介された。「1分間のいい話」のブレインストーミングでは参加者から様々なエピソードが出され、「なるほど!」と思えるようなことであったり、「そうだったのか!」と思えるような発見もあり、盛り上がった。こういった小話を授業に入れることによって、生徒のモチベーションやその場の雰囲気を活性化させてくれる。是非、持っておきたいものである。
松本先生の実践では、グループ化し、役割を持たせていた。語彙指導もさまざま工夫がされており、緊張感をもってゲーム感覚で行えるところが印象的だった。「パパイヤジュース」、最高である。詳しくはご本人にお聞きください。単語テスト。これもいい。教科書の語彙を定着させるための工夫であるが、予備テストとして数回行うのであるが、問題数を自分で選択するのである。定着度合いによって生徒自らが選ぶので、段階的に力をつけることができる。数回の予備テストの内容は全く同じというところがいい。最終目的は生徒にその課の語彙を定着させるというところであり、練習という位置づけでされている。英語が苦手な生徒にも配慮されているし、できる生徒のモチベーションも維持できるところがすばらしい。音読にもさまざまなバリエーションがあった。これも詳しくはご本人に聞いていただきたい。松本先生の実践発表は生徒のモチベーションを上げながら、英語を楽しく学ばせている。そのために自主性と役割をもたせており、協働の中で目標を達成している。
最後に、松本先生が東北大震災の被災者であり、3.11の出来事、その後のことについて語っていただいた。私たちが報道で見聞きすることとはまったくかけ離れた現実を知った。先生が生徒に言ったことばが印象に残っているので紹介する。
・とにかく笑おう。そうすればなんか楽しく感じるから。
・別れ際に、これが最後だと常に思え。
どのような言葉をかけても月並みにしかならないが、被災者の方々に心からお見舞い申し上げる。(文責・中馬)

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