10/06/2021

良い授業開きの Icebreakerの特徴

 今年は、授業によっていろいろなIcebreakerを試している。icebreakerがうまくいくかどうかで、その後の授業、というか、自分の気分に影響がある気がする。良いコミュニティーができるかどうかということかもしれない。

今日、一つの授業でやったものが、とても良かった。シンプルだけど、いろいろと心に響くものがあった(中野民夫(2017)『学び合う場のつくり方ー本当の学びへのファシリティーション』岩波書店の中で中野さんが紹介しているicebreakerを応用したもの)。自己紹介を兼ねて、英語でやります。

Round 1   名前と一番好きなことを言う  something you love to do

Round 2   もう一度名前と世界で一番美しいと思っているものを言う something you think is the most beautiful in the world

Round 3   もう一度名前と世界で一番大切と思っているものを言う   something you think is the most important for you

Round 1で、少し緊張がほぐれる。Round 2は、最初は相当悩むんだけど、実にさまざまなものがでてきて、それにリアクトしながら進めていくと楽しい。沖縄宮古出身の学生が近所のビーチといったあたりから、盛り上がりはじめて、smileといったあたりでうなづきが増える。すぐには出てこないけど、それぞれの考えや価値観の違いが出てきやすい。Round 3では、もう少し、心に分け入ったようなものになっていく。早い段階で Moneyが出てきて盛り上がる。friendshipやfamilyなんかがでてきて、みんなが納得する。それらがでると、「ああ、抽象概念でもいいんだ」みたいな表情が見られる。大トリの女子学生はBooksと言った。そうか、すべてがあるものね。imaginationの中にね。

といった感じで、あまり難しく考える必要はないけど、徐々に深まっていく様子が興味深いと思った。おそらく、各ラウンドが、この順番であることも大切なのかもしれない。

あまり、深く考えず、それでいて、お互いの意見や価値観の交換ができるものが良い Icebreakerになるのだろう。

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