11/17/2007

AR Navigator 2007 No.25 Follow-up ミニゼミナール(1)

受講者の皆様へ

佐野先生のミニゼミナール第1話、お読みいただけたでしょうか?今後も、佐野先生からの熱い、そして、心のこもったメッセージが届けられます。ARを本当に理解するために必要なアドバイスだけでなく、教師の生き方を考えるうえでも、示唆に富んだものになっていると思います。ぜひ、ご愛読ください。

第1話のフォローアップです。リサーチの検証にあたって、事前テスト、事後テストのあり方について質問がありました。皆さんのARも検証の時期にさしかかっていると思いますので、ぜひ、ご参照ください。

佐野先生のアドバイスのポイントは:

佐野先生「また、ARの成果は数量的なデータだけで判断しないのが原則です。理由は、数量的なデータは、たまたまこの時点で表れた結果に過ぎないと考えるからです。ARの成果を正しく見るには、普段の授業観察や、小テストの成績や自己評価、生徒のアンケート結果、生徒のつぶやきなどを総合して判断します。その意味では、教師の授業中のメモや、生徒のノートや作品なども貴重な資料となるのです。また、教師自身の判断や、授業を他の教員に観察してもらった際のコメントなども資料にします。こうしていろいろな資料を総合的に判断して、このARが効果があったかどうかを判断するのです。」

でした。

テストで客観的なデータを得ることは、確かに大切なのですが、事後テストの点数を上げることや数値データのアップダウンがすべてではないと言うことです。もちろん、それが目的でもありません。結果をもとに、自分自身の授業について、「考えること」が重要なのです。そして、その考察が授業改善や自らの力量アップにつながっていくのです。

Speech evaluationについて書かれた雑誌に、次のような一節がありました:

Criticism is easy; we hear it all the time in every walk of life.
However, criticism is the language of cowards. Criticism is negative.
Even a critique (a term used by non-Toastmasters), being a critical
analysis, almost sounds like a put-down. Evaluation on the other hand
considers the value, the good aspects, and adds value with helpful
suggestions for improvement.

リサーチの結果が思わしくなかったとして、批判することは簡単なことです。しかし、単なる批判からは何も生まれません。ARに必要な検証(評価)の意義は、この一節にある"considers
the value, the good aspects, and adds value with helpful suggestions
for improvement."することでしょう。

楽観的になりすぎてもいけないとは思うのですが、このようなpositiveな姿勢で自らの実践を検証していくことが大切だと思います。

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☆英語教員指導力向上研修メーリングリスト
 【授業改善プロジェクト担当】高等学校課 長崎政浩
 PHONE 088-821-4907 FAX 088-821-4547
<EMAIL> masahiro_nagasaki@ken2.pref.kochi.jp
<AR Navigator> http://kochi-e-project.blogspot.com/
<Homepage> http://www.kochinet.ed.jp/center/kyouka/kochieigo/index.htm

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