3/27/2010

英語教育セミナー21『英語授業の心・技・体』(報告)



 3月27日(土)午後1:00より英語教育セミナー21が高知工科大学で開催されました。講師は、靜 哲人先生(埼玉大学)で昨年出版された著書『英語授業の心・技・体』の実践内容をワークショップ形式で行っていただきました。
 まずは『心』、靜先生の英語教師たるものの12か条について。説明されるのかと思いきや・・・!!!
いきなりペアワークです!第1か条をペアのAさんが英訳。そしてBさんがAさんの言ったことに対して意見を述べる。最初から脳がフル回転です。全部は行いませんでしたが、これで1時間。濃厚です。
 次に靜先生の授業実践を体験。実際の教材を使用しての靜流奥義を紹介していただきました。これもペアワークです。語彙の練習について、AさんがRead&look upをして発音、BさんはAさんのあとに続いてリピートします。Aさんは言うときは見ないので、記憶と発音への負荷がかかっています。またBさんは聞こえたとおり発音するので、Aさんが間違った発音や適当な発音をすればBさんの発音に反映されるので責任重大です。これを基本とした応用編も紹介していただきました。
 次に本文のCDを聞かせ止められたところの直前のチャンクを言わせる活動。集中して聞かなければできません。
 次にDifining Practice。Aさんが定義を述べ、Bさんが単語を答えるという普通のパターンを紹介されましたが、靜流は教員が定義を言ってそれを書き、ポンポン式記述試験も行うそうです。
 次はグルグルメソッド。教材プリントのT/F問題を使用して行われました。方法は生徒が円になり、制限時間を設けて、回りながら評価するというものです。実際に体験しながら感じたことを述べると、
どきどきする → 挑戦するがつまずいて失敗 → 隣の人に訴えかけるように言っている自分 → 何度もトライしていくうちに恥かしさが消え、言えるようになる → 1回目成功 → 自信がついて次の文も言えるように一生懸命にしようとする。
自分の心の変化ですが、生徒もこのように思っているのでしょうか。また、周囲を見ても必死ではあるが、活気がある。とにかく気がつけば何度も英文を読んでいました。 普通にRead & look upをすれば当然、飽きてしまう地味な活動ですが、工夫をすることによって苦痛に感じず積極的にできるものなのだと思いました。
 最後に洋楽を用いての発音練習。曲はSk8er Boi(Avril Lavigne)でアップテンポの曲です。グループで練習し最後はカラオケで歌いました。



 靜先生のワークショップはとにかく英語を使いまくり。常に脳をフル回転しなければなりません。しかし、自分の英語力や英語教師とはどうあるべきかを常に示しています。今日、感じたことを決して忘れず、英語教師としての心・技・体を作り上げていきたいと思います。
靜先生の著書『英語教師の心・技・体』をまだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

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