3/08/2010

第4回全国高校生英語ディベート大会 in 埼玉 出場校報告


皆様、はじめまして!土佐高校の鎌田圭子です。昨年より全国大会の報告をと言われておりましたが、このように遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
 全国大会は、終業式の翌日に出発という最も忙しい時期なので、私が引率を希望すると、即、決定したという事情でした。以前よりは関心があるものの、まったく指導をしたことがない素人ですので、その分を生徒たちの感想文でカバーできれば幸いです。

第4回全国高校生英語ディベート大会 in 埼玉
2009年12月19日(土)~20日(日) 東京国際大学 第1キャンパス
論題 The Japanese Government should prohibit worker dispatching(Haken Roudou).

[1日目]
        AFF               NEG

第1試合   土佐      ×      ○佐倉(千葉)
第2試合  ○市立浦和(埼玉)  ×   土佐         
第3試合  ○土佐     ×       伊万里(佐賀)

[2日目]
第4試合 札幌国際情報    ×    ○土佐
       (北海道)

初日の2試合はすでに決められていて、その成績によって第3試合の対戦相手が決められますので、何としても最初の2試合に勝つことが大切です。佐倉高校は最終的には全国で10位だったという強豪チーム。でもとてもフレンドリーでした。市立浦和高校は昨年に引き続き、今年も上位を目指しているのがよくわかるくらい、しっかりと準備ができていました。いきなり強豪の2チームにあたりましたが、めげることなく3試合目にのぞみ、ホテルに帰ってからも、遅くまで翌日の試合に向けて、準備をすることができました。
 結果は2戦2勝で、64校中41位でした。試合ごとのジャッジのアドバイスがとても参考になり、一戦ごとに力をつけていったのが素晴らしく、高校1年生チームでしたが、よく頑張ったなと思います。また、樫尾先生にとてもお世話になり、知らない人ばかりだったので、大変心強かったです。本当にありがとうございました。
 高知県が上位に行くために、次の提言をしたいと思いました。高知県大会の試合を、全国大会を目指すチーム(4人)と参加して楽しもうというチーム(3人)に分けてはどうでしょうか。
 土佐高校では、昨年度にいくチャンスがあったにもかかわらず辞退した、現在の高2チームは、今年はぜひ行きたいと4人のチームを考え備えていましたが、残念ながら準決勝で敗れました。高1チームは3人のチームを2組作りました。準備万端の高2チームが破れ、急遽、高1で4人チームになりましたが、期末試験もあり、あまり準備もできないままの出発となりました。
 吹奏楽のコンクールのように、ディベートもA部門(全国大会を目指す)、B部門(県大会を楽しむ)に分ければ、指導するのもしやすく、気楽に参加しやすくなるのではないでしょうか?また、A部門にはぜひとも外国人ジャッジを含んでいただきたいと希望します。ジャッジの仕方も全国に合わせることができるのではないでしょうか。少ない予算で大変だと思いますが、多少参加費をあげてもいいかと思われます。それから、私のようにディベートの指導方法を勉強したいけれど、どうしたらいいのかわからないまま時を重ねてしまった教員のみなさんもいるかもしれませんので、初心者の教員学習会などもあればいいのにという思いがあります。以上、何もわかっていない素人が勝手なことを言って申し訳ありません。 全国大会の準決勝の栄光学園対創価高校の壮絶な戦い、また、ホールでの決勝戦を見れたことは、来年への励みとなりました。このような機会を作ってくださった関係者の皆様に、心よりお礼を申し上げます。
 以下、生徒たちの感想文です。
 ・全国大会はやっぱり違いました。出場しているチームはどこも本気で優勝を狙っていて、モチベーションが違いました。そして何よりも痛感したことは、僕は日本語で一度考えて、それから英語にして話すという過程でディベートをするのに対し、特に上位チームの人は、英語で考え、英語で話していました、というのも、すごく、受け答えがはやく、中身のつまった英語をまるで母国語のように話していたからです。2勝しかできませんでしたが、とても貴重な経験になったと思います。(T.K)
・英語でディベートをするのは、楽しいと同時に、とても難しかったです。確かな情報源からの情報で立論を立て、アタックやディフェンスをするのは、日本語では簡単でも、英語では難しく思えました。相手の言っていることを理解するには、リスニング力が必要だし、手持ちの資料の中から、それに対する反論を即座に考えなければならないので、準備には力を入れました。3分や2分といった限られた時間の中で言いたいことを論理的に述べるということも大変なことですが、普段はやらないことなで、考える力がついたと思います。また、時間は限られているので、無駄にはできませんが、なかなかうまく話すことができず、無駄にしてしまったことが残念でした。すごいと思った工夫は、他校では資料を大きく書いて見せていたところです。こういうのも取り入れると、自分たちの主張に説得力が増すと実感したので、いかにわかりやすくするかが大切だとわかりました。話すスピードも全体的に速いということだったので、細かいところも気をつければ、さらに良い試合ができると思います。全国大会に出ている人は、皆、英語でしっかりしゃべることができていて、自分もそのレベルに到達できるように頑張ろうとおもいました。(C.M)
・全国大会で感じたことは、時間の使い方がどのチームも上手かったことです。質疑応答の時間も、次の自分たちの反駁、あるいはディフェンスへつながる大事なポイントを細かく聞いて、県大会との違いを感じました。また、思ったことをスラスラと英語で話していて、自分の考え、意見をどのようにして早く、相手にちゃんと伝わるように話すかということの大切さを、改めて実感しました。今後の英語の学習のしかたなどについても良い経験となりました。(R.T)
・僕たちは全国大会に出ることでいろいろなことを学ぶことができました。その中でも一番すごいと思ったのは、全国大会に出ているチームは、ほとんどディベートについての理解が完璧にできていたことです。県大会のときは、どのチームも相手の欠点を見つけ、それを指摘するということだけを重点に置いていた気がしました。しかし、全国大会ではほとんどのチームが自分たちのアドバンテージ、ディスアドバンテージを守り、相手のを指摘するという方法をとっていました。そこで、初めてディベートの戦い方が理解できました。
 2つ目に、全国大会ではほとんどのチームに帰国子女やハーフの人がいたのには驚かされました。けれど、僕にとっては逆にありがたかったです。なぜなら、日本で英語を学んだ人の中には、少し発音が変わっていて聞き取りにくいことがありましたが、ハーフの人たちは流暢な英語をしゃべるので、とても聞き取りやすかったです。
 3つ目は全国大会のテーマでもあった「Make friends!」です。皆さんの中には"全国大会に行けばそりゃ友達の1人や2人できるのは当たり前だろう”と思われる人もいるかもしれませんが、そういう感じではありませんでした。試合が終わると、いろいろな人たちが話しかけてきてくれて、そこで友達になることができました。ディベートのあとには交流会も開かれ、他県のディベートのことから個人的なことまでいろいろと話すことができました。これは僕にとってはとても貴重な経験になりました。これまでで述べたように、全国大会ではいろいろなことを学ぶことができます。自分が思っているよりも何倍ものことを学べるはずです。県大会で1位、2位になったら躊躇せずにぜひ全国大会に行ってください。(K.O)

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