1/09/2021

高校生の産業教育研究発表会に参加

 今日(2020/1/9)は、高知県教委と共催している高等学校産業教育生徒研究発表会だった(いつもは高知工科大学永国寺キャンパスだけど、今年はコロナの影響でカルポート)。優秀な研究発表を顕彰することで(高知工科大学長賞、地域連携長賞、地域教育支援センター長賞)、高知県の産業教育の振興に一役買いたいというのが趣旨。[結果については、高知工科大学HP参照]


今日の発表で、気付いたことを整理しておきたい。


コロナ禍の影響を受け、十分に時間を割けなかったと思われる発表が数多くあったことは、意欲あふれる高校生諸君にとっては、無念であったと思われる。しかし、そのような中でも、しっかりとしたリサーチを行い、素晴らしい発表を、立派に組み立て、披露した学校があったことは、称賛しておきたい。生徒諸君は言うに及ばず、情熱をもって指導にあたった先生方にもである。


発表は、全体を3つのタイプに分けることができると思った。


タイプ1 「これやりました」「これつくりました」という事実を伝えているもの


タイプ2 タイプ1に加えて、そのプロセスや考察を含めて、論理的かつ効果的に組み立てることができているもの


タイプ3 タイプ2に加えて、驚きや情熱、そして、(高校生らしい)自分自身のボイスや発見があるもの


各学校には、タイプ3を目指して、生徒たちがより深い探究ができるよう、サポートしていってほしいものだ。


また、今後の指導に当たって、プレゼンのあり方(伝え方、コミュニケーション力を育てる手立て)を研究してもらいたいと思う。


日本の学校教育は(英語科の我々を除いてというと叱られるだろうけど)、コミュニケーションということにあまり真剣に取り組んでこなかったと思う。さすが、「映画上映会的」プレゼンはずいぶん減った。今だにプレゼン中に部屋のライトを消すケースはある(プレゼン会場はライトオンは今の常識)。今日は、会場全体は薄暗くしていたが、発表者にはスポットを当てていた。これはよし。しかし、発表者の一人は、PCの前に座ってその操作だけ担当の生徒もいた。リモコンを使うべきだ。そして、操作役の生徒もコミュニケーション力を育むチャンスをもつべきだ(役割分担と言えば聞こえは良いが。。)。Windowsが登場したのが1995年。プレゼンアプリやそれを使うスキルもせいぜい25年程度の歴史しかない。まだまだ発展途上だ。猛烈な数の実践や研究が積み上がりつつある。


伝え方、コミュニケーション力を育てる手立てについて、この機会に真剣に研究してほしい。


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