6/15/2007

AR Navigator 2007 No.8  質問への回答(続き)

 提出していただいた質問への回答「続編」です。

 いただいた質問の大半は「リサーチに対する不安」でした。それ以外は、それぞれの個別のものでしたので、それぞれにお答えします。

○データの取り方が分からない。

 データの取り方は、実に様々あり、リサーチの中身によっても変わります。アカデミックな研究ほどには客観性を意識する必要はありません。日常の授業の中で、生徒の英語力向上に役に立つ方法で、データを集めてください。分かりやすいのは、年度当初とリサーチ実施後に共通性のあるデータをとるという方法です。音読を録音しておいたり、英作文を書かせておいて、同じことを検証の時にもやってみる。そうすることで、変化がつかみやすくなると思います。

○テストが不安!

 2回受験するCASECのことだと思われます。このテストは、あくまで自己診断が目的ですので、結果が悪かったとしても、ペナルティがあったりとか、給料が下がったり(笑)などということはまったくありません。皆さんに、現在の力を把握していただき、それをもとに自分自身の英語力向上のプランをつくっていただきたいというのが趣旨です。2回目は、各学校で受験していただきますが、その受験報告書にも点数の記入欄はありません。「テストの結果をうけて、ご自身がどうするか。」それだけです。私たちは、お互い、大人であり、プロの教師です。これ以上、何が必要でしょうか?

○TTの授業でも良いか?

 もちろんです。これがだめ、あれがだめといったものはありません。あるとしたら、授業者には手に置おえない問題は扱えないということです。「週3時間しか英語の授業がないので、1日を36時間に変えよう」のようなことは、無理なわけです。しかし、「25分授業を週6回に分けて実施してみよう」ということなら、できるわけです。

○通信制で授業時数や面談回数が少なく十分なフィードバックが得られない。

 可能な範囲でのデータ収集でかまいません。アクション・リサーチは、「授業優先」です。リサーチのために授業の方が犠牲になるのは本末転倒です。今の現状の中で、できるかぎりのリサーチをすることが大切です。

○34年次サポートのテーマと重複しても良いですか?

 県立は3・4年次サポートでもアクションリサーチをやっています。1つのリサーチで十分です。この英語研修でしっかりとしたリサーチをやっていただいて、それを34年次サポートの方に生かしてください。

○多忙な中で研修に集中することが難しい。

「授業」に集中してください。それが、この研修です。

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☆英語教員指導力向上研修メーリングリスト
"You never really lose until you quit trying."
【研修HP】http://www.kochinet.ed.jp/center/kyouka/kochieigo/index.htm

【県教委BLOG】「風、きらり」

http://kazekirari.sblo.jp/

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長崎政浩  NAGASAKI Masahiro
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