12/01/2007

AR Navigator 2007 No.29 Follow-up ミニゼミナール(3)

皆様へ

12月に入りました。時の流れは早いものです。

リサーチも終盤。これまでの進捗状況はどうでしょうか?成果の見えてきた人、まだあまり変化の感じられない人、いろいろいると思いますが、せっかく時間をかけて一つのことに取り組むのですから、ご自身で達成感を感じられるよう、ラストスパートをかけてください。

さて、佐野先生のミニゼミナール。佐野先生の「恋」の手ほどき(?)、楽しんでいただけたでしょうか。恋人どうしであれ、生徒と教師との間であれ、人の心理というものは、簡単に数値には表れないものです。

佐野先生は、このことについて、とても重要な指摘をしています。「ちょうど数量的な調査でも、「調査結果」に解釈を加えて「結論」を出すように、こうした質的調査でも、やはり内容を吟味し「解釈」することが必要なのです。」と。

データは、データに過ぎない。もちろん、データの客観性は大切ですが、数値だけでは何も意味をもちません。結局、それにどのような「意味を付与する」かに、かかってくるといえるのでしょう。データをできるだけ客観的にながめ、その中から、何を読み取り、どう自分自身に生かすか、そこにかかってくるのです。

授業というのは、教師、生徒、教材のインタラクションから成り立つ、非常に複雑なプロセスです。データは、それを読み解く「手がかり」に過ぎません。「手がかり」なしでは、教師側の独善に陥ってしまう危険性がありますから、大切な手がかりを、澄み切った目で見つめなおして、授業をよりよいものにしていきたいですね。

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☆英語教員指導力向上研修メーリングリスト
 【授業改善プロジェクト担当】高等学校課 長崎政浩
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