5/07/2008

全英連の思い出




先日、ある人を通して、石川県の英語研究部会から、高知の全英連の取組について話してほしいと言っているとの依頼があった。全国規模の研究大会に向けてのどのように考え、どのように準備を進めたかということについてである。数年後に、石川で全英連があるとのこと。英語教育の実践や授業の話ではないのに、興味をもってくださったことが、ちょっぴり不思議な気もした。でも、僕たちがやってきたことが、このような形で、ある意味評価され、関心をもってくださるのであれば、あのとき、僕たちが共有した熱気のようなものや、使命感のようなもの、そして、大きな充足感のようなものを伝えたいと思った。あのような草の根の動きでしか、実現できないことがあると、痛感している。7月下旬、高等学校課の山田先生と二人で行くことにした。

全英連高知大会の準備を始めたのは1998年だったので、もう10年が経った。この10年で、その時描いたことのうち、実現したこともあるし、まったく実現できていないこともある。ただ、10年前よりも前に進んだことだけは確かだ。英語教員研修も良い形で実施することができた。大学院進学を希望する現職教員の割合も圧倒的に英語科が多い。高校生英語ディベート大会は7回を数える。ここ数年、決勝ディベートなどは結構すごい。高校生の英語力としては、全国に誇れるレベルだ。昨年は、高知の高校生が、全英連スピーチ、英作文コンテストの両方を制覇した。何と言っても、すばらしいのは、生徒たちのために、汗をかこう、努力しようという意志をもった教員が増えたことだ。

たくさん、楽しいことも、しんどいこともあったけど、全英連の思い出を一つあげよと言われたら、迷わず答える。「あの取組をとおして、「夢」や「理想」を語り合える仲間にめぐりあえた」ということだ。そして、それらを真剣に語りあい、それを少しずつ実現してきた。どんな時でも、"I am on your side."と思える仲間だ。

このような仲間は、やはり、それなりに大きなプロジェクトを、一緒に成し遂げなければ、生まれないんじゃないかと、今になって思う。石川県の皆さんにもこれだけは伝えたい。












2 comments:

不良教員 said...

石川の教員です。この度、石川に来て頂けるそうで、楽しみにしております。
高知の全英連は見に行きました。移動範囲が広かったので、レンタカーを借りて走りました。公開授業も強く印象に残っています。中学の部のパネラーだったMs.Tさん(今は教頭)とは英国で知り合い、是非見においで、ということで仲間を3人引き連れて行きました。
夜はTさんと「酔鯨」の冷酒を飲みながら、授業について議論をしたことが鮮やかな思い出となって脳裏を駆けめぐります。
 高知の先生方は本当にこの会を成功させようという強い絆で結ばれていた気がします。
石川も負けずに頑張ります。よろしくご指導をお願いします。

Unknown said...

コメントありがとうございました。全国大会をやるのは、今思い出してみても、結構大変なことでした。でも、皆さん、また声がかかったら受けたいと言っています。無理強いされても、前向きにやっても、労力がいることは同じです。それなら、どちらを選ぶかは自明ですよね。石川でお会いできることを楽しみにしています。