5/04/2008

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■       英語教育の広場 -KOCHI英語-    ■■  ■■ **   **
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■         第84号 2008.5.2.(Fri)     ■■     **
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■    Blog: http://kochi-e-project.blogspot.com/   ■■■   **
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■       発行元:高知英語Connection事務局     ■■  ■■  **   **
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<もくじ>

1.英語教育勉強会のお誘い
2.英語ディベート入門指導(No.4)
3.田尻悟郎先生による「生徒の心に火をつける」研修 (案内)

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        中高合同・英語教育勉強会のお誘い

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 みなさん、こんにちは。新年度が始まってまだ1ヶ月、各先生方には何かと忙しい毎日を送られていると思います。
 さて、2009年8月に、四国英語教育研究大会が高知で開催されます。まずは、この大会に向けて今月より、月1回のペースで勉強会を行います。普段の授業の悩みや新しい発見と刺激を共有しませんか?本会の特徴は中高合同で勉強会を行っていくことにあります。校種を超えた英語教員の協働研究です。中・高の先生にとっては、本会に参加して得られる「新しい発見や共通認識」がきっと日々の授業で役立つはずです。
 第1回を4月19日に行い、研究会の日程や四国大会の分科会などについてディスカッションしました。今後の日程は以下のように決定していますので、同僚の先生をお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。多くの先生方と一緒に勉強会を進めていけることを楽しみにしています。

【日程・場所】
第2回 5月10日(土)  15:00-17:00   高知西高校        
第3回 6月14日(土)  15:00-17:00   高知西高校
第3回 7月12日(土)  15:00-17:00   高知西高校

【世話人】 お問い合わせは以下世話人までお願いします!
山中 由香 (附属中学) yuka_yamanaka@kt4.kochinet.ed.jp
中馬  剛 (須崎高校) middle-h@me.pikara.ne.jp

*5月10日が本格的なスタートですので、勉強会終了後、懇親会を予定しています。ふるってご参加ください。詳細は研究会場でお知らせします。

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          英語ディベート入門指導 (No.4)

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 「英語ディベートで英語力の向上を図る」をテーマに、入門指導の具体的な方法を連載で紹介しています。
 今回は連載No.4、本格的な授業スタート【2時間目の授業計画】です。内容は、基礎トレーニングと理論学習です。

【2時間目】(1)基礎トレーニング→(2)理論学習→(3)試合発表とチームリーダー投票

(1)Q&Aトレーニング: リスニング・スピーキングの基礎力を鍛える(20分)
 授業の最初に、スピーキング・リスニング活動を中心に英語を積極的に使う活動を行い、授業の雰囲気作り、つまり、間違いを恐れずどんどん英語を話したり、聞いたりする、間違えても言い直せばいいんだよという雰囲気・学習環境をつくり出すことは教員が行う大変大きな役割です。この雰囲気・学習環境があってこそ、生徒は安心して英語を使い、英語力の基礎的な部分を鍛え上げることができるのではないかと思います。
 語彙インプットシート(以下参照)を利用して、英語による簡単な質問およびその回答をすばやく行う訓練を行います。生徒はペアになり、じゃんけんで質問する人、答える人を決めます。質問者は、シートの質問を上から下へとどんどん質問し、回答者は、どんどん回答します。質問は基本的なYes-No question中心から始めます。

質問する人も回答する人も、正確な発音・イントネーションで、すばやく、明瞭に発話することを心がけることが大切です。指導のポイントは、最初はゆっくりと正確に、次第にスピードを上げていくこと。こなれてきたら、さらに難易度をあげ、時制変えたり、What、Who、Where、When、Howなどの疑問詞で始まる疑問文を用いて、多彩なバリエーションで、シートがなくてもできるようなるまで十分な訓練を行います。

(シートの例)
*ここでは質問1~5だが、実際の授業では15~20くらいでもOK。   (チェック欄)
*下線部は、バリエーションを各ペアで考え自由に変えれる部分を示唆。   ↓
1Do you like sports?Yes, I do. / No, I don’t.
2Do you like music?Yes, I do. / No, I don’t.
3Don’t you like sushi?Yes, I do. / No, I don’t.
4Don’t you like football?Yes, I do. / No, I don’t.
5Are you a student?Yes, I am. / No, I’m not.

(2)Debate理論学習①(15分)
「ディベートとは何か?」について理論を学習する時間です。説明する際、少なくとも、以下のような項目が必要だと思われます。

①ディベート定義:
 1つの論題に関して、肯定側と否定側に分かれ、それぞれの立場の優位性を客観的 かつ論理的に第三者(Judge)に示す競技。Aff.側は、論題を採択するメリット(merits/変革/よさ/AD:advantage)を、Neg.側は、そのデメリット(demerits)または、メリットが無いこと(現状維持、DA:disadvantage)を主張する。Debateは、頭のスポーツ。勉強性とゲーム、両方の楽しみがある。

②ディベートのルール等:
 論題、フォーマット、肯定側、否定側、ジャッジ、オーディエンスなどについて簡単に解説・確認する。ディベートを行う際の大切な「論理性・ロジック・説得力」について、「三角ロジック」を説明する。

*三角ロジック:下図参照
 論理的な主張には、客観的なデータと、データと主張を結びつける理由付けが必要。たとえば、医者が患者さんに診断(主張)を下す際、医者は必ず熱を測り(データ収集)、そして「熱はインフルエンザの症状である」(理由付け)をもって、最終的な診断を下す。これをしない医者は、信頼できない、当てにならない「やぶ医者」ということになりかねない。


主張

彼はインフルエンザである。
             データ     
データ              理由付

彼は熱が39度ある。      熱はインフルエンザの症状である。

(3)ディベートに必要な3つのもの(ディベーター、論題、ジャッジ)を考えさせる。
 クイズ方式で、ロジック以外にディベートに必要な3つのものを考えさせてみる。一見難解な質問だが、答えは人(ディベーター)、論題(proposition)、ジャッジ。

4)ディベートリーダーの選出(投票)(10分)
 最後に、1チームを5名で構成する8チームによるクラス対抗戦を行うことを伝える。準備として、リーダーにふさわしいと思う人を、生徒は各自3名連記で投票する。投票数の多かった8名がリーダーになり、その後、残りの生徒に、「どのリーダーと一緒にディベートをしたいか?」について希望調査を行うというチーム決定方法を説明。すぐ3名連記の投票を行い、教員が投票結果をその日のうちにクラスに報告する。同時に、希望用紙を残りの生徒に配布し、一緒にディベートチームを作りたいリーダー名を第4希望まで記入し提出するように指示する。最終的なチームの決定は5時間目までに行う。

<ディベート関連サイト>
日本ディベート協会 http://www.kt.rim.or.jp/~jda/
全国教室ディベート連盟 http://nade.jp/school/whatis.html
Debate Open Space http://www2u.biglobe.ne.jp/~kurapy/debate.html

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  田尻悟郎先生による「生徒の心に火をつける」研修
        ~~~ 2日間 ~~~
        ~~~ IN沖縄 ~~~       
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世界の田尻悟郎先生が沖縄で教員養成のための研修に登場されます。
申し込み・日程など詳細は、添付資料をご覧ください。

                    記

日時: 2008年 6月 21日(土) ~ 22日(日)
場所:沖縄国際大学(沖縄県宜野湾市)

<田尻悟郎先生関連サイト>
http://gtec.for-students.jp/tajiri/
http://www.nhk.or.jp/wakuwaku/mail/enq-04-0422.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B0%BB%E6%82%9F%E9%83%8E
http://kazekirari.sblo.jp/article/4527368.html

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