5/29/2008

公立中高の初任者研修(教科研修)で語る

今日は、高知県教育センターで初任者研修(教科研修Ⅳ)があり、午前中「授業評価」と「テスティング」のコマを担当してきました。中学2名、高校3名のフレッシュな新人英語教員の皆さんと、英語の授業について語り合ってきたのです。"Good morning, ladies and ladies."そう、今年の採用は全員女性。全員、とても意欲的。そのうちの一人は、僕が11年前に教育センターで担当した初任者の教え子。10年一昔というけれど、なんだか感慨深いものがっあった。

授業評価を、授業改善や自己能力の開発に生かす。簡単なようで、なかなか難しいことです。やはり、最大の問題は、「評価されっぱなし」ということでしょう。評価をしてもらっても、「ふむふむ」と考えたり、何かを感じて終わり。授業の課題を論理的に導き出して、その具体的な解決策をつくり、実行されることが実に少ない。そこに問題がある。どうやって、授業評価のサイクル(reflective cycleと呼びました)を確立するか、そのことについて、ディスカッションや講義を行いました。基本的に、アクション・リサーチの手順がそのまま活用できる。僕自身のシラバス、授業のワークシート、テストを使って、実際の授業デザインから、授業の実施、評価までの流れをたどってもらい、どこを、どう評価してもらい、どう改善策を考えるかということを議論しました。最後に、初任者の皆さんが実施した、授業評価の結果をもとに、これから取り組んでいくことを整理してもらいました。一ヶ月くらいたって、その間の取り組みについて、意見交換をしてもらいたいと思います。

授業に悩んでいるという人もいました。当然のことです。神奈川大学の高橋一幸先生曰く「悩み多きは正常の証し。すべての責任を生徒に転嫁して平気になったら教職を辞せ。」厳しいことばですが、プロの教師と自任するのであれば、この言葉を刻みこんでおきたい。

若い皆さんには、大いに悩み、自分自身の授業をつくりあげっていってもらいたいと思ったことです。

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