4/03/2008

オフィスアワー



僕が高知工科大に来たいと思った理由の一つは「日本にない大学」というキャッチフレーズにあります。そう、「じゃあ、どこにあるんだ?」を確かめたかった。。。(もちろん、高知にありました)この「日本にない大学」というフレーズにはいくつかの意味が込められていると思いますが、その一つが「教育」に力を入れている大学であると宣言しているという点だと思う。未来ある若者を育てよう、鍛えよう、そんな志が込められている。実際、大学の中にはそのような空気が充満しています。とても純粋に、大切に学生を育てていこうという空気があって、それがとても「すがすがしく」感じるほどです。

教員は全員、週1回のオフィスアワーをもっています。この時間は、広く学生にも知らされていて、いつでも相談や質問に来ることができるようになっています。4月には、履修の相談に学生がくるようです。

さて、この写真は僕の研究室(工科大では「教員室」と呼びます。この辺りにもこだわりが感じられます)の入り口です。全面ガラス張りです。いつでも学生が相談にきて、教員と気軽に話ができる環境を作っています。廊下にはコモンスペースやホワイトボードがあって、いつでも、その場で、講義が始まるし、議論もできるようになっているのです。僕は、ショーウインドウ(?)に、好きな言葉や自分自身の「哲学」を記したものを掲示しています。ここには、研究分野の成果やポスターなどを掲示している人もいます。

このような学びの場の環境づくり。日本の学校はあまり工夫をしない傾向がありました。教師の「感性」にまかされてきた。Wong & Wong, The First Days of Schoolには、教室の環境づくりにも言及がある。僕たちは、「学びの場づくり」などのような、広い意味での「教師力」を高めるということを考えなければならないのではないでしょうか。

そんな意味でも「日本にない大学」だろうと思う。

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