4/23/2008

教員養成とインターンシップ



高知工科大学は、本年度教職課程を設置しました。これまで、高知県では工業の教員になるには県外の大学に進学するしか方法がなかったわけですが、これで、県内の高校生が教員を目指して高知工科大学に進学することもできるようになったわけです。工業に加えて、理科と情報の教員免許を取ることもできます。

本日、高知工科大学で教職課程を担当する中村教授、田島准教授のお二人と、高知県教育委員会に行ってきました。高等学校課(昨年までの私の職場です)では、教育実習のことと、教職志望の学生がTAとして学校現場に入っていく仕組みづくりの打ち合わせをしてきました。高等学校課も前向きのとらえてくださり、今後具体的な制度づくりに着手することになりました。その後、教育政策課でも、今後の採用の見通しや教員免許更新制にあたっての高知工科大学の取り組みついて、相談をさせていただきました。

僕は以前から、教員養成にはインターンシップが不可欠であるという考えをもってきました。教員が大量に必要だった時代は、我が国のこれまでの教員養成の制度が大切な役割を果たしたと思います。しかし、これまで以上に教職の専門性が求められる時代になりました。教科の専門的知識のみではなく、教科教育の専門的知識や技能も高める必要があります。まだまだ、経験(自分の受けた教育)と本能だのみのところがあると言わざるをえないというのが、これまでの僕の実感です。教職課程の授業や、短期間の教育実習ではできないことがあるはずです。教職が、専門職であり続けるためには、医師養成のようにインターンシップが必要。

高知工科大学で教職を目指す学生の皆さんには、ぜひ、早い時期から学校現場を知ってもらって、力をつけて教員免許を手にしてもらいたいと思っています。本当のプロの教員養成に向けて、そのような試みのお手伝いを少しでもさせていだきたいと思っています。

*写真は、英語教員指導力向上研修(高知県教育センター主催)でのアクションリサーチのポスターセッションの様子です。

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