9/15/2008

日本教師教育学会出席


9月14日(日)15日(月)の二日間、日本教師教育学会(会場 工学院大学)に参加してきました。私はこの学会の会員ではありませんが、アクション・リサーチやリフレクティブ・ティーチングなど、現職教員の力量形成に関わる研究や実践が、報告されるということがあったので、「他流試合」に挑んできました。

14日の、公開シンポジウムのテーマは、「21世紀における教員の資質向上論をさぐる-世界の教員政策と日本-」。その中で、ドイツの教員養成改革は、いわゆる「フィンランド・ショック」を受けて、急激な改善策を進めているという報告があり、興味深く聞きました。「フィンランド詣」の世界一はドイツで、二番手が日本だそうです。15日の、課題研究Ⅱは、「学校現場と大学教育の連携を支える“知”を探る(2)」というテーマでした。興味深かったのは、京都市が実施している「教師塾」の報告。教員志望の大学生を集めて、自主的な研修会を実施しているとのこと。600名を超える参加者があり、教員志願者の力量アップ、意識向上につながっているとのことでした。多少は「青田買い」的なねらいもあるようですが、力のある教員の養成を早い段階から進めたいという志しには、京都市の教育に対する強い思い入れが感じられました。

どうしても、ぬぐい去れなかったことが一つ。それは、「これは、大学の教員養成がやることだろう!」ということです。京都市の方は言いませんでしたが、カリキュラムを見ると、まるで、我が国の教員養成の弱点を補ってもらっているというふうにも思えました。大学には大学の、教育行政・学校現場にはそこでの、それぞれのてころでしかできない、教員養成のプログラムがあるはずです。そのあたりを探究することが、今後の重要なテーマになっていくのだろうと思いました。

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