6/10/2008

1st Quarter 授業評価(2) 授業中の活動



 授業中に行っている様々な活動に対する評価をきいてみました。「楽しいと思った活動」「英語力をつけるために役立ったと思う活動」「やめてほしいと思う活動」の3つです。

 まず、「楽しいと思った活動」は、何と、圧倒的に「のりまきせんべいの英語カラオケ道場」。英語の歌を紹介するコーナーです。時間をかけて準備した活動よりも、支持をうけたということは、少しショックですが、一方で、学生たちのニーズが表れているとも思います。やはり、英語学習の中に、何か心に響くものが必要であるということではないかと思います。歌を聴いて、空所を埋めることが中心ですが、その時代背景や、その曲のもつメッセージも伝えることを、大切にしたい。John LennonのImagineを取り上げたときは、Ono YokoがNYの同時多発テロの時に出した、新聞の全面広告の紹介をしました。次点は、「シャドーイング」。以下、「ペア語彙活動」「速読タイムトライアル」などが続きます。これらに共通するのは、自分自身が上達していく過程が実感できるという点でしょう。この授業での楽しさのキーは達成感のようです。




次に、英語力をつけるのに役立った活動。これは、圧倒的にシャドーイング。次いで、「チャレンジ音読」「速読タイムトライアル」などが続きます。やはり、少し負荷があって、チャレンジングな活動が、「英語力に効く」と実感できるようです。







やめてほしい活動というのは、あまり多くなかったですが、やはり「前に出て発表」「ドラマチックリーディング」など、人前に「さらされたり」「うけをねらった」ような活動には抵抗感があるようです。大学生の年齢、工学部で英語に自信のある学生も少ない中なので、このあたりには十分注意したいと思いました。

全体としては、思ったことは、

1)活動のバライティーを維持

一部を除いて、学生の選択は、あまり一つの活動に集中していません。授業では、一つの活動にあまり時間をかけず、いろいろな活動をテンポ良くやるように心掛けています。また、記述意見をみても、意外とペア活動が好きなようです。様々な性向、個性、好みをもつ学生がいますので、活動のバライティーを増やすこと、夢中になれるような活動を工夫すること大切なようです。

2)やはり、達成感はキー

活動を通して、自分が変わる。何かができるようになる。達成感を大切にしていきたい。そのために、活動のゴール設定に気を配っていきたい。ただシャドーイングをする、ただ音読をするではなく、実感できる達成点をもっておきたい。

3)各活動間の関連性を高める

この結果からは読み取れませんが、「シャドーイング」→「チャレンジ音読」→「ミニスピーチ」という活動は、同じパッセージで発展させている。繰り返し、読んだものが、最後のミニスピーチで生きるというふうに仕組んである。これらはどれも一定の支持があるが、一連の活動に仕立てていることが影響しているかどうかはわからない。各活動間に意味のある発展性をもたせるという点は、まだ不十分だと思う。さらに改善を図っていきたい。

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