6/22/2008

四国英語教育学会シンポジウム「セルハイは英語教育に何を残したか?」



22日(日)高知大学で開かれた四国英語教育学会のシンポジウムで、コーディネータをしました。パネラーは、 河野 極先生(愛媛大学附属高等学校・元松山工業高校)澤田朝子先生(高知南中学・高校)山田憲昭先生(高等学校課・元高知西高校)のお三方。それぞれの学校でセルハイの研究主任をなさった方です。(澤田先生は現在もそうです)とにかく、本音で、語り合いましょうと約束をしてスタートしました。

後半にさしかかったころ、「先生方がセルハイでやったことは、他の高校でも実現できますか?」と質問。「できます。」3名とも、即答。まったく迷いなく回答されたのがとても印象に残っています。フロアーからは、現状の授業に納得し、満足しているとすれば、なかなか新しいことにトライしようとするエネルギーは沸いてこないという意見もありました。

今回の、シンポジウムは、セルハイの成果を今後の英語教育改革にどう生かすかがが、最大のテーマでした。多くの事業が、まるで打ち上げ花火のように、多額の予算を使って、ひと時の盛り上がりをもって終わる。「事業」をやったという業績は残る。しかし、それだけ。それでは、あまりにもったいない。

「成果を普及しよう!」と掛け声をかけても難しい。文部科学省がデータベースをつくってセルハイ情報を提供しても、活用されなければ意味はない。

結局のところ、どのような情報であれ、データであれ、「主体は我々にあり」というではないだろうか。求める側に、ニーズやウオントがあれば、必死で求める。とすれば、そのような、ニーズやウオントを作り出す仕掛けが必要になる。現状の問題点、課題を的確に指摘し、ニーズやウオントを実感させてくれるような、ビジョンをもったリーダーが不可欠のなんじゃないだろうか。進行をしながら、そのようなことを考えました。

思う存分、語ってくださったパネラーの皆さん、ありがとうございました。

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